Column / 2019 08,09

【谷町四丁目】通いたくなる公園・お店・商店街がズラリ。一見クールだけど実は親しみやすい「良いギャップ」

倉本祐美加

IT企業でインサイドセールスを行う傍らブログ記事や事例の執筆を行い、2016年11月ライターとして独立。大学時代は100人以上の友人のインタビュー記事を制作。現在は、企業様の導入事例・オウンドメディア等に掲載する記事をメインに取材・執筆している。
Twitter:https://twitter.com/aoitorisorae/ (@aoitorisorae)
ブログ:http://mott-izm.hatenablog.com/

「谷町四丁目」「谷町六丁目」「谷町九丁目」

谷町線に乗っていると、3駅続けて似た名前がアナウンスされます。
「タニヨン・タニロク・タニキュウ」と略して呼ばれるそれらの街は、何度も通過したことはあるものの、意識して降り立ったことはありませんでした。

「近くに住んでいるんだし、せっかくならゆっくりと回って、街のことを知ってみよう。」

そう思い、今回は谷町四丁目付近を中心に歩いてみることに。
一見、大きな道路と建物に囲まれた都心の街という雰囲気の谷町四丁目。
しかし、歩けば歩くほど「都会と自然」「新しきと古き」など、正反対のものを兼ね備えた多面性を見せてくれました。

そして、取材前には想定していなかった「人の温かさ」という一面も。

【谷町四丁目の基本情報】

駅名:大阪メトロ中央線・谷町線「谷町四丁目」
ランドマーク:大阪城公園

■キタ・ミナミ・オフィス街へアクセス抜群

谷町四丁目駅には、大阪メトロの中央線と谷町線が走っています。
キタ(梅田方面)へもミナミ(心斎橋・難波方面)へも、オフィス街である淀屋橋・本町方面へもアクセス良好。それぞれ15分程度で到着します。

▲中心部の交差点は多くの車と人が行き交う

この街のひとつの特徴は、官公庁街であること。
中心部を南北に伸びる道路・谷町筋沿いとその近辺には、大阪府庁・大阪府警察本部・労働局・パスポートセンターなどがズラリ。落ち着いた空気感が印象的で、大阪の中心にありながら静かに暮らせそうな雰囲気。

▲パスポートセンターがあるので急ぎの手続きが必要なときも安心。大きな総合病院「国立病院機構 大阪医療センター」も

一方で、生活に密接した施設も充実しています。スーパー「イズミヤ」、「ドン・キホーテ」は深夜0時まで営業しているので、仕事や用事で帰りが遅くなったときも安心です。

▲スーパーは他に「KOHYO」などもある。ドラッグストアも大通り沿いに立地

谷町四丁目駅に降り立って駅の近くを少し散策しただけでも、この街はアクセス良好で便利な施設が多いこと、そして静かな暮らしも実現できることが感じられました。

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■街のシンボル・大阪城公園はカフェや子ども向けの施設も充実

駅の1B出口または2B出口を地上に上がり、東へ5分ほど歩くと、谷町四丁目のシンボル「大阪城公園」が見えてきます。

立派な天守閣やお堀が眺められる大阪城公園は、この街の憩いの場。
多くの観光客が訪れるのはもちろん、近隣に住む方にも愛されていて、早朝や夜はウォーキングやランニングをする方々を多く見かけます。

▲天守閣内部は大阪城やお城を築いた豊臣秀吉について学べる博物館になっており、子どもと一緒でも楽しく歴史が学べる

四季折々の風景を楽しめるのも大阪城公園の魅力。
訪れた初夏の季節は緑豊かな風景が印象的でしたが、梅や桜の名所としても有名で、シーズンになると多くの花見客でにぎわいます。

▲紅葉も美しく、大阪城天守閣に映える

また、大阪城公園はここ数年で開発が進み、2017年に飲食店を中心に、物販やインフォメーションセンターが並ぶ「JO-TERRACE OSAKA」がオープン。

▲各店舗はガラス張りになっているため開放感がある

JO-TERRACE OSAKAは、「歩いてお茶して、緑の中の城下町。」というコンセプトの施設で、和モダンなデザインが印象的。「スターバックスコーヒー」やテラス席があるパン屋さん「R Baker」など、オシャレなお店が充実しており、ゆったりとした大人な時間が過ごせそう。公園の散策途中に利用できるのはもちろん、この施設目当てに訪れるのもおすすめです。

▲芝生では走り回る子ども、ストレッチをする大人などの姿が見られた

大阪城公園の敷地内には、子どもが楽しめる場所もたくさん。すべり台などがある「遊具広場」や屋内外でブロック遊びや水遊びが楽しめる「ボーネルンド プレイヴィル 大阪城公園」もあり、都心部にいながら子どもを思いっきり遊ばせてあげられます。

▲複数のすべり台があるため、子どもも遊び飽きない

その他、大規模なコンサートホール「大阪城ホール」では、定期的に有名アーティストのコンサートが開催されます。また、「太陽の広場」では、週末や連休に食フェスなどの大型イベントが催されることも。

休日は自然の中で体を動かしたい――
カフェなどでゆったりと過ごしたい――
BBQやピクニックを楽しみたい――
趣味や娯楽、イベントを思いっきり満喫したい――

などなど、さまざまな要望を叶えてくれるのが大阪城公園の最大の特徴。
大人から子どもまで楽しめるレジャースポットが身近にあるのは、この街で暮らすメリットのひとつだといえるでしょう。

■飲食店も充実、たまにはゆったりと食事をしてリフレッシュ

ビジネスマンで賑わう谷町四丁目は、飲食店も豊富。
谷町通や本町通沿いを歩いていると、さまざまなジャンルの飲食チェーン店が並んでいて、どこに入ろうか迷ってしまいます。

▲朝から夜遅くまで営業しているお店が多く、利便性が高い

一方で道を一本中に入ると、個人経営の飲食店や喫茶店が目立つように。
中でも人気なのが、谷町四丁目駅3番出口から2分ほどの場所にあるイタリアン「トラットリア&ピッツェリア ベアート」です。

店内は、あたたかな照明で、とても落ち着く雰囲気。
上品でありながら敷居が高すぎず、お一人様や子ども連れでも来店しやすそう。

▲クラシックな空間で、リラックスしながら食事ができる。店内にはピザを焼く石窯も

ランチタイムはかなり混み合うそうで、オーナーシェフの田中さんいわく「ゆっくりと食事をしていただくなら、おすすめはディナータイム」とのこと。この日も、ディナーに訪ねたのですが、仕事終わりの女性たちが食事を楽しんでいました。

ディナータイムに「パスタやピザと合わせて人気」だとおすすめしてもらったのが、「ポルチーニ茸のクリームリゾット」。濃厚でクリーミーなソースが絶妙な逸品です。

▲1人前から注文が可能な「前菜盛り合わせ」にはその日のおすすめが盛られている。この日のメニューは「しらすの唐辛子漬け」「夕張メロンと生ハム」など

雰囲気の良いお店で、ゆっくりとおいしい食事をいただくのは最高の気分転換。
忙しい日々のリフレッシュとして、サクッとこのようなお店を利用できるのは、この街に住むメリットのひとつです。

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■懐かしい香りが残る、人情味豊かな商店街

アクセスの良さ・充実したグルメ・豊かな緑など、どこか“スマートな都会”といった印象がある谷町四丁目ですが、実は古き良き風景が残る人情味に溢れた街でもあります。

それを感じさせるのが、駅から徒歩10分ほどの位置にある「まっちゃまち筋商店街」。

▲南北約1キロにわたって専門店が並んでいる

ここは、ひな人形やおもちゃ、花火、駄菓子などの問屋や専門店が並ぶ商店街。

▲レトロなお店が軒を連ねる

縁日や夏祭りの景品を卸しているお店が多く、歩いているだけでお祭りに来たような気分に。
斬新な風景に驚きながら歩いていると、声をかけてくれたのは「フェルト(ヒツジやラクダなどの毛を、薄く板状にしたシート状のもの)」やリボンを取り扱っているお店「MATSUJIN」のおばあちゃん。

▲MATSUJINも、まっちゃまち筋商店街の老舗のお店のひとつ

大正6年創業の老舗であるMATSUJINのフェルトは、名札などの小物から、式典用の赤いカーペット、京都のお茶屋さんや団子屋さんの椅子に敷く毛氈(もうせん)として重宝されているそう。

▲毛氈(もうせん)

おばあちゃんに「街は変わってきましたか?」と聞いてみると、「駅の方は開発が進んでいるけど、この辺りの風景は昔から変わらんままやわ」とのこと。気さくに話してくれたおばあちゃんは、別れ際も「暑いから気を付けてね」と優しい声をかけて見送ってくれました。

おばあちゃんと別れ、まっちゃまち商店街沿いをさらに南に進むと、次にあらわれるのが「空堀商店街」。

空堀商店街は、雑貨屋やカフェのオープンも相次いでおり、レトロモダンな雰囲気が人気です。

▲ひときわお洒落で目を惹かれた「TETO」は、大阪の手帳製造会社で作られたオリジナルノートブランドを扱うショップ

たくさんの人気店が集まる中、特に地域住民に人気なのが、お惣菜屋「デリカいずみ」。
お昼前や夕方になると、食卓を彩るおかずを求めて、近所の人が大勢やってきます。

▲お惣菜だけでなくお弁当も販売している

店番をしていたお母さんに「新しいお店もオープンしていますし、街も賑わっているみたいですね」と声を掛けると、「昔からのお家をリノベーションしたお店が多いでしょう。みんな『こういった建物の方が、味があっていい』って、気に入ってやってきてお店を開くんだよ」と教えてくれました。

▲どのメニューも手頃な値段で、近所に住んだら毎日買いに行ってしまいそう

気さくに話をしてくれる、まっちゃまち筋商店街のおばあちゃんや空堀商店街のお母さんに出会って、なんだか懐かしくほっこりとした気持ちに。谷町四丁目を深く知るにつれて、駅付近とはまた違った一面を垣間見ることができました。

■「子育てしやすく、住みやすい街。飲むのが好きな方におすすめしたいお店もたくさん」

谷町筋沿いにある居酒屋「和×韓 和リアン いつもの場所」は、谷町四丁目で創業16年間を誇る人気店。店主の興山和茂さんは、なんと元プロサッカー選手。

25歳で引退した後、セカンドステージとして料理の道を選び、和食を1年半、韓国料理を3年半修行して、2003年7月に和食とコリアン(韓国料理)を融合したお店をオープンしました。

長くこの街を見守ってきた興山さんに、谷町四丁目の魅力を尋ねてみました。

(以下、インタビュー。「」内は興山さん)

――谷町四丁目でお店を開こうと思ったのはどうしてですか?
「実は、お店を開くまで、谷町四丁目は住んだことも働いたことも来たこともない街でした。どこで開こうかと大阪市内のいろいろな街を回っている中で谷町四丁目に来たところ、平日のお昼休みにたくさんの方が街を行き交われていて、すごく活気があったんです。かといって派手な繁華街があるわけではなく、落ち着きがあっていい街だなあと思い、ここにお店を開くことに決めました。平日は近くで働くOLやビジネスマンが飲み会や食事会で利用してくれますし、土曜日は近所に住んでいる方が家族でご来店されることも多いですよ」

――谷町四丁目の街の魅力はどんなところですか?
「交通の便がとにかくいいです。キタやミナミへ自転車で行ける距離なので。ここ数年は、マンションが増えて住む方の数も増えてきているので、比例してスーパーやお店も充実してきました。夜や休日は静かで治安もいいので、家族で住むにも安心ですね。この周辺の雰囲気が気に入ったので、実は私も一駅隣の谷町六丁目に住み始めました」

――谷町四丁目は子育てにも向いている街だと思いますか?
この辺りは文教地区です。教育熱心な親御さんも多いですし、学校の教育体制もしっかりしているので、勉強にきちんと取り組む子どもが多いですね。周りの子に影響を受けて、私の息子も必ず宿題を終えてから遊びに行っています。だから子育てにも向いていると思いますね」

――谷町四丁目に住むのに向いているのはどんな方だと思いますか?
「個人経営の飲食店が増えてきているので、お酒やお食事が好きな方、仕事終わりや休日に飲みに行くのが好きな方には向いていると思います。私も、勉強を兼ねてときどきお店を開拓するんですが、魅力的なオーナーがいるお店によく出会います。雑誌などで取り上げられている人気店もありますし、『引っ越したばかりでどこに行けばいいのかわからない』という方は、一度うちに来てもらって『マスター、この辺でどっかいいお店ない?』って聞いてもらえれば、おすすめのお店を紹介しますよ。」

■住んでさらなる魅力を探りたくなる、奥深い街

一見クールな都心に見えて、ゆったりと過ごせる場所が豊富で懐かしさも漂うタニヨンは、「良いギャップ」がある街。

きっとこの街には、私がまだ見つけられていないギャップが他にもたくさんあって、それは住めば住むほどに、じわじわとわかっていくはず。

「……タニヨンの街歩き楽しかったな」
「……この街にじっくりと腰をおろすのも良いかも」
「いやでも、さすがに引っ越しはちょっと……」

などと、この街のギャップにすっかり魅了されてしまった自分と戦いながら帰路につきました。
街歩きが好きな方や味わい深い街に住みたい方は、谷町四丁目に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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