Home / 2021 07,08

有料老人ホームとは?事前に知っておきたいサービスやお金のこと

主に民間事業者が運営する「有料老人ホーム」。「健康型」「住宅型」「介護付」と3つの種類に分かれています。今回は、それぞれの施設の特徴や入居条件、費用をご紹介します。

有料老人ホームとは?

老後を過ごす住まいとして「有料老人ホーム」という選択肢がありますが、どのような暮らしができるのでしょうか?一口に「有料老人ホーム」といっても数が多すぎて、なかなか分かりにくいですね。

今回は有料老人ホームについてご説明します。将来もずっと自分らしく生活できる住まい選びの参考にしてください。

元気なシニア

民間が運営する老人ホームのこと

有料老人ホームとは、主に民間事業者が運営し、食事の提供、洗濯・掃除等の家事支援、健康管理、介護の提供のうち、いずれかのサービス(複数も可)を提供している施設のことです。設置にあたっては、都道府県知事への届出が必要となります。

有料老人ホームは、社会福祉法人や地方自治体が運営している公営の施設よりも費用は高めですが、入居までの待機期間は短く、比較的入居しやすいといった特徴がみられます。また、プライバシーを保ちやすい個室が多くあるのも有料老人ホームの特徴です。

「健康型」「住宅型」「介護付」がある

有料老人ホームは、入居者の心身の状態や受けられるサービスによって健康型、住宅型、介護付の3つに分類されています。それぞれ国の運営基準によって人員基準やサービスなどが決められています。3つそれぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。

健康型有料老人ホームとは?

有料老人ホームの施設の3つのタイプのうち、健康型有料老人ホームは、まだ健康であるとはいえ、生活に多少の不安がある人におすすめです。特徴や入居条件、費用を詳しく見ていきましょう。

食事をするシニア

特徴

健康型有料老人ホームの特徴は、自立して生活ができるシニア向けにサービスを提供していることです。自立して生活しながら、食事や洗濯、清掃など生活の支援、健康管理や生活相談などが用意されています。

また、健康型有料老人ホームでは自立した生活を充実させることを目的として、娯楽のための設備やアクティビティが充実しているところが多いことも特徴です。

困ったときに相談できたり、楽しみたいときに利用できるサービスがあったりと、一人暮らしでも安心して過ごせるのが、健康型有料老人ホームのメリットです。ただ、健康型有料老人ホームは全国的に数が非常に少ないので、「身近に該当する施設がない」ということもありえます。

入居条件

健康型有料老人ホームの入居条件は、60歳以上の自立したシニアというのが一般的です。そのため、介護が必要になると退去しなければなりません。そうなると、たとえば夫婦2人で入居し、どちらか一方に介護が必要になった場合の対応を入居の時点で検討しておく必要があります。

費用

健康型有料老人ホームの費用は、だいたい入居一時金+月額費用10万~15万円が目安です。入居一時金とは主に前払いする家賃のことで、一時金が必要な施設では月額費用が比較的低額になります。月額費用には家賃(一時金の支払いがない場合)、管理費、水道光熱費などが含まれます。

●介護施設の種類ごとの費用に関する記事はこちら

住宅型有料老人ホームとは?

住宅型有料老人ホームは、健康型と介護付の双方の特徴を兼ね備えています。その特徴を詳しく見ていきましょう。

介護、折り紙、シニアと介護士

特徴

住宅型有料老人ホームでは、自立して生活できる人、介護を必要とする人など、入居者に合ったサービスが受けられます。運営事業者によって、対象者やサービスが幅広く用意されているのです。

自立して生活するなら、食事や洗濯、清掃などの生活のサポートのほか、健康管理、緊急時に対応するサービスなども受けられます。加えて、介護が必要な場合は外部の介護サービスを利用できます。自立した生活を応援するため、レクリエーションや季節の行事のイベントを充実させている施設が多いのが、住宅型有料老人ホームの特徴です。

また、住宅型有料老人ホームは、全国的に数が多く、選びやすいのが特徴です。

入居条件

住宅型有料老人ホームでは、おおむね60歳以上の自立したシニアから軽度の要介護のシニアまでを受け入れるという入居条件の施設が多くあります。介護度が重くなった場合は退去しなければならない施設もあります。施設によって入居条件が異なるので、事前によく確認しましょう。

費用

住宅型有料老人ホームの費用は、だいたい入居一時金+月額費用8万~30万円が目安です。

介護付有料老人ホームとは?

介護付有料老人ホームは、介護を必要とするシニアをサポートする施設です。その特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

シニアと介護士

特徴

介護付有料老人ホームでは、食事や入浴、排せつなどの介護サービスが受けられます。行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けて運営されており、暮らしをサポートするために24時間介護スタッフが常駐しています。

介護だけでなく、医療的なサポートも受けられます。日中は看護師が常駐しており、看取りまで対応する施設が多いのも介護付有料老人ホームの特徴です。

終の住処として機能を果たす施設や、自立して生活するシニアを受け入れる施設もあり、入居者が受けられるサポートやサービスが幅広くある傾向がみられます。個々の施設の運営方針をしっかり確認する必要があるでしょう。

入居条件

介護付有料老人ホームはおおむね60歳以上の自立〜要介護のシニアが入居条件となります。施設によって条件は異なるので、気になる施設の入居条件を確認しておきましょう。

費用

介護付有料老人ホームの費用は、だいたい入居一時金+月額費用15万~40万円が目安です。

有料老人ホーム選びは目で見て、体験してから

有料老人ホームの3つのタイプをご説明しましたが、それぞれの施設での生活はイメージできたでしょうか?有料老人ホームを選択する際は、タイプにこだわらず、施設ごとの入居条件やサービスを確認して、自分に合った施設を見つけることが大切です。

興味がある施設があったら、パンフレットや重要事項説明書を取り寄せて条件が自分に合っているかを確認しましょう。入居対象者や提供サービス、費用は「重要事項説明書」で確認できます。入居者の平均年齢や介護度、スタッフの勤続年数や保有資格、退去要件なども明記されているので、入居を検討する場合はよく読んで、施設の運営方針や特徴を理解するとよいでしょう。

気に入った施設があったら、実際に見学に行きましょう。施設によっては、体験入居のプランを用意しているところもあります。終の住処となる大事な住まい選びのため、可能な限り体験入居をされることをおすすめします。

窓辺にある椅子とクマのぬいぐるみ

もし入居後に合わないと感じても、「90日間ルール」という老人福祉法で定められたクーリングオフの仕組みがあります。契約後に入居してからも90日以内ならば、入居一時金の返還をしてもらい、退去することができますよ。

また、入居後に「運営懇談会」があるかも確認しておくとよいでしょう。運営懇談会とは、運営する施設側のスタッフと家族が話し合う場のことです。

運営懇談会があれば、不安や希望、生活のこまごましたことで気づいたことをその場で伝えることができます。運営懇談会がない場合は、施設側のスタッフと入居者とがどうコミュニケーションを取っているのか、見学や体験入居を通じて確認しましょう。

施設選びは今後の生活を左右する重要なポイントです。それぞれの施設をよく検討し、自分に最適な施設を選びましょう。

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三井不動産株式会社 ケアデザイン室

監修
三井不動産株式会社 ケアデザイン室

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