Column / 2019 03,14

【大森】あなたはどっちが好き?上品なのに超気さく。2つの顔を持つ大森

田中春香(たなかはるか)

東京の下町出身。昭和の最後生まれ。実家の近くにオシャレなカフェがボコボコ出来て戸惑い中。芸能事務所で8年間マネージャーを務めたのち「別の仕事もしてみたい」を理由に退社。現在肩書きなし。趣味は三脚を使用しない自撮り。
Instagram:https://www.instagram.com/crazyselfietanaka/ (@crazyselfietanaka)

大井町ー大森ー蒲田
京浜東北線品川駅から川崎方面に続く3つの駅は、よく比較されます。

多くの路線が乗り入れる大井町、庶民的な蒲田。
それぞれに住む友人の「地元、大好き!」の声に比べ、その2つの駅の間に挟まれる大森出身の友人の「大森? 大森ねぇ」という、なぜか少し控え目な反応が昔から気になっていました。

しかし大森は、控えめどころか魅力が満載のエリアです。
落ち着いた雰囲気の住宅街と素敵なお店が点在するエリア、そして気取らず賑やかな駅周辺エリア。まったく違う2つの表情を持ったこの街は、歩けば歩くほどその魅力を発見できます。昼間に大森駅に降り立った私は、夜に駅を出る頃にはすっかり大森を気に入っていました。

大森住民の謙遜はもしかすると、この魅力を独り占めしたいからなのかも。

大森駅の基本情報

駅名:JR京浜東北線「大森」
ランドマーク:しながわ水族館

品川駅から2駅。場所によっては京急線も利用可能

大森駅は乗り入れている京浜東北線を利用すれば、品川までたった2駅。上野・東京方面にも乗り換えなしでアクセスが可能です。

また、大森駅から京急線「大森海岸駅」までは徒歩約10分。そのため、住む場所次第ではありますが、京急線も便利に利用できそうです。さらに駅前からは羽田空港行きのバスも出ているため、出張や旅行の際も楽々です。

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買い物にはまず困らない、駅を包囲するスーパーの数々

大森駅を降りてまず驚くのが、買い物スポットの多さ。東口にはアトレ、西口にはスーパーオオゼキ・肉のハナマサなどがあり、帰宅時の買い物の利便性は抜群です。

▲洋服も雑貨も揃います

住宅街ということもあり、東口エリアは家族連れの暮らしを豊かにしてくれそうなスポットもたくさん。

▲休日はフリーマーケットなどのイベントも開催している大森ベルポート

平和島の方まで足を伸ばすと、家族みんなで楽しめる「大森ふるさとの浜辺公園・大森東水辺スポーツ広場 」もあります。綺麗な浜辺を有する広大な敷地は、ペット可のエリアもあり、お散歩コースにぴったり。
また、子どもが大興奮間違いなしの全長30mのローラーすべり台や、大人も楽しめるビーチバレー場、フットサルコートなどの併設など、アクティブな時間を過ごすにはもってこいです。

▲ 浜辺を使ってフットサルをする人達もいました。

一方駅の反対側、西口はレトロな親しみやすさに溢れています。

▲東口に比べてレトロな様相の西口駅前
▲人通りが多く賑わっている「THE・商店街」な雰囲気。

その土地の名は「山王」。一本通りを入ると、空気がガラリと“高級”に

先ほどの商店街から徒歩約10秒ほど進むと、いきなりドドンと現れる高台エリアがあります。そこに広がるのは、閑静な山王地区です。駅前の雑多な印象とはうって変わった印象を持つこのエリアは、都内有数の高級住宅地なのだそう。デザイナーズマンションや大きな一軒家が立ち並び、歩いているだけでリッチな気分になります。

近年は新しいマンションの増加などに伴い、若者が入りやすいお店も増えているようで、すれ違う若いカップルが「こんな所にお店できてる、今度行ってみようか」など、街を楽しんでいる様子も伺えました。

▲住宅街の間にポツリと可愛いパン屋さんが。こんな風にオシャレなお店が点在しているので、散策も楽しい。

そんな山王エリアを少し歩いたところにあるのが、パーチコーヒー(PERCH COFFEE)。

▲オシャレな外観ながら、入りやすい佇まい。

注文毎に淹れるこだわりのコーヒーと、ボリュームのあるサンドウィッチが名物です。

▲自家製ポークハム&季節野菜&バルサミコ酢&クリームチーズ

半熟の卵にバルサミコ酢の酸味とクリームチーズが、かすかに甘い食パンにマッチしてとっても食べやすく、このボリュームでもペロリといただけちゃいます。

休日にまったりと読書をしながら過ごしたり、大切な人とゆっくりおしゃべりなど、大森で過ごす妄想が膨らみます。

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一転、駅前にはディープな飲み屋街

閑静な山王エリアを堪能し駅前に戻ってくる頃にはすっかり日が暮れていました。誘惑するように目に飛び込んでくるのは、飲み屋の看板たち。大森は、夜ご飯に困らないほどたくさんのお店が、東口にも西口にも充実しています。

▲個性的であったかいママ達がたくさんいる飲み屋ビル。上京組の「夜の実家」になること間違いなし。

▲取材終了後は、魅惑のネオン街に引き寄せられるようにはしご酒をしてしまいました……。

▲夜も開いている定食屋さんも多いようで、一人暮らしの働く方々は助かりますね。

常連さんと思われる地元の方々とお店の方の会話を聞いているだけでも楽しいお店が並んでいました。

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大森を通してできる、大人のコミュニティ

大森駅東口を降りてすぐ、新鮮な魚介類の創作料理とお酒を立ち飲みスタイルでいただける「アトデスタンド(AtoD Stand)」。スタッフのあやさんにお話を伺いました。

(※以下、「」内はあやさんのセリフ)

――どういったご縁で、大森で仕事をすることになったんでしょう。
「8年前、このお店の系列店が同じく大森でオープンした際に、オーナーの紹介でお手伝いとしてお店に入りました。現在はお手伝いを卒業し、元々持っていたソムリエの資格をいかしながら、このアトデスタンドで料理なども1人で切り盛りしています」

――どんなお客さんが多いですか?
「大森に住んでらっしゃる方と、大森が職場という方が半々ずつくらいでしょうか。なかには毎日来てくれる方も。世代的には30代以上の方が多く、60代、70代の方もいらっしゃいますよ。若い人があまりお酒を飲まなくなってきていると言われている一方で、大森のご年配の方は元気です。オープンの17時ごろから足を運んでくれて、その日あったことなど、他愛もない話で盛り上がります」

――あやさんから見る大森は、どんな街ですか?
「いい意味でコンパクト。駅周りにスーパーや商店も多いので、大森ですべて済んでしまうところが魅力だと思います。便利だけど人も多すぎず、住みやすいだろうなぁと。お客さんにも、大森駅近辺で何度も引っ越しをしているというような方や、生まれてからずっと大森在住、なんて方もいらっしゃいます。みんな『この街から離れられない』と言っていますね(笑)」

――働きはじめた8年前と今、街は変わりましたか?
「当時よりも飲食店は増えてきている印象です。昔は焼酎や日本酒などを中心に置いている『居酒屋さん』な感じのお店が多かったんです。
でも今は、同じ大森にあるこの店の系列店のワイン専門店もそうですが、いろんなタイプのお店がオープンしていますね。チェーン店だけでなく、個人経営のお店も多いのでおもしろくなってきていると思います」

▲2階には貸切も可能なテーブル席も。女子会などでの利用も多いそう。

――大森の街に住む方々の印象を教えてください。
「流行にあまり流されない、気さくな方々が多いです。人と人との距離が近くて、みんながそれぞれ共通の趣味や、お気に入りのお店をきっかけに仲良くなっているようです。大人になると新しい知り合いやコミュニティってなかなかできないじゃないですか。大森という街を通してそういう繋がりをもてる のは素敵だなって思います。

うちのお店でも、年に1回、常連さんとスタッフとで大型のバスを貸し切ってワイナリーツアーに行くんです。そうやって小さいながらもあたたかい縁をつくっていけるのはお店としては嬉しいですね」

どちらの顔もあるから素敵

たくさんの人で溢れる駅前――
買い物袋いっぱいに食材を抱えて歩く主婦の方々
近所の方と立ち話をする、長くこの街に住んでいるであろうご老人
スーツ姿のサラリーマン、そして学生。

「どんな人の居場所も見つかるんだろうな」

そんなふうに思わせてくれる街、大森。

この街で、ときにはラグジュアリーな気分を味わうもよし、飾らない空気を満喫するもよし。住んでしばらくしたらあなたも「大森? 大森ねえ」と、その魅力を独り占めしたくなっているかもしれません。