Home / 2021 01,28

老後の住みかえ先を選ぶ見学のポイントとは?

老後の住みかえ先を選ぶ際は、実際に見学に行って直接確かめることが大切です。今回は、見学に行ったときに確認しておきたいポイントや見学の前に準備しておきたいものをご紹介します。

老後の住みかえ先には多くの選択肢がある

シニア世代が、安心できる老後の暮らしのために住みかえを検討するとき、大きく分けて4つの選択肢があります。「シニア向け分譲マンション」、「シニア向け賃貸住宅」、「サービス付き高齢者向け住宅」「有料老人ホーム」です。それぞれの選択肢のなかでも、住まいによって細かいサービス内容や費用などは異なっています。

選択肢が多くあると、自分に合った場所に出会える可能性が広がって嬉しいですよね。しかし、選択肢がたくさんあり過ぎると、どこを選べばよいのか迷ってしまうという人もいるでしょう。

●住みかえ先の選択肢に関する記事はこちら

多くの選択肢のなかから自分に合った住まいを見つけるためには、パンフレットやインターネットで情報を集め、ある程度入居の候補を絞り込んだ後、実際に見学に行って選ぶとよいですよ。

とはいえ、「見学の際にどんなところをチェックしたらよいのだろう?」と不安を覚える人もいるのではないでしょうか?そこで今回は、老後の住まいを選ぶとき、見学の際に見ておきたいポイントや事前に準備しておきたいことなどをご紹介します。

●住みかえ先の候補を絞り込む方法に関する記事はこちら

物件を見学するシニア夫婦

見学に行った際に確認しておきたいポイント

老後の住みかえ先として候補の物件が決まったら、いよいよ見学。その際には、物件の立地や住まいの雰囲気、居室設備、共用施設ほか、さまざまな点について住むことを想定した見極めが必要です。どんな点をチェックしていけばよいのか具体的にご紹介しましょう。

立地

老後に暮らす住まいがどんな立地にあるかは、この先、不便を感じることなく暮らしていくためにも重要な要素となります。見学の際には、周辺環境を含めて見ておくとよいですよ。

チェックポイント
・周辺は歩きやすくなっているか
・騒音は気にならないか
・スーパーや金融機関、医療機関などへのアクセスはよいか
・公共交通機関(バス・電車など)までの所要時間

住宅内の雰囲気

老後の住みかえ先として挙げられる住まいでは、共用施設などでほかの高齢者と一緒になる機会が多くなります。サービスを提供する住まいでは、日常的にスタッフとのコミュニケーションが必要になります。

その場合、スタッフやほかの入居者との関係性が快適な暮らしを左右することも想定できますよね。そこで、住宅内の雰囲気についても、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

チェックポイント
・スタッフは信頼できそうか(笑顔であいさつ、言葉遣い、対応など)
・入居者は自分に合っているか(男女比、年齢層、介護度など)
・共用部分の手入れは行き届いているか

食事

「シニア向け賃貸住宅」の一部を除いて、多くの住まいで食事を提供しています。食事は日々の暮らしを彩る大切な時間です。見学の際に試食できるところもありますので、見学の予約をする際に問い合わせてみましょう。

チェックポイント
・食事の種類は選択できるか(和食・洋食など)
・アラカルトメニューはあるか
・減塩調整や持病に合わせた対応が可能か

 

食事をするシニア夫婦

居室設備

最も多くの時間を過ごす居室部分については、特に念入りなチェックが必要です。間取りや広さ、日当たりはもちろん、日常に必要な設備が付いているかや、緊急時を想定した対処に問題がないかも併せて見ていきましょう。

チェックポイント
・居室の間取りや広さは十分か
・希望する設備が付いているか(キッチン、浴室、洗面所、クローゼットなど)
・手すりの有無や位置、通路の幅は適切か
・居室に備え付けの設備はあるか(エアコン、ベッド、インターネット環境など)
・庭やバルコニーが使えるか(日常的に触れることができるか)
・防音や日当たりはどうか
・緊急時の通報装置の有無(ベッドルーム、トイレ、浴室など)

共用施設

老後の住みかえ先には、暮らしを豊かにしてくれるような共用施設を用意している物件もあります。フィットネスジムや大浴場など、共用施設としてどんなものが用意されていて、利用するために費用はどれくらい必要なのかといったこともチェックしておきましょう。

チェックポイント
・希望する設備があるか(レストラン、フィットネスジム、大浴場など)
・使用する際に予約が必要か
・使用する際に別途費用が必要か

医療・介護体制やトラブル時の対応

老後を安心して生活するためには、医療・介護体制が充実していることも大きなポイントとなります。見学の際には、医療・介護体制についてのチェックをしておくと安心ですよ。もしものときに困ることのないよう、事前に確認しておきましょう。

チェックポイント
・医療・介護スタッフはいるか
・緊急時に通報した際の対応はどうか(誰が、どこから、どのように)
・夜間のサポート体制は整備されているか(常駐スタッフ、外部のセキュリティ会社など)
・協力医療機関はどこか
・健康管理室や相談室はあるか

 

シニア女性と医療スタッフ

サービス(アクティビティを含む)

老後の住まいでは、基本サービス以外にさまざまなオプションサービスを提供している場合があります。どのようなサービスが用意されているか、費用も含めて事前に確認しておくとよいですよ。

チェックポイント
・月額費に含まれている基本サービスは何か(安否確認、相談など)
・オプションサービスの種類と費用(掃除、外出付き添い、手続き代行など)
・アクティビティの種類と参加費用

以上、見学の際にチェックしておきたいポイントをご紹介しました。ほかにも、見学に行った際に自分が気になった部分については、納得できるまで担当者に質問をするとよいでしょう。

また、料金についても、その場で改めて確認しておくと安心です。大切な老後資金から捻出するので、費用面については疑問が残らないようにしておきたいですね。

なお、重要事項説明書や食事のメニュー表、アクティビティのスケジュールなど、見学の際にもらえる資料はすべて入手しておきましょう。

特に、重要事項説明書には、運営会社や各種サービス内容、費用の詳細やスタッフの体制、入居者の平均年齢や男女比、介護度などの重要な事項が記載されています。必ずチェックしておきたいですね。

見学の前に準備しておきたいもの

見学の際に確認しておくべきポイントが分かると、見学への不安もだいぶ解消されてきませんか?さらに見学を万全に行うために、事前に準備しておくことや当日持参しておきたいものなどをご紹介しましょう。

 

チェックリスト

確認事項リスト

見学する際は、事前にパンフレットや資料、ホームページなどを見て、気になる点や質問したい事項をまとめておくとよいです。まとめたものを確認事項リストとして持参すれば、見学の際に担当者に抜け漏れなく質問することができますよ。

家具や家電の寸法のメモ、メジャー

住みかえ先で使用する家具や家電などの寸法をメモしたものと、メジャーを一緒に持参しておきましょう。入居後にどの辺りに設置するかのイメージがつかめますよ。

周辺地図

駅から物件までの行き方や、周辺の施設との位置関係を、事前に確認しておくためにも周辺地図があるとよいです。見学の際は、地図を見ながら実際に歩いてみて道幅や交通量などのチェックも行えます。

事前に入手している資料

パンフレットや重要事項説明書など、事前に入手している資料があれば、こちらも持参するようにしましょう。見学の際に、資料と異なる点があれば、質問することもできますよ。

そのほか、筆記用具やカメラなどがあるとよいですね。気になることは、すべてメモしたり、写真に撮ったりして、後で確認できるようにしておきましょう。

なお、撮影する際は、担当者に許可をもらったうえで、ほかの入居者に配慮して行うことが大切ですよ。

不安が残らないようにしっかり見学をして住まいを選びましょう!

これまでご紹介したように、老後の住みかえ先候補の住まいを見学する際は、当日確認することや前もって準備しておくことがいろいろあります。

住みかえ先の候補が絞れたら、まずは見学の事前予約を行いましょう。このとき、1人で見学するよりは、家族や友人と一緒に行って、複数の目でチェックすることをおすすめします。

見学する時間帯も重要ですよ。食事提供サービスが見たいなら食事の時間、アクティビティが見たいならサークル活動の時間といったように、特に見学したいことに合わせた時間設定で予約を取るようにしましょう。

現在、感染症対策の一環として、見学については規制などを設けている住宅が多いです。予約の際には、注意事項などを事前にきちんと把握しておくことが大切です。

老後の住みかえ先の選択は、これからの人生の過ごし方に大きく関わっていきます。1回の見学で納得できないようなら、複数回見学をするようにして、悔いの残らない住まい選びをしてくださいね。

三井のリハウス 
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監修
三井不動産株式会社 ケアデザイン室

三井不動産グループが培ってきた住まいと不動産に関する総合力・専門性を生かし、豊かな老後を過ごすためのお手伝いをするとともに、福祉の専門職が豊富な経験に基づいたコンサルティングを通して高齢期のさまざまなお悩みにお応えしています。