Column / 2019 12,09

【本八幡】若い個性と住みやすさが交じり合う、帰ってきたくなる街

瀬尾真矢

新聞記者、オウンドメディアのディレクターなどの職を経験したのち、フリーの編集&ライターに。初めて訪れるまちで知らない人と話しながら飲むお酒が好き。
Instagram:https://www.instagram.com/asgt1001/

社会人なりたての頃、千葉の片隅で暮らしていたことがあります。
家の周りには何もなく、ちょっとした「買い物」にも苦労していました。当時のわたしにとって本八幡は、いちばん近い「都会」。日用品の買い出しから美容院通い、気晴らしの街歩きなど、何かと足を運んでいたことを思い出します。

あれから10年。久しぶりに行ってみたいと思い本八幡へ。
駅の改札を出て街を探索してみると、当時の印象より学生や若いファミリー層、子どもたちの姿が多いことに驚きました。

あたりを見渡すと、若い世代に交じって元気におしゃべりに興じるお年寄りの姿もそこここに見られるではありませんか。

人々の交流があって、活気づいている――

それが久しぶりにこの街に来た印象です。
進化している街の気配。10年ぶりに本八幡の街を歩いてみます。

【本八幡の基本情報】

駅名:JR東日本総武線「本八幡」
乗換えできる路線:都営地下鉄新宿線「本八幡」
ランドマーク:葛飾八幡宮

■アクセス面、医療施設の充実。生活に必要なものが揃っている駅前

本八幡は東京・三鷹から千葉駅までを結ぶ、総武線沿いに位置する街。

JR新宿駅まで乗換えなしの40分ほどで到着する他、京成線「京成八幡」駅の利用で成田空港へも1本でアクセス可能。さらに都営地下鉄新宿線「本八幡」(始発)は、九段下や市ヶ谷、新宿などの利便性の高い駅に通じています。

駅前のバスターミナルから本八幡エリアの病院や学校、ショッピングセンターにも移動でき、行徳や浦安へもバスで移動可能。都内と千葉県内、どちらにもスムーズに移動できるので生活面だけでなく、通勤・通学にも魅力な地域です。

また、医療施設や行政機関が充実しているのも本八幡エリアの特徴のひとつ。

街には個人経営の医院が数多くある他、駅前には大規模なメディカルモールも。薬局・ドラッグストアがいたるところに立ち並び、夜間診療を受け付ける病院もあります。

市役所も駅近にあり、各種申請(結婚、出産、引越しなど)の手続きの際にもとても便利。

住みやすさのひとつに、「安心」という言葉は欠かせません。
本八幡の北口を出てすぐのところには交番があります。昼夜ともにパトロール等を強化しているとのことで、住民にとっては心強い存在です。

■日用品・食料品・医療品など!生活必需品が何でも揃う駅周辺

買い物のしやすさも本八幡住民の暮らしを支える魅力のひとつ。

駅のすぐそばには、安くておいしいお弁当が買えると評判のオーケーストアをはじめとする大手スーパーが複数あり、食料品の買い出しで困ることはありません。

「ヤマダ電機」「MEGAドン・キホーテ」、駅直結の商業施設の他、車で数分の距離には映画館が入っている大型ショッピングモールがあり、駅近ですべての買い物が事足ります。

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■老舗の商店街から新鋭店まで参加する、本八幡のお祭り「いちフェス」

本八幡を数分めぐっただけで驚くのが、飲食店の数の多さ!
老舗の風格漂う店構えからモダンな外観の店構えまで、バラエティ豊かな軒先が駅前を中心においしい匂いを漂わせています。

本八幡の中でも多くの飲食店が集まっているのが、JR本八幡駅の北口ロータリーを進んだ先の八幡2丁目に位置する「八幡一番街商店街」。この商店街は、さらにその先にある「葛飾八幡宮」と並んで本八幡を代表するランドマーク的な存在です。

そんな八幡一番街商店街の名物となっているのが、昭和40年にオープンした「サイゼリヤ 1号店」。現在は営業しておらず、看板には「教育記念館保存目的」と書かれています。当時のままの姿を今でも残しており、予約して内部を見学することも可能です。

▲ノスタルジックな外観が印象的な洋食処「停車場」。

「サイゼリヤ 1号店」の周辺には思わず足を向けたくなるお店がたくさん。
訪れたこの日は10月20日(日)、年に一度の八幡商店街全体をあげたイベント「いちフェス2019」の開催日。地元で人気のレストランも、この日はお祭りのため店はお休みして屋台を出店。普段とは違うお店の顔に出会えるのもこういったイベントの魅力です。

こちらは、葛飾八幡宮近くにある「魁ジェラート(カイジェラート)」のジェラート。種類も豊富なのでぜひお気に入りの味を見つけてください。

商店街の線路沿いを少し進むと、立派な鳥居が見えてきました。こちらが「葛飾八幡宮」です。

鳥居をくぐると、中には子どもからお年寄りまで年代を問わず多くの人が。

商店街だけでなく境内にもさまざまなお店が出店しており、手作り作品を販売する人・フリーマーケットを開く人・パフォーマンスをする人など、色んな人がお出迎えしてくれます。

老舗の屋台では元気なおじいちゃんが大きな声でお客さんを呼び込み、凝ったブースでは若い世代がこだわりのコーヒーをおしゃれなカップに入れて提供してくれます。

年齢も取り扱う商品もさまざまで、誰にとっても居心地のいい空間。
いちフェスに参加することで、「世代やジャンルを超えてあらゆる人が居心地よく過ごせる」この街の魅力を知ることができました。

■地域に愛される“おいしい”お店たち

商店街から離れた場所にも、本八幡には個性豊かなお店がたくさんあります。
例えば、レトロな雰囲気が漂う「cafe螢明舎(ケイメイシャ) 八幡店」

このお店は、写真家の星野道夫や小説家の村上春樹にもゆかりのあるお店。市民の憩いの場で、お友達とのおしゃべりに訪れる人や、仕事が終わって本八幡まで帰ってきた勤め人が、自宅に帰る前にちょっと立ち寄っては癒やされているそうです。

さらに進むと今度はオレンジの看板を発見。

鮮やかな色合いが目を引く「コッペスタイル」。かわいらしい外観の前には、お母さんに連れられた小さな子どもの姿が。「今日はあれが食べたい!」なんて会話から、この町に住む常連さんであることがうかがえます。

「コッペスタイル」で人気なのは、こちらのホットドッグ。他にも菓子系から調理系までたくさんのメニューがあり、ついつい何個も買ってしまう気持ちがわかります。店の前のベンチでくつろぎながら食べるお客さんの姿もありました。

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■「東京へ出ることも考えたけど、やっぱりここが好き」

居心地の良さがありつつも、加速する街の熱気を感じる本八幡。
「ここに住んでいる人に話が聞けないかな……」

そんなことを考えながら街の情報を集めているときに、Twitterで発見したのがこちらのアカウント。
@motoyawata__bot

こちらは本八幡の情報を毎日発信しているアカウントで、本八幡のイベントや新しくオープンするお店のことが一目でわかります。Twitterから連絡をとってみると、とても謙虚な姿勢で「中の人」は姿を現してくれました。

「本八幡bot」さん、通称botさんにTwitterを始めた経緯や街の魅力をうかがいます。

今回インタビューした場所は、会員制のコワーキング・イベントスペース[co,do] motoyawata。地域のために活動している人が集まれるコミュニティの場になっているんだそう。

古民家を再建築しており、木のあたたかみが感じられる室内には柔らかな光が差し込みます。

▲botさん

――SNSで本八幡の情報発信を行っているbotさんですが、本八幡の魅力ってなんだと思いますか?
人のあたたかさですね。例えば道端でちょっと肩がぶつかっただけでも「ごめんね、大丈夫だった?」という会話が生まれたり、知らない人同士でも『こんにちは』って挨拶が自然と出たりするんです。最近は商業施設もどんどん増えて便利になって、若い人や子どもたちの姿が多くなりました。本八幡にいると、少子化、って感じがしないくらい子どもたちをたくさん目にします。駅前は賑やかだけど、一歩奥に入ると落ち着いた雰囲気なので一人暮らしにとっても家族にとっても生活しやすい街なんでしょうね。永井荷風や水木洋子などの文化人にも縁のある地なので、趣のある街としても魅力を感じています」

――今は、街のイベント運営の裏方的なこともやっていらっしゃいますよね。それはbotさんの本業なんですか?
「本八幡botに関連することはすべて、仕事ではなく趣味でやっています。最初は学生さんが見てくれることが多かった本八幡botですが、お店をやっている人や30代、40代の方が徐々にフォローしてくれるようになりました。フォロワーが増えるのにしたがって、自然と街で行うイベントのお手伝いとか、そういった依頼が舞い込むようになったんです。お仕事として依頼してくださる人もいるのですが、楽しいから、ついボランティアでやってしまっていることが多いかもしれません」

▲botさんがいつも持ち歩くPC・カメラ・スマートフォン。
これに自転車が加わって「bot四種の神器」と呼ばれている。

――今後こういうことがしたい、など、この先の目標はありますか?
「僕と同じように、趣味で地域の情報発信をしている『中の人』って、市川市内だけじゃなく全国に結構たくさんいるんです。そういう方々ってほとんどが一人で運営しているんですけど、仲間が集まればもっと面白いことができるのではないかと。例えば、プロジェクトごとに最適な人材を集めて、短期間でチームを組んで地域のために貢献する。そして、プロジェクトが終了したら解散!で、また新しいプロジェクトが立ち上がったらチームを集めて取り組む、というようなことをできたら良いな……と考えています」

――本八幡botさんは長い間この街にお住まいと聞きました。よそへ引っ越そうと思ったことはなかったんですか?
「小学校時代に本八幡に引っ越してきてから、ずっとこの場所に住んでいます。社会人になったとき一度だけ、東京に引っ越してみようかなと思うことがあって。でも、やっぱり離れられなかったんですよね。居心地のいいこの街が好きで。街を盛り上げるために頑張っているお店の人たちと接するようになって、この街の勢いとか熱意をさらに感じるようになりました。自分と同じ思いを抱いている人たちとこの先も一緒に活動ができれば、嬉しいなと思っています。」

最後にbotさんにお聞きした、「絶対に間違いない」本八幡のおすすめカフェを3つご紹介します。

まず1つ目は、京成八幡駅から歩いて6~7分くらいの位置にある「MINT BLUE(ミントブルー)」
青と白で統一されたおしゃれな店内が魅力。体調に合わせてハーブティーを調合してくれるめずらしいお店です。

2つ目は、JR本八幡駅より徒歩5分ほどのところにある「発酵×スパイス食堂Yajikko KITCHEN」
麹を使った体にやさしいごはんが魅力。料理はもちろん、店主の矢路川さんの人となりも味わい深いお店とのこと。

3つ目は、「奥原商店」
JR本八幡駅より徒歩5分ほどの場所にあります。行くたびに食べたくなる、看板メニューのスモークサバサンド。ご夫婦で営むお店は、照明技師と音響スタッフというお二人の前職を思わせる凝ったおしゃれなデザインです。

■帰ってきたくなる街「本八幡」

駅前の便利な商業施設や頼りになる行政機関、熱意のある人たちによって盛り上がりを見せる飲食店。そして駅前を少し離れれば、街を見守る葛飾八幡宮やそこを取り巻く緑、落ち着いた住宅街で静かな生活を送ることもできる…。

バランスが良い街・本八幡は、住んでいる人たちのやさしい性質から「ここに帰ってきたい」と思わせる心地良さを与えてくれます。10年ぶりに訪れたわたしも、「あ、帰ってきた」と、すぐに受け入れてもらったような、あたたかい気持ちにさせてくれる街でした。

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