2018年に脱サラした私がそれまで8年間勤めた会社は目黒にありました。初めての一人暮らしも目黒。いわば、私にとって目黒は「すべてを教えてくれた街」。

遅刻寸前で駆け抜けた交差点も、恋に破れ、涙しながら歩いた坂も……。 目黒を歩くと思い出が溢れ出てきて止まりません。この記事を通して、どんなことも受け入れてくれたこの街に恩返しができれば、嬉しいです。

目黒はビジネス街のイメージが強いかもしれませんが、休日は目黒川近辺でお散歩したり、カフェでお茶をしたり、ゆったりとした時間を過ごせます。部屋を彩る家具を選びたければ数々の家具店があるし、夜は飲み屋街で飽きのこない時間を過ごせます。 まさに「大人でいることを存分に楽しめる」街、それが目黒です。

【目黒の基本情報】

駅名: JR山手線「目黒」駅
乗換えできる路線: 都営三田線、東京メトロ南北線、東急目黒線「目黒」駅
ランドマーク: アトレ目黒、権之助坂商店街

山手線を中心に、大手町・神保町方面へと伸びて行く都営三田線、永田町から四ツ谷や王子方面まで続く東京メトロ南北線が乗り入れ、通勤通学への利便性は非常に高いです。私も営業職でしたので平日は様々な場所へと出向きましたが、動きやすさ抜群の目黒は、お仕事ライフをスマートに支えてくれました。

■駅前は、まだまだ進化中!

2017年に建った駅前のセントラルスクエアは大手企業も多数入っており、1階には目黒・権之助坂の人気店「ビストロ・シン」の姉妹店を始めとした飲食店も軒を連ねます。2018年にはドンキホーテの系列店「ピカソ」もオープン。地下には生鮮食品の販売もあり、ますます便利で暮らしやすい街に進化しています。

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■活気あふれる飲食街

目黒の中心を走る目黒通りから山手通りに抜ける広い坂道、権之助坂(ごんのすけざか)。通りを挟んで林立する多種多様なジャンルの飲食店は、若者が集うフレッシュなお店から何十年も地元の人を笑顔にしてきた老舗店まで歴史も様々。ランチ営業しているお店も多数あり、目黒のサラリーマンたちの、まさに「社食」的存在です。

▲権之助坂
▲とんかつ屋「とんき」。夕方4時の営業開始直後から閉店まで大行列ですが、目黒に住むなら一度は味わいたい老舗の味

■目移りするお店の数々

仕事の会食、仲間との飲み会、デート。どんなシーンにもピッタリなお店が必ず見つかる、大人の嗜みを心得たあなたを飽きさせない街、それが目黒です。例えば権之助坂交差点近くのイタリアン「トラットリア・チャオロ」は、ランチ時には行列のできる人気店。

飲食店ビルの地下にあることから、入りやすいのに落ち着いた雰囲気なのも魅力。

▲ランチはサラダとアツアツのフォカッチャ、ドリンクが付いて1,000円(税別)。

男性にも嬉しいボリュームと、女性が喜ぶサラダ付きな点が人気の秘訣かもしれません。

■目黒は隠れラーメン激戦区!?

権之助坂にはラーメン店も数多く、ちょっと歩けばすぐにラーメン屋にぶつかります。ラーメン好きだったら、住まない理由が見つかりません。駅から徒歩10分、山手通りまで足を運べば、有名店「ラーメン二郎目黒店(通称「めぐ二郎」)」も鎮座する、隠れたラーメン激戦区なんです。

▲100m歩いただけでこれだけのお店が。まだまだ紹介しきれないほどラーメン店がたくさん!

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■少し歩くと目黒川

桜の季節は中目黒に人が集まりますが、比較的落ち着いて歩けるこちらのエリアも見事な桜並木でオススメです。

▲春になると満開の桜並木になる目黒川沿い。中目黒よりも混雑せず歩けます。
▲川沿いにはちょっとしたテイクアウトカレーのお店や、すぐ近くには夜まで営業しているカフェ「チャムアパートメント」もあります。

■名画座・目黒シネマ

目黒には、都内では少なくなりつつある名画座「目黒シネマ」があります。駅から徒歩約2分、仕事終わりにふらりと訪れるにもちょうどいい映画館。

■休日は家具ストリートを散策

駅からをひたすら歩き続けると、徐々にオシャレな家具屋さんが目に飛び込んできます。家具の街としても有名な目黒。こだわりのデザイナーズや、レトロなヴィンテージなど居心地のいい部屋作りに一役買ってくれる名店の数々を散歩がてらウィンドウショッピングするのも楽しいです。

▲通称「インテリア通り」と呼ばれる目黒通り。

▲掘り出し物が見つかりそうな賑やかなお店も

■常連が集う「目黒新橋」で酔いどれる

目黒駅から5分ほど、マンションの1階にある小さな飲み屋街「目黒新ばし」。

▲権之助坂の終着地点。扉を開けると秘密の横丁が

カウンターだけのお店が10店舗――おでん屋、メキシカンバーにエスニック。目黒を愛する呑兵衛さんたちが、小さな店内でひしめき合います。そんな目黒新ばしに2年半前にオープンした「SUSHI BAR COZY」は、カウンターでお寿司を頂きながらお酒の飲めるユニークなお店。

オーストラリアの寿司店勤務を経て目黒新ばしでお店をオープンしたという異色の経歴を持つ店主のコージーさんに、お店を出した経緯と目黒に住む人々について聞いてみました。

(以下、インタビュー。「」内はコージーさん)

▲常連さんからお酒を勧められると断れないコージーさんは、聞き上手で初対面でも話しやすい雰囲気。

――なぜ、目黒新ばしでお店を出そうと思ったのですか?
「もともと目黒に住んでいたり、働いていたりしていたわけではなくて、目黒のイメージも「目黒雅叙園があるところ」ってくらいでした。目黒新ばしは、知り合いに連れられてお客さんとして飲みにきたのがきっかけで出会いました。そのとき、ちょうど空き店舗があると聞いて、『縁もゆかりもない街でお店を出すのも面白いかな』と思って。お寿司を食べながら気軽にお酒を飲めるようなお店を出したいと考えていたときだったので、カウンター席だけという点にも惹かれ、ここにしました」

――お店を出してみて実際に感じた目黒の印象を教えてください
「都心へのアクセスが良いのに、混み混みしすぎてなく、スーパーや飲み屋さんが多いので住んだら楽しい街だろうなぁと。お客さんにも『目黒以外にはもう住めない』と言っている方もたくさんいますよ。お店にいらっしゃる方はビジネスマンの方が多く、歩いて帰れる場所に住んでいる常連さんも多いです。僕も仕事中にお客さんに勧められてお酒を頂くことがあるのですが、気づくとついつい一緒に飲みすぎてしまうことも。 そんなふうに、お客さんとの距離が近いのも魅力だと思います」

▲「おまかせ」の握りの盛り合わせは1,500円前後でこのボリューム。イチオシはスプーンでそのまま食べられる「肉巻きウニのせ」(単品での注文も可能です)

――どんなお店を目指してますか?
「お店には、『朝まで飲んで少しだけ寝てそのまま仕事へ!』なんてお客さんもたまにいらっしゃいます。最近は若い人や女性お一人でいらっしゃる方も増えてきました。横並びのカウンターで、常連さんも一見さんもみんなで仕事の疲れを忘れて楽しそうに飲んでいる姿を見るのは嬉しいですね。これからも、そういうお客さんを受け入れていけるようなお店にしていきたいと思っています」

■目黒は働くあなたの味方です

朝も昼も夜も、駅を行き交う働く人たちを様々な形で包み込んでくれる目黒の街。仕事もプライベートも、思い切り楽しめる街。何をするにも便利な目黒で暮らせば、あなたの人生はきっともっと磨きがかかるはず。

田中春香

東京の下町出身。昭和の最後生まれ。実家の近くにオシャレなカフェがボコボコできて戸惑い中。芸能事務所で8年間マネージャーを務めたのち「別の仕事もしてみたい」を理由に退社。現在肩書きなし。趣味は三脚を使用しない自撮り。
Instagram:https://www.instagram.com/crazyselfietanaka/