渋谷からほど近く、目黒区と世田谷区にまたがる自由が丘。

都心にありながら、駅のまわりには高層ビルなどはなく、かわりにセンスのいいカフェや雑貨店、パン屋などが軒を連ねます。またスイーツの聖地として知られ、有名パティシエのお店や人気のスイーツショップが多く、甘い物好きな人にとってはパラダイスのような街です。

駅まわりを少し離れるとセンスのいい戸建の家や低層マンションが並ぶ高級住宅地が広がり、近くに大きな幹線道路もないことから静かな住環境が整っています。このようにセレブなイメージのある街ですが、昔ながらの商店街やスーパーも多く、生活するのにも便利です。

ここに住んだら、すごく充実した生活ができそう……。そんな憧れの気持ちを抱きながら、自由が丘の街を歩いてきました。

【自由が丘の基本情報】

駅名:東急東横線・大井町線「自由が丘」
ランドマーク:九品仏川緑道

■主要都市に気軽に出られる、急行・特急の停車駅

東急東横線と東急大井町線の2路線が通る自由が丘駅。2路線とも急行・特急も含めたすべての電車が停車します。

東横線を使えば、渋谷まで各駅停車で10分。特急を使えば横浜まで18分。
大井町線を使えば、大きなショッピングモールのある二子玉川まで急行で5分で行くことができます。都内にも、近隣の主要駅にも非常にアクセスのよい立地です。

渋谷や田園調布へは駅前からバスも出ているので、こちらを利用してもよさそうです。

■日常生活を支えてくれる地域密着の商店街と商業施設

自由が丘といえば、カフェや雑貨などのおしゃれなお店が多い街ですが、日々の生活を支えてくれるスーパーや商業施設も駅まわりにしっかりと揃っています。

駅南口を出てすぐのところにあるのが「フレル・ウィズ自由が丘」。東急ストア・カルディ・ダイソーなどが入っており、普段のお買い物に大活躍しそうなモールです。

駅のまわりにはたくさんの飲食店が並んでいます。特に駅の西側はチェーン系の飲食店などリーズナブルなお店も多いので、手軽に食事を済ませたいときに重宝しそうです。

西側にさらに歩いていくと、「ヤマダ電機 LABI LIFE SELECT 自由が丘」があります。生活に必要な家電はここで揃えることができます。

こちらは駅正面口を出たところの風景。
駅のどの出口を出てもお店が多く、道路の幅もさほど広くないのですが、高い建物がなく空が広く見えるからか乱雑な雰囲気はいっさいありません。

商店街ではよくイベントが開催され、特に人が多くなる日曜・祝日は駅まわりへの車両の入場も規制され、お祭りのようになる日も少なくないようです。

街のシンボルは、駅の南側を走る「九品仏川緑道(くほんぶつがわりょくどう)」。東は九品仏駅の浄真寺から西は緑ヶ丘駅まで約1.6kmの緑道が続き、よくドラマやCMのロケなどでも使われています。

道の中央分離帯部分に木が植えられ、その下にはベンチが置かれています。ここに座ってご飯を食べたりくつろいでいる人がたくさん見られました。

緑道の左右には、開放的なテラス席を備えたカフェや洋服のセレクトショップなどが並んでおり、まるで観光地のようなにぎやかな雰囲気。

ちなみにこの緑道が目黒区と世田谷区の区境になっているので、道の両側にあるお店はそれぞれ違う区に属します。なんだか不思議な感覚ですね。

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■カフェ・スイーツ・雑貨。女性のハートを掴む路面店が充実

なんといっても、センスのいいお店がたくさんあるのが自由が丘の魅力。

カフェやスイーツ、ファッション・雑貨・インテリアショップが並び、街を歩くだけでウィンドウショッピングが出来ちゃいます。おうちライフを充実させるアイテムや食品が近所で気軽に手に入るとなれば、自然と暮らしのクオリティが上がりそう。

駅正面口から徒歩3分のところにあるのが「ラズ自由が丘」。ファッション・コスメ・雑貨・レストランが揃った商業施設です。グリーンマルシェなどのイベントが開催されることもあるそう。

最近おしゃれな路面店がどんどん増えつつある学園通り沿いにあるのが「TODAY’S SPECIAL Jiyugaoka」。「今日を特別にする“食とくらしのDIY”」をテーマに、うつわや食材、衣料品、本や植物など、センスのよいセレクトの生活道具が揃います。

自由が丘はパン屋さんも激戦区。個性あふれるパン屋が軒を連ねます。

こちらは米粉パン専門店「WARA(わら)」。すべてのパンが米粉80%小麦粉20%の配合で作られており、柔らかくモチモチ! こちらのピーナッツパンを次の日の朝食用に買って帰りました。

街を歩き回ってお腹が空いたので、ひと休み。
ゆったりと過ごせるお店を、と思い見つけたのが「ブルーブックスカフェ自由が丘店」

こちらはブルーノート・ジャパンが提案するブックカフェで、棚にはブックディレクターによるセレクトの本が並び、店内で読んだり、気に入ったら購入することもできます。

メニューは2週間ごとに入れ替わっていくスペシャルランチのプレートや、パスタ、ハンバーガーなどがあります。この日は定番人気の「BLUE BOOKS cafeのハンバーガー(1350円)」を注文しました。

肉汁したたるジューシーなパティとともに分厚い輪切りのトマトと焼きナスがサンドされていてボリュームたっぷり! 平日のランチはコーヒー・紅茶がおかわり自由なので、本を読みながらゆっくり過ごすのもよさそうです。

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■住んでみると意外と素朴な一面があります

最後に、自由が丘をよく知る人に街の魅力をお聞きすることに。「眉&まつげ専門サロン Riico(リーコ)」の店長・竹内梨紗さんは自由が丘生まれ・自由が丘育ち、今は自由が丘にお店を構える生粋の地元っ子です。

(以下、インタビュー。「 」内は竹内さん)

――自由が丘生まれ・自由が丘育ちなんてうらやましいです……!
「よく言われます(笑)。でも、みんなが思っているほど都会じゃないんですよ。大きな商業施設もないですし、昔ながらの店もたくさんあってのどかな街です。住宅街は昔から住んでいる人が多いので、落ち着いていて治安もいいです。自分としては遊びに来るよりも住むのにいい街かなと思います」

▲住宅街にも高層マンションなどはなく、戸建か低層マンションが中心。

――自由が丘の街で好きな場所やお店はありますか?
「私は犬を飼っているので、九品仏川緑道を散歩コースにしているのですが気持ちが良くて好きな道です。緑道の木は桜なので、春は特にきれいですよ。緑道沿いの『スターバックス奥沢2丁目店』は犬のリードをかけられるテラス席がついていて、そこでひと休みするのがお気に入り。路面店が多いからかもしれませんが、自由が丘はペットと一緒に入れるお店が結構あります」

「好きなお店はいろいろあるんですが、老舗のパンケーキカフェ『花きゃべつ』は、小さい頃から通っている大好きなお店です。パンケーキが好きでいろんなお店で食べますが、結局はここの素朴な味に戻ってきてしまいます。あとは、自由が丘はスイーツの街なのでケーキ屋さんでオススメするなら『パリセヴェイユ』。常に行列ができるほどの人気店なんです。イートインもできるんですが混んでいるのでお持ち帰りすることが多いです」

▲パリセヴェイユのケーキ

――本当に自由が丘はたくさんの個性豊かなお店があって楽しい街ですね。
「そうですね。私も眉とまつげのサロンをやっていますが、美容院や美容サロンといったお店もとても多いんです。たくさんのお店がありますが、やっぱり家賃も高いからか入れ替わることも多いので、自分も気に入ったお店があったら『なくならないようにいっぱい通わなきゃ』と思ったりします(笑)」

▲竹内さんのお店「Riico」からは自由が丘の街が一望できる

――競争が激しくても自由が丘にお店を出すくらい、やっぱり地元がお好きなんですね。
「そうですね。やっぱり落ち着いていて住みやすいので、家の近くでお店ができる場所を探しました。暮らしやすいのに、商店街のお祭りが多くてにぎわいもある。いい街だと思います」

■近所を散歩するだけで感度高くいられそうな街

自由が丘の街を歩いていて驚いたのが、都心の百貨店に入っていそうなブランドの路面店がたくさん並んでいたこと。

興味をそそられる素敵なものがあちらこちらにあり、歩いているだけで自然に目に飛び込んでくるので「ここに住んだらセンスが磨かれそう」と感じました。

▲主要道路からは石畳の小路が何本も枝分かれしていて、そこもたくさんのお店が。

歩くだけでとびきり楽しいのどかな街。自由が丘は住みたい街であり、やっぱり憧れの街でした。

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宮島麻衣(みやじま まい)

雑誌出版社に勤務したのち、ふらりとタイのバンコクに数年暮らし最近帰国。人生において「自分で住む場所を決められる」自由をすごく大切に思っていて、いつも次の理想の住みかを探しながら歩いています。

Twitter:https://twitter.com/miyajimai517