Home / 2021 02,26

終活を進めて安心できる老後へ!やっておくべきTO DOリストをご紹介

今の自分を見つめて、今後の人生をより有意義なものにする「終活」。具体的に何をすればよいのでしょうか?今回は、「終活」として行うべきことを分かりやすくTO DOリストにまとめました。

元気なうちにしておくべき「終活」

「まだまだ元気だけれど、将来の暮らしやもしものときのことを考えると不安」。そんな漠然とした不安を抱えている方が多いのではないでしょうか?
「終活」とは、今の自分を見つめることでこれから先の不安を解消し、人生をよりよく生きるために行う準備のことです。遺された家族の負担を軽くし、迷惑をかけないようにするためのものでもあります。

終活せずに最期を迎えると、遺した預貯金や保険を家族が把握できなかったり、故人の意思が分からず相続トラブルが発生したり、遺された荷物の整理や片付が進まないといったように、手間や費用がかかることになります。万が一のときに備えて資産や自分の意思を、家族や周囲の人にも分かるように整理しておきましょう。

自分の希望や想いを伝え、遺された人たちに負担をかけないためにも、自分の身体機能や認知機能が衰える前に、身の回りの整理をすることをおすすめします。そうしておけば、身近な人も自分も、「もしものことがあったときどうしたら…」と不安を抱かずに過ごすことができるでしょう。

今回は、終活ではどんなことをすればよいのか、具体的なTO DOリストとともにご紹介しますね。

老夫婦

済ませておきたい、終活のTO DOリスト

人生の締めくくりにあたって、終活では、不動産や預貯金などの財産から、介護や終末期医療、葬儀に至るまでさまざまな事柄を整理しておく必要があります。そこで終活でやっておくべき事柄を下記のようにまとめてみました。

カテゴリー TO DOリスト
[ 1 ]エンディングノートの作成 ・エンディングノートを書く
・エンディングノートの存在を家族に伝える
[ 2 ]遺言書の作成 ・遺言書の形式を決める
・遺言書を書く
[ 3 ]不用品の整理 ・壊れたもの、一度も使っていないもの、数年使っていないものを徐々に処分する
・パソコンやスマートフォンの見られたくないデータを削除する
・使っていない銀行口座やクレジットカード類を解約する
[ 4 ]葬儀・お墓の準備 ・葬儀やお墓についての希望をまとめる
・遺影を選ぶ
・葬儀の生前予約・お墓の生前購入をした場合は家族に伝える
[ 5 ]老後資金の確保 ・老後生活に必要な費用をシミュレーションし、その資金が用意できるか確認する
・リースバックやリバースモーゲージの利用が可能か確認する
・そのほか、利用できる福祉制度について確認する
[ 6 ]老後の住まい選び ・今の住まいで老後を過ごすか、住みかえをするか考える
・住みかえをする場合は、希望する住みかえ先を選ぶ
・持ち家の維持管理、あるいは住みかえに必要な費用計画を立てる
[ 7 ]今後の生活でやっておきたいことの整理 ・人生でやり残していることや今後やってみたいことをリストアップする

[ 1 ]エンディングノートの作成

終活を始める際は、「エンディングノート」を作成するとよいでしょう。エンディングノートとは、財産や、介護・医療の希望、葬儀の意思などの情報を1冊にまとめて記載できる冊子です。情報が集約されたエンディングノートがあると、遺された人たちの戸惑いが軽減されやすいですよ。

エンディングノートには、決まった形式やルールはありません。ノートやスマートフォンアプリを利用して作成することができます。

ノートを使って作成する場合は、無地のノートに自分で項目を立てて作成することもできますが、市販のエンディングノートを利用するのがおすすめです。市販のものにはあらかじめ必要項目がまとめられているので、漏れなく簡単にエンディングノートが作成できるでしょう。エンディングノートは、ネットショップや文房具店などで販売されていますよ。

おすすめのエンディングノートを3冊ご紹介します。

●エンディングノート「もしもの時に役立つノート」(コクヨ)
必要な事項が一通りそろっていて、老後に必要な事項を漏れなく整理することができます。

●明日のための「マイ・エンディングノート」(技術評論社)
Word、Excelフォームも付いているので、パソコンで編集しやすくなっています。

●ハッピーライフエンディングノート(ヨシダヤ)
シンプルな内容なので、初心者でも負担なく書くことができます。

あくまで一例ですので、ご自身で使いやすいエンディングノートを使用いただくことが一番かと思います。

また、手軽にエンディングノートの作成を始めたいという人は「終活アプリ」を利用すると便利ですよ。スマートフォンは身近に置いてあることが多いため、紛失の可能性も低くなるでしょう。

エンディングノートに記載する情報は多岐にわたります。記載する事柄によっては、気持ちの整理が必要なこともあるでしょう。そのため、一度に全てを書き終えようとせず、書きやすい項目から少しずつ書き込んでいくのがおすすめです。

エンディングノートには、これらの事柄を記入していきますよ。

・自身に関する基本情報(自身の名前、生年月日、本籍や遺言書の有無等)
・財産・資産(預貯金、口座、有価証券、不動産、その他の資産、借りているお金、貸しているお金など)
・年金・保険(加入年金の種類、加入保険の種類、受取人、連絡先など)
・医療・介護の希望(かかりつけ医、終末期医療、告知の希望、介護が必要になったときに介護を受けたい場所・人、介護資金など)
・葬儀・埋葬の希望
・関係連絡先
・公共料金の契約内容

など

財産・資産の内容をエンディングノートに書くときに注意したいのは、盗難などで第三者に見られてしまうことです。口座の暗証番号などを記載している場合は、保管場所を工夫し、厳重に管理しましょう。

終活リスト

[ 2 ]遺言書の作成

終活は、エンディングノートを作成するだけでは十分ではありません。エンディングノートは身近な人への言付けにとどまり、法的な効力はないためです。法的な効力のある意思を遺したい方は、遺言書を作成しておきましょう。

遺言書を作成しておけば、自分の死後に財産をどのように配分するのか、というあなたの意思を法律が守ってくれることになります。

遺言書には、直筆でしたためる「自筆証書遺言」、公証役場で公証人によって作成される「公正証書遺言」、内容を秘密にしたまま公証人に遺言の存在のみを証明してもらう「秘密証書遺言」、の3種類があります。

3種類の中から、自分に合っているものを選んで作成をしましょう。種類によって、それぞれ保管方法や書き方などに違いがありますよ。

なかでも、「自筆証書遺言」は、2020年の法改正によって保管の方法が広がり、利用しやすくなりました。法改正以前までは、自宅に保管し、内容の確認には裁判所での検認が必要でしたが、法改正後は法務局に預けられるようになり、検認の手間がなくなったのです。

市販のエンディングノートに、付録として遺言書があることもあります。しかし、遺言書は、正しい手続きを踏んで作成や保管をする必要があります。不安な場合は、司法書士や行政書士、弁護士などの専門家に相談しながら作成しましょう。

直筆の遺書

[ 3 ]不用品の整理

終活では、持ちものを整理することも大切です。特に不用品は早めに処分しておくとよいでしょう。
「どれも捨てられない」と、なかなかものを減らせないときは、「絶対に遺しておきたいものはどれか」という視点で考えると、整理がしやすくなるかもしれません。

また、手元に残しておきたいものや、家族に遺したいものなどは、間違って処分しないように、置き場所を決めておくとよいですね。

パソコンやスマートフォンなどのデジタル関連もチェックをして、不用なものや見られたくないデータは整理・処分しておくとよいですよ。 使っていない口座の整理も忘れずに行いましょう。持っている口座の通帳・キャッシュカード、ネット銀行も含めてすべて手元に用意します。使用口座と使用していない口座に分け、使用していない口座はなるべく早く解約をしましょう。

[ 4 ]葬儀・お墓の準備

葬儀やお墓の準備も大切な終活のひとつです。葬儀や埋葬の希望はエンディングノートに書き留めておくとよいでしょう。また、葬儀費用や葬儀の生前予約、遺影、お墓の購入費用などは、できるだけ生前に準備しておくとよいですね。

[ 5 ]老後資金の確保

終活では、日々の生活を含めた先々の費用のことまで考えておくとよいでしょう。
今は元気だとしても、介護が必要になった場合のことも視野に入れる必要があります。年金収入だけでは、老後の暮らしに備えられない場合もあるので、老後資金を確保しておくと安心ですよ。

老後資金の確保には、リースバックやリバースモーゲージといった資金作りの方法がありますよ。
リースバックは住んでいる家を売却しながら、賃貸としてその家に住み続ける方法、リバースモーゲージは住んでいる家を担保にして金融機関からお金を借りられる方法です。年金や預貯金以外に資金繰りの目途を付けられると、安心して老後を過ごせそうですね。

そのほか、利用できる福祉制度も確認しておきましょう。高齢者向けの経済的な支援としては、「生活福祉資金貸付制度」という公的な貸付制度があります。

●リースバックやリバースモーゲージに関する記事はこちら
老後の生活のために資金繰りのプランをご紹介します。

年金手帳と1万円札

[ 6 ]老後の住まい選び

終活では、今後の人生をどんな住まいで過ごすかも考えておきましょう。将来介護が必要になったり、パートナーに先立たれたりということが考えられます。

そんなとき、今住んでいる家は、最期まで安全で快適に住める場所でしょうか?管理が楽なコンパクトな住まいや介護サービスを受けられる住まいなど、状況に応じた住まいを選ぶ必要があるかもしれません。さらに、リフォームや住みかえに必要な費用も確保したいところです。

●老後の住まいに関する記事はこちら
あなたに合った老後の住まい選びについてご紹介します。

[ 7 ]今後の生活でやっておきたいことの整理

終活では、今後やっておきたいことを整理することも大切です。人生を見つめ直すと、やり残したことがはっきりします。

「いつかね」と後回しにしていたことや、「今度ね」と約束をしないまま、置き去りにしていたことが認識でき、今後の目標を考える機会にもできます。

悔いのない人生を送るために、残りの人生でやりたいこと、挑戦したいことをリストアップしておくのはいかがでしょうか?

海辺とシニアのカップル

 

「いつかそのうち」より「今のうち」がベストタイミング!

終活は元気な今のうちから始めましょう。「万が一」、「もしものとき」、「いつか」。そのときがいつ来るのかは、誰にも予測できません。記憶力の低下や認知症などが原因で判断力が下がると、自分の思いや決断を家族にきちんと伝えられなくなります。

また、ものの整理をしながら、気持ちの整理もしていく終活は、予想以上に時間がかかります。ですから、終活は思い立ったそのとき、早めに始めるのがよいのです。

「終活を自分ひとりで始めるのが不安」という人は、各地で行われている終活セミナーに参加して、プロに相談しながら進めるのもよいかもしれません。なかにはオンラインで行われる終活セミナーもあり、自宅にいながらセミナーに参加することができます。

もし、身寄りがいない、遺言を伝える相手がいない場合には、「任意後見制度」を利用したり、「死後事務委任」という契約を結ぶことで、もしものときの財産管理や死後の手続きを代行してもらうことができます。どちらも、司法書士や行政書士などの専門家が窓口となり、相談・委託することができますよ。

終活は、人生を最期まで自分らしく生きるための手段となります。やるべきことは多いですが、安心して老後の生活を送れるように、少しずつ進めていきましょう。

エンディングノート

三井のリハウス 
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監修
三井不動産株式会社 ケアデザイン室

三井不動産グループが培ってきた住まいと不動産に関する総合力・専門性を生かし、豊かな老後を過ごすためのお手伝いをするとともに、福祉の専門職が豊富な経験に基づいたコンサルティングを通して高齢期のさまざまなお悩みにお応えしています。