Column / 2021 09,15

【橋本】“夢の超特急”が開通予定。古きよき文化を残しながら発展していく街

稲垣恵美(いながき えみ)

北海道で出版社に勤務したあと上京。まずは錦糸町というなかなかディープな街に住み、現在は埼玉県に居住。好きな街は、下町の人情があるところと、憩いの場所があるところ。素敵な街をみなさんに共有したいお散歩ライター。
Twitter:https://twitter.com/emily83601992

東京の八王子と町田に挟まれるように位置し、神奈川県の「北の入り口」とも言われる、神奈川県相模原市の橋本。

実は、2027年を目途に“夢の超特急”と呼ばれる「リニア中央新幹線」が開通予定で、今まさに注目を浴びている街なんです。

そんな注目の街・橋本にどんな魅力があるのか、さっそく街を歩いて調査をしてみることにしました。

※我孫子市役所 市政情報より

【橋本の基本情報】

駅名:JR横浜線・相模原線、京王線「橋本」駅
ランドマーク:アリオ橋本

■JR線・京王線が利用可能。始発駅の特権“座って通勤”も

JR横浜線の橋本駅は、JR線と京王電鉄の2社の駅舎が隣接し、JR相模原線・京王相模原線の2路線も乗り入れています。

主要駅へのアクセスは、京王相模原線の準特急で新宿駅まで直通約45分、JR横浜線で横浜駅までは約50分。また、京王橋本駅は始発のうえ、各駅停車から特急まで停車するので便利です。

時速500kmのリニア中央新幹線が開通すれば、品川まで10分程度、名古屋まで60分程度でアクセスできるようになるんだとか……夢がありますね!

北口・南口ともにバスロータリーがあり市内各地への移動もらくちん。相模原市のコミュニティバス「せせらぎ」も運行しています。

■駅は北口・南口ともにショッピングモールづくし

駅の周辺を歩いてみると、北口・南口ともに多数のショッピング施設が充実。北口を出てすぐ右手に見えるのは、カフェや100円均一ショップなどが併設された商業施設「ミウィ橋本」。6階には「相模原市立橋本図書館」も入っています。

そのすぐ側には、家庭用品やベビー用品などを揃える「イオン橋本」もあります。大きな商業施設が近くにあるのは生活するのに便利!

さらに駅の北口から6分ほど歩くと、シネコンの「MOVIX橋本」やアミューズメント施設などが入ったショッピングモール「SING橋本」もあり、休日に楽しめる娯楽も揃っています。

ちなみに、駅から「SING橋本」への道中には、地元で30年以上愛され、新鮮なお肉や焼き鳥、お惣菜を販売する国内産肉の専門店「ミートショップ寿々木」があります。食卓の救世主になりそう!

また、南口から徒歩10分の場所にはイトーヨーカドーやフードコード、多数のレストランが併設した大型商業施設「アリオ橋本」も。駅からは直通バスも出ているので、ちょっとしたお買い物にも気軽に利用できます。このように、駅前には十分に商業施設が集まっているので、遠くに足を延ばさなくても日用品が揃えられそうです。

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■飲食店が豊富な商店街や芝生広がる公園も

大型の商業施設もたくさんありますが、橋本駅の北口には「ビーズモール」という屋根付きのモールもあり、クリニックや洋菓子屋、クリーニング店などの専門店が立ち並んでいます。

さらに、北口側に左右に伸びているのは、数々の飲食店が点在する「橋本駅商店街」。自分だけのお気に入りの一軒を見つけるのも楽しそう!

街を散策しつつ、そのままランチを食べることに。地元の方にも人気の「キャットナップ」というカフェに入ってみました。

一歩店内に入ると、ほっと一息つきたくなる、温かみのある空間が広がっています。

ランチの時間帯は、サラダと野菜のポタージュ、バゲット、ドリンクが付いた「キッシュ (900円)」が味わえます。素材の味が生きた優しい味わいは、心まで満たされるようでした。

ランチ後は、駅の南口から15分ほどの場所にある憩いスポット「橋本公園」に訪れました。

園内は広々とした芝生になっているので、お天気のいい日にのびのびピクニックするのも気持ちよさそう! 公園のシンボルのように立つ大きな木の下には、休憩できるベンチも並んでいます。

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■「受け継がれる文化や人情を、次の世代につなげたい」

最後に、この街をよく知る人にインタビュー。橋本で生まれ育ち、地域のフリーマガジン『めぐり報』を制作する髙城さんと松下さんに街の魅力をお聞きしました。

▲写真左が『めぐり報』副代表の松下さん、右が代表の髙城さん

(以下インタビュー。「 」内は髙城さん、松下さんのコメント)

——おふたりが『めぐり報』を作られたきっかけはなんですか?
髙城さん「ある地方の街が、再開発で交通が便利になった反面、住人が都会に移り出てしまったという話を聞きました。これからリニアが通る橋本にも通ずるものがあると気づき、“橋本に人がとどまるような魅力を探そう”と思って作ったのが『めぐり報』です。今は次の世代を担う子どもたちに故郷の橋本を好きになってもらえるよう、地元の夏祭りの復活を目標に活動しています」

松下さん「私の実家は橋本で料理屋を100年以上営んでいて、大好きなこの街に、なにか貢献や恩返しができないかずっと探していたんです。そんなときに高城さんから『めぐり報』の話を聞き、“これだ!”と思ってお手伝いさせてもらったのがきっかけですね」

——橋本にはどんな住人の方が多いでしょうか?
髙城さん「長く住んでいる方が多いです。最近では駅前に高層マンションが立って、新しく住む方も増えていますね」

松下さん「お子さんがいらっしゃる方も多いです。結婚しても外の街に出て行くんじゃなく、橋本に住み続けるという方も結構いらっしゃるみたいですよ」

▲「めぐり報」は、橋本の住人たちが得意分野を生かしながら分担して制作している

——橋本の住みやすいと感じるところはどこですか?
髙城さん「アクセスの良さは、住人みんなが口を揃えて言っています。横浜線では横浜や町田まで行けるし、京王線では新宿にも行ける。京王橋本駅は始発駅だから、座れるのもいいですよね。バスや車を使えば、相模湖や相模川のキャンプ場にも行けますし。欲しいものも橋本の中で全部手に入るけど、都会すぎず、新旧がちょうどよく共存している街なんですよね」

松下さん「キャンプ場はいいですよ~! 駅からちょっと歩けば公園もたくさんありますしね」

——お子さんも伸び伸び育ちそうですね!橋本の魅力に感じるところはどこでしょうか。
髙城さん「人懐っこい方が多いところですね。自治会に入っていると、たとえば子どもが悪いことをしたときに親以外の誰かが叱る……とかの古きよき文化や義理人情が、橋本にはギリギリ残っているんです。リニアが通って街が変わっても、そういう文化を僕たち世代が頑張って残していきたいですね」

松下さん「私自身たちも、上の世代の方たちから色々と教わることも多いです。そういう繋がりって、なかなか得難いですよね」

■街が発展しても変わらない温かさがある

▲「橋本公園」周辺の歩道は幅が広くのんびり歩ける

橋本を訪れてみて、利便性は十分にありながらも、人の温かみや古きよき日本の文化が受け継がれている街なのだと知ることができました。

これからリニア中央新幹線が開通することで、街はさらに便利になっていくでしょう。けれど、どれだけ街が変わっても、変わらない大切な“人の心”が、ここにはずっと残り続けるのだろうなと感じました。

都心から離れすぎず、人の温かさを感じながら暮らしたい人は、ぜひ橋本に一度訪れてみてほしいです。

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