首都圏で車を利用する人なら、よく耳にする「海老名」の名前。
様々なグルメが楽しめるサービスエリアが有名で、1日の平均利用客数はなんと日本一なのだとか。

実は、海老名の駅前も同じように賑わっていて、半屋外の大型商業施設「ビナウォーク」「ららぽーと海老名」が駅に隣接。カラフルな駅前はまるでテーマパークのよう! 駅を出た瞬間から思わずウキウキ気分です。

東京都心にも横浜にもアクセスのよい海老名は、ベッドタウンとして今もなお開発が進んでいて、ファミリーで住むのにとても便利な環境。駅から少し離れると田んぼや川があり、自然も残っています。

都市型の便利さと自然がうまくミックスしている街。
その魅力を探ってきました。

【海老名の基本情報】

駅名:小田急小田原線・相鉄本線・JR相模線「海老名」
ランドマーク:ビナウォーク・ららぽーと海老名

■3路線の乗り入れで、新宿・横浜への通勤に便利

3つの路線が乗り入れている海老名駅。
小田急小田原線はすべての電車が停車し、常磐緩行線に乗り入れています。急行を使えば新宿まで約50分で行くことができます。

相鉄本線は海老名が始発なので座って通勤も可能。こちらも特急電車まで停車し、埼京線に乗り入れています。急行に乗れば横浜まで直通35分。

相模線は茅ヶ崎〜八王子方面を結ぶ路線で、これに乗れば1本で海まで遊びに行けます。

大きな駅なので、バスも路線・本数ともに充実。また、羽田空港行きの高速バスも出ているので、出張や里帰りの際も便利です。

■駅前で買い物もレジャーも完結! まるで遊園地のような東側エリア

都心へのアクセスがよい住宅街として、今も都市開発が活発に行われている海老名。駅の東側と西側でその表情は異なります。

昔からの住宅地で、駅前に多く商業施設があり賑わうのが東側エリア、今なお新しい街づくりが現在進行形で行われているのが西側エリアです。

まずは、小田急線・相鉄線の駅がある東側エリアから歩いてみることに。

改札を出て目に飛び込んでくるのが「ビナウォーク」という大型商業施設。1番館から6番館まであり、飲食店・映画館・雑貨屋・ファッションブランドのショップまで数多くのお店が並んでいます。半屋外のモールなので開放感があり、カラフルな建物はテーマパークのような雰囲気。

ビナウォークの向かいには「マルイファミリー海老名」。ベビーカーで入れる広々したフードコートやベビー・キッズ用品が充実している「家族の味方」のようなスポットです。

ビナウォーク内の「TOHOシネマズ海老名」と、マルイファミリーの間は子ども用の列車が運行していました。乗っている子どもも写真を撮っているお母さんも満面の笑顔。

近年、家族で海老名へ引っ越してくる人も多いのだそう。海老名市は子どもの医療費が入院・通院ともに中学生まで無料と、行政も子育てに力を入れています。

▲各商業施設と駅が広々としたスカイウォークでつながっているので安心して歩けます。

ビナウォークを出て厚木街道沿いにあるのが「イオン海老名店」そしてその並びには「ダイエー海老名店」も。駅近エリアに大型スーパーが並んでいるのもすごい。

また、こちらのイオンには映画館も入っています。映画館がビナウォークとイオンの2ヶ所あるので、観たい映画は大体観たい時間に観られるのだとか。ここまで充実した駅まわりだと、もう休日もどこかに出かける必要なし! 海老名まわりで充分楽しめちゃいますね。

⇒海老名駅周辺の物件一覧をみる

■住宅街の開発が進む、美しい街並みの西側エリア

続いて、駅から見て西側のエリアを散策。
駅から西側エリアへもスカイウォークが伸びているためアクセスが簡単。

このスカイウォーク沿いにあるのが、2017年にオープンした「ViNA GARDENS TERRACE(ビナガーデンズテラス)」。ちょっと立ち寄りたくなるおしゃれなカフェやレストラン、居酒屋が集まっています。

その中でもおいしそうな野菜たっぷりのメニューが目を引いた「44 APARTMENT 海老名」でお昼ごはんをいただくことに。

注文したのは、5種のデリプレート&サラダランチ。
契約農家さんから仕入れた野菜を使った5種類のデリとパン・スープがついてきます。野菜だけなのにそれぞれのデリの味付けや食感が工夫されていて食べ応え充分! ヘルシーなご飯をいただき、体の中からキレイになったような気分になりました。

ヘルシーランチとあって、やはり店内は女性がほとんど。広々としたお店なのですが、ランチタイムにはほぼ満席になっていました。

カフェを出て、スカイウォークの突き当たりがJR相模線の駅と「ららぽーと海老名」。1階にはスーパーの「ロピア ららぽーと海老名店」もあるので、西側に住む方はここを利用するのが便利。また、おしゃれな雑貨屋さんも多く、日用品のお買い物が楽しそうだな、と思いました。

こんな都会的な駅まわりなのですが、ふとスカイウォークの横を見てみるとこの景色!

すでに高層マンションがいくつか見えますが、西側エリアは今もまだ開発が進む発展途上エリアなのです。こんなに都会なのに駅前にまだこんな土地が。

駅のそばには、公共施設が集まっています。
こちらはコンサートなどが開催される市民の憩いの場「海老名市文化会館」。

そのすぐ近くにある「海老名市立図書館」はリニューアルされてまだ新しく、スターバックス・蔦屋書店・図書館が一ヶ所に集まっている癒やしスポット。
館内撮影禁止のため外観のみでのご紹介ですが、木の温かみを感じる内装、吹き抜けの気持ちの良い作りで、「ずっとここにいたい……」と思ってしまうような図書館でした。このために海老名に引っ越してきてもいいくらい!

遊歩道の幅もたっぷりととられていて、いたるところにベンチがあります。ゆったり街を歩けるのも海老名の良さかもしれません。

西側エリアの地上に降りてみると、真新しいロータリーが。道路もすべて新しくて、広々しています。

道の名前をふと見てみるとアビーロードならぬ「エビーロード」。海老名の街への愛着を感じます。

エビーロード沿いにはおしゃれな飲食店や美容院などが並んでいて、雰囲気もいい感じ。住宅地の開発と街づくりが同時に行われているので、夜の繁華街などが少なく、安心して子どもと歩ける街だなと思いました。

駅から少し歩くと「相模川」が流れ、川沿いにはお花見スポットとしても有名な「神奈川県立相模三川公園」があります。夏は花火も見られる穴場なんだそうです。
こちらの川辺にもベンチが並んで置かれています。座ってみると、どうですか、真正面にこの景色!

遠くの山々がきれいに見えました。
ららぽーとから徒歩15分程度で自然たっぷりのこの景色。まさに都市と自然の両得です。

⇒海老名駅周辺の物件一覧をみる

■駅から少し歩くと老舗や個性豊かな個人店も!歩くのが楽しい街です

最後に、海老名の街を自分の足でたくさん歩いてまわっている街歩きの達人に話を聞きました。厚木と海老名の街情報が詰まったローカルマガジン「noma(ノマ)」の編集長・まなてぃーさんこと小川真奈さんです。

取材先・広告主・フリーペーパーを置いてくれるお店など、関わる人はすべてこの地域の人々ばかり。地元の人たちと話す機会も多い小川さんに海老名の街の魅力を聞きました。

(以下インタビュー。「 」内は小川さんのコメント)

——海老名の駅前がすごく都会で驚きました。
「そうですね。元々駅の西側は、田んぼと広いグラウンドだったみたいなんですよ。開拓できる土地がたくさんあったので、駅まわりの街化はどんどん進んでいます。2021年には、大人も子どもも楽しめる鉄道ミュージアムとして話題の『ロマンスカーミュージアム』も駅前にできるので、さらににぎやかになりそうです」

——住んでいる方はどんな方が多いんでしょうか?
「昔から住んでいる方も多いですが、都市開発で引っ越してきた方もすごく増えて、今はちょうどその中間点にいるような気がします。街の姿も都会っぽい部分と自然が多く残っているエリアがちょうどいいバランスで残っていて、みなさん『住みやすい街だ』って口を揃えて言いますね」

——駅前が都会なので個人店さんがちょっと少ないかな……という印象を受けました。
「そう思いますよね?でも駅から少し離れると昔ながらの個人店さんもいいお店がたくさんあります。たとえば、メンチカツが絶品の『肉のだいわ』、海老名で知らない人はいないほど有名なお蕎麦屋さん『国分寺そば』などです。あと、食べ物以外でいうと、おしゃれな家具や雑貨を取り扱っている『ILLGATE (イルゲート)』とか。個性豊かなお店があって、歩くのが楽しいですよ」

▲肉のだいわのメンチカツ。サクサクジューシーで絶品。店主のおじちゃんも素敵です

——最後に海老名の街の魅力を教えてください。
「街と自然がどちらもあるところです。休日だって、海老名から出なくても十分楽しめます。わたしたちのフリーペーパーも、若い人たちに向けて『わざわざ東京に出なくても、地元はこれだけ楽しいよ』というのを伝えたくて作っています。なので、これからも都市と自然がいいバランスで発展していくとうれしいなと思っています」

▲小川さんが実際に街を歩いて紹介する「365日ダイエッターまなてぃー散歩」は『noma』の人気連載

■「この街に住むこと」を楽しめる街

たくさんの商業施設が駅のまわりに集まり、一見大都市のように見える海老名の街。

しかし、少し離れれば豊かな自然もあり、居心地のよい図書館もあり、子育て環境も整っています。小川さんが言うように、海老名から外に出なくても暮らしも遊びも満喫できるはずです。
すでにすべてが揃っているようにも見えますが、やはりすごいのはまだまだ発展し続けているということ。

これから海老名はどのように変わっていくのでしょうか? すべてが完成したときには人気が上がりすぎてしまうかもしれません。「引っ越すならお早めに」です!

⇒海老名駅周辺の物件一覧をみる

宮島麻衣

雑誌出版社に勤務したのち、ふらりとタイのバンコクに数年暮らし最近帰国。人生において「自分で住む場所を決められる」自由をすごく大切に思っていて、いつも次の理想の住みかを探しながら歩いています。
Twitter:https://twitter.com/miyajimai517