Home / 2021 01,28

老後の住みかえ先選びの事前確認ポイントとは?

老後の住みかえ先を選ぶコツは、自分の状況や希望を整理して、それに合った住まいを選ぶことです。今回は、状況や希望を整理するために確認しておきたい8つのポイントをご紹介します。ぜひ住まい選びの参考にしてくださいね。

住みかえ先は、自分の希望条件を整理して選ぼう!

今後の生活のことを考えて住みかえを検討するとき、元気なシニアの住みかえ先としては大きく4つあります。「シニア向け分譲マンション」「シニア向け賃貸住宅」「サービス付き高齢者向け住宅」「有料老人ホーム」です。

さらに、それぞれ4つの種類の住まいのなかでも、物件や運営会社によってサービス内容や設備は多種多様です。

新しい住まいを選ぶには、自分の状況や希望に応じた、住みかえ先を選ぶことが大切です。そうはいっても、「どうやって選べばよいの?」と思う人は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、実際に住みかえ先を選ぶにあたり、事前に整理しておきたい条件や確認したいポイントをご紹介します。

●シニア向けの住みかえ先に関する記事はこちら

シニア夫婦

住みかえ先を選ぶ8つのポイント

新しい住まいを選ぶときは、あらかじめ自分のニーズ(要望)を整理したうえで、住みかえ先の条件を確認すると、満足のいく住みかえができますよ。ここでは状況の整理も含めて、確認しておきたいポイントを8つに分けてお伝えします。

[ 1 ] 入居条件

まず確認しておきたいポイントは、入居条件です。自分の状況がその住まいの入居条件を満たしているか、確認しましょう。入居条件として、対象年齢や介護の度合いが設けられている場合が多くあります。

基本的なことですが、自分の年齢と健康状態のチェックをしてから、住みかえ先の入居条件に合っているかを確認しましょう。

〈入居条件の確認ポイント〉
・入居時の年齢、介護の度合いは?
・車いすや医療ケアが必要な場合でも入居できる?
・身元引受人や保証人の有無は?

[ 2 ] 費用

次に確認したいのは費用です。運営会社やサービスの違いによって、かかる費用には差が出てきます。老後の生活で住まいにどれくらい費やせるか、考えておきましょう。

100歳まで生きると仮定して、月々いくら住まいにお金を費やせるのかを計算してみるとよいですよ。継続的に住み続けられる、無理のないプランを立てることが大切です。

住まいにかけられる費用を念頭に置いたうえで、それぞれの住まいの初期費用や月々の支払額、支払い方法を確認しましょう。

〈費用の確認ポイント〉
・入居一時金は必要?どれくらいかかる?
・費用の支払い方は?(月払い、一括など)
・月額費用はどれくらいかかる?(固定費と変動費の内訳)
・食事やサービスはどこまで月額の支払いに含まれるか?
・どういったサービスがオプションになるか?
・オプションの費用はいくらか?

家の模型と年金手帳

[ 3 ] 居住時期・期間

3つ目に確認したいのは、居住時期と期間です。新しい住まいには、いつ入居して、いつまで住むつもりなのか、ということですね。

元気なときに入居して、そのまま同じ場所に住み続けたいのか。それとも、子どもと同居するまでの一時的な住まいとするのか、介護が必要になったらどうするのか…。自分としてはいつ引っ越して、どれくらい住みたいのか、整理しておきましょう。

同時に、退去条件も確認しておくとよいでしょう。入居後に介護が必要になった場合、介護の度合いによっては退去しなければならない可能性があります。新しい住まいで人生の終わりまで住み続けたいと考えているならば、特に退去条件はしっかり確認しておきたいですね。

〈居住時期・期間、退去条件の確認ポイント〉
・いつ、どのような段階で入居するのか?
・介護や医療が必要な状態になっても住み続けられるか?
・看取りの対応をしているか?
・退去条件はどうなっているか?(認知症の状態、要介護度、医療ケアの必要度など)

[ 4 ] 居住環境

4つ目の確認ポイントは、居住環境です。誰と住みたいのか、どんな生活をしたいのかを考えることも住みかえ先を選ぶうえでは大切なポイントですね。

もし、パートナーやペットと生活をしたいと考えていたら、部屋の広さや必要な設備は変わってきます。ほかにも、食事を自分で作りたくない、ほかの住人と交流したい、気軽に運動できる場所が欲しいなど、理想の生活像をそれぞれお持ちだと思います。

自分がどんな風に生活したいのかを整理して、その生活が叶えられる条件がそろった住まいを選ぶとよいですよ。

〈居住環境の確認ポイント〉
・同居できる人数の制限はあるか?
・ペットと住めるか?
・レクリエーションやサークル活動は充実しているか?
・部屋の広さや間取りは自分にとって適切か?
・食事提供はある?どのような食事か?
・共用施設は充実しているか?(浴場・カラオケ・トレーニングルームなど)

[ 5 ] 立地

5つ目に確認したいのは、立地です。住みかえ先の場所は、自分ばかりではなく、自分に会いに来てくれる身内や友人が訪ねやすいかどうかも大切なポイントです。

「子どもや友達がいる場所の近所に住みたい」「買い物や銀行に行きやすい便利なところがいい」「病院が近い方が安心」「習い事に通うために駅近がよい」など、周辺環境も含めて自分が住みたい場所を考えてみましょう。

〈立地の確認ポイント〉
・子どもが住んでいる場所の近くか?
・銀行やスーパーなどが近くにあるか?
・周辺の交通機関の状況(電車・バスなど)は便利か?
・周辺に医療機関はあるか?

遊歩道

[ 6 ] 医療・介護サービス

住みかえ先を選ぶ6つ目のポイントは、医療・介護サービスです。住まいによって、サービスの内容もさまざまです。

健康な人、持病を持っている人、日常生活である程度の手助けが必要な人など、それぞれの健康状態に適した医療・介護サービスが受けられる住まいを選ぶとよいでしょう。

また、緊急時のことも考えておきましょう。看護師が常駐していたり、必要があればすぐに提携先の病院に搬送ができたりと、住みかえ先と医療機関がどう連携しているのかは、確認したいところです。

〈医療・介護サービスのポイント〉
・介護サービスの提供はあるか?
・介護スタッフはどんな人か?(保有資格、勤続年数など)
・看護師は常駐しているか?
・持病に対応可能か?
・どのような医療機関との提携があるか?
・どのような医療行為に対応しているか?(胃ろう、インスリン投与、夜間の痰吸引など)
・日中・夜間の人員体制はどうなっているか?
・緊急時の対応はどうなっているか?

問診票

[ 7 ] 運営会社

住みかえ先を選ぶポイントとして住みかえ先の運営会社を確認しておくことも重要ですよ。シニアの住みかえ先を提供している運営会社は、介護系の企業や不動産系、医療系などさまざまです。

企業にはそれぞれ強みがあり、住まいの運営にもその強みは生かされていることがあります。住みかえ先を選ぶ側としては、運営会社がほかにどのような事業を行なっているのかを確認すると、その住まいの特色が見えてくるかもしれませんよ。

〈運営会社の確認ポイント〉
・運営会社は介護事業のほかにどのような事業をしているか?
・介護事業の実績は?(運営施設数、運営年数)

[ 8 ] 運営会社の経営状況

住みかえ先を選ぶポイントの8つ目は、運営会社の経営状況です。運営母体が民間である場合は、必ず確認したいところです。

住みかえ先の運営会社が倒産してしまうと、住む場所はもちろん、預けたお金も戻ってこない可能性があります。ずっと安心して暮らせるように、運営状況のチェックは怠りなく行いたいものです。

会社の公式ホームページを見ると営業実績や財務諸表、事業報告書が載っている場合が多いので、目を通してみるとよいですよ。ホームページに詳細がない場合は、問い合わせてみるのもよいかもしれません。

さらに、入居者の入居率と退去率を見ておくとよいですね。退去者が多い場合は、その理由も聞いておくと、安心した住みかえ先選びの参考になるでしょう。

〈運営会社の経営状況の確認ポイント〉
・運営会社の経営実績、財務諸表、事業報告書に問題はないか?
・入居率が極端に低くないか?
・退去率が極端に高くないか?(退去先もチェック)
・過去に問題となったニュースなどはないか?
・管轄行政庁から処分などを受けていないか?

電卓、虫眼鏡、資料

 

それぞれの住まいをしっかり比較して自分に合った住まい選びを!

ライフプランに合わせた暮らしを考えるにあたり、シニア向けの住みかえ先を選ぶときに確認したい8つのポイントをお伝えしました。事前にパンフレットや重要事項説明書を取り寄せ、ご紹介したポイントに沿って情報を整理するのもおすすめです。

重要事項説明書には、運営会社や各種サービスの内容、費用の詳細やスタッフ体制、入居者の平均年齢や男女比、介護度などの重要な事項が記載されています。それぞれの住まいを比較して、自分の希望する条件に合う住みかえ先を選んでくださいね。

情報収集をして、住みかえ先がある程度絞り込めたら、ぜひ気になるところへ見学に行ってみましょう。体験入居のプランが用意されている場合は必ず活用するようにしましょう。

自分に合った住まいを選んで、楽しく快適な生活を過ごしたいですね!

※現在、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、見学や体験入居を制限している場合があります。見学の際は、事前に問い合わせをしてから行くようにしてください。

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三井のリハウス 
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監修
三井不動産株式会社 ケアデザイン室

三井不動産グループが培ってきた住まいと不動産に関する総合力・専門性を生かし、豊かな老後を過ごすためのお手伝いをするとともに、福祉の専門職が豊富な経験に基づいたコンサルティングを通して高齢期のさまざまなお悩みにお応えしています。