Home / 2021 01,07

老後の住みかえ先はどこがよい?4つの選択肢を詳しく解説

老後の暮らしを考えて、住みかえを考えている方もいるのではないでしょうか?今回は、住みかえを考えている元気なシニアに向けて、住みかえ先の選択肢4つと、それぞれの特徴や向いている人などを紹介します。

安心して老後を送れる住みかえ先を考えよう

シニア世代が気になる「老後はどこで暮らすか」というテーマ。「これからローンを払い続けていくのが不安」「体のことを考えると、より安全で便利な所に住みたい」など、これからの暮らしについて思うことはいろいろありますよね。
今の家に住み続ける選択をする人がいる一方、老後の資金や生活のしやすさを考えて「住みかえ」を検討する人も増えています。
「自分もいずれは住みかえたほうがよい?」と思ったら、まずは住みかえ先にどのような選択肢があるのかを、知ることから始めましょう。
そこで今回は、元気なシニアの住みかえ先として考えられる「4つの選択肢」について、それぞれの特徴やメリットをご紹介します。
自分が望むシニアライフに合う住みかえ先を、検討してみましょう!

マンション

老後の住みかえ先・4つの選択肢

シニア向けの住まいは、健康状態や暮らしの自由度といったニーズに応じて、さまざまな種類があります。
なかでも、ある程度自立した生活ができている「元気なシニア」向けにおすすめなのは、「シニア向け分譲マンション」「シニア向け賃貸住宅」「サービス付き高齢者向け住宅」「有料老人ホーム」という4つの選択肢です。

[ 1 ] 自由度の高い生活ができるシニア向け分譲マンション

シニア向け分譲マンションとは、シニア世代が住みやすいようにバリアフリー化され、暮らしをサポートするサービスの提供を受けることのできる分譲マンションのことです。

たとえば、段差を少なくしたバリアフリー構造、車椅子でも利用しやすい引き戸など、シニア世代に優しい環境が整っています。
また、物件によって違いはありますが、食事の提供や家事代行、カラオケやフィットネスを楽しめるアクティビティルームなど、より快適に過ごすためのサービスや設備が付いていることが多いのも特長です。

メリットとしては、上記のような住みやすさのほか、老人ホームよりも自由度が高い暮らしを楽しめること、そして購入後は自分の資産になることが挙げられます。万が一のときには売却や賃貸、あるいは子どもに相続させることもできるでしょう。

一方、注意点は、シニア向けの設備やサービスが付いているために、一般的なマンションと比較して価格が高いことです。
また、あくまでも分譲マンションなので、介護サービスの提供が義務付けられているわけではありません。このため、将来、介護が必要になったり、介護度が高くなった場合には住みにくくなる恐れがあります。

売却する場合も、「高齢者限定」のため一般のマンションより市場が狭く、望むような価格が付かなかったり、売れるまでに時間がかかったりする恐れがあることも踏まえて、検討するとよいですよ。

[ 2 ] 自由度が高くローンを組む必要がないシニア向け賃貸住宅

シニア向け賃貸住宅は、バリアフリー化されている賃貸住宅です。シニア向け分譲マンションと同じく、シニアに優しい構造の建物になっているのが特長です。

生活や介護に関するサービスは必ず付いているわけではありませんが、運営側が用意している選択肢から必要なものを選んで契約するか、個人で外部の事業者と契約すれば、利用することが可能です。

メリットはやはり住みやすさのほか、持ち家と違って購入のためにローンを組んだり、庭や建物の維持・管理をしたりする負担がないことです。

注意点としては、毎月の家賃負担があること。シニア向け分譲マンションと同じく、要介護度が上がると住みかえが必要になる場合があることなどが挙げられます。

[ 3 ] サービス付きの賃貸住宅である「サービス付き高齢者向け住宅」

サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー化された建物でサービスを受けられる賃貸住宅です。

シニア向け賃貸住宅に似ていますが、異なる点は、個室の広さや廊下の幅など構造に規定が設けられていること。見守りサービス・生活相談サービスの提供が義務付けられていることです。

メリットは、有料老人ホームよりも初期費用が抑えられることです。たとえば民間の有料老人ホームでは、入居一時金が数千万円に及ぶ場合もありますが、サービス付き高齢者向け住宅で入居時に支払う敷金は家賃の2~3ヶ月分なので、多くは数十万円程度で入居できます。

一方、シニアの暮らしに配慮された賃貸住宅である分、一般的な賃貸住宅より家賃は高くなることが多いです。また、介護サービスは義務付けられていないので、要介護度が上がると住みかえの可能性が出てくる住宅もあり、注意が必要です。

[ 4 ] 介護度の幅が広い有料老人ホーム

有料老人ホームとは、「食事」「介護」「生活支援」「健康管理」から、いずれか1つ以上のサービスが受けられる施設です。民間事業者が多く参入しています。

大きな特徴は、介護度に応じて「健康型」「住宅型」「介護付き」の3種類に分かれており、介護サービスの提供方法が異なる点です。

「健康型」:介護が必要な状態になったら退去しなければならず、全国でも数はわずかです

「住宅型」:外部の介護サービス事業者と契約する必要があります

「介護付き」:施設内に24時間常駐する介護スタッフから介護サービスが受けられます

介護サービスを含め、提供されるサービスや設備などは、運営事業者ごとによって大きく異なるため、自分の心身の状態や希望するライフスタイル、立地などを細かく選べるのが、有料老人ホームを選択するメリットといえるでしょう。

ただし、サービスや設備が多種多様な分、有料老人ホームを選ぶ際には、それに伴う費用と条件にも注意してくださいね。

<4つの選択肢の比較>

シニア向け分譲マンション シニア向け賃貸住宅 サービス付き高齢者向け住宅 有料老人ホーム
メリット ・老人ホームよりも自由な暮らしを楽しめる
・購入後は自分の資産になる
・住宅ローンを組む必要がない
・持ち家のような維持管理の負担がない
・有料老人ホームよりも初期費用が抑えられる
・持ち家のような維持管理の負担がない
・60歳以上の高齢者が気軽に入居できるように整備されている
・提供されるサービスや設備に幅があり、自分の状況に合ったものを選べる
注意点 ・一般的なマンションより価格が高い
・介護度が上がると住みにくくなる場合がある
・数が少なく、選択できる物件が限られている
・毎月の家賃負担がある
・介護度が上がると住みにくくなる場合がある
・一般的な賃貸住宅より家賃が高い
・介護度が上がると住みにくくなる場合がある
・サービス内容に幅がある分、費用や利用条件もさまざま
・元気なシニアを対象にしたホームは費用が高額
こんな人におすすめ ・要介護度が低く、自由に生活したい
・不動産の資産を残したい
・要介護度が低く、自由に生活したい
・介護施設や高齢者向け住宅に抵抗がある
・住宅ローンを組むことに抵抗がある
・自由に生活したいが、見守りや生活相談など一定のサポートを受けたい ・生活支援や介護サービスを受けたい
・将来の介護が必要になったときに備えたい

これらの選択肢から住みかえ先を絞り込むには、「費用」「立地条件」「ライフスタイル」などについて、自分の希望をまとめてみるとよいでしょう。

たとえば、「今後介護が必要になったときのことを考えて費用は抑えめにしたい」「家族が訪問しやすい立地がよい」「徒歩圏内にスーパーや病院が欲しい」など、希望を書き出してみましょう。
分からないこと、不安なことがあれば、シニアの相談・支援窓口である地域包括支援センターや、有料老人ホーム紹介センターへ相談することができます。あるいは、シニア向けの住まいを扱う不動産会社へ相談してみるのもおすすめですよ。

元気なうちから準備を進めることがカギ

住みかえの選択肢を4つご紹介してきましたが、老後の住みかえにおける最も大切なポイントは、「元気なうちに行動すること」です。

実際に住みかえを行うとなると、費用について考えたり、支払い計画を立てたり、今の住まいを処分したりと、考えることやすることがたくさん出てきます。これら全てを必要に迫られてから進めるのは、かなりの負担となってしまうでしょう。

「自分にはまだ早いかも」と思っても、今のうちから少しずつ情報を集めて、準備を進めておくことが、不安のないシニアライフのカギとなります。実際に見学へ出かけてみると、それぞれの場所での暮らしをイメージしやすくなりますよ。

高齢の女性

三井のリハウス 
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監修
三井不動産株式会社 ケアデザイン室

三井不動産グループが培ってきた住まいと不動産に関する総合力・専門性を生かし、豊かな老後を過ごすためのお手伝いをするとともに、福祉の専門職が豊富な経験に基づいたコンサルティングを通して高齢期のさまざまなお悩みにお応えしています。