大学を卒業し、初めて暮らした街が、一宮市でした。週末にはよく尾張一宮駅を訪れ、カフェでゆっくりしたり、人気のラーメン店に並んだり、お気に入りの銭湯に通ったり……引っ越した今でも、思い出深いエリアです。

一宮市の特徴は、古き良き伝統が息づく地域であり、自然や人との繋がりを大切にできる街だということ。街の玄関である尾張一宮駅は、岐阜駅、名古屋駅へのアクセスも抜群のため、仕事の通勤はもちろん、週末のおでかけにも便利です。

このエリアに住めば、一体どんな暮らしが待っているのか? 一宮市に住んでいた頃の記憶を懐かしみながら駅周辺を散策し、街の魅力を再発見してきました。

【尾張一宮の基本情報】

駅名:JR東海道本線「尾張一宮」駅
ランドマーク:真清田神社、国営木曽三川公園 138タワーパーク

■名古屋駅、岐阜駅までは電車で10分。駅構内には商業店舗や公共施設が充実

JR尾張一宮駅からJR岐阜駅、JR名古屋駅までは、どちらも快速電車で約10分。

駅構内には名古屋鉄道も乗り入れており、名鉄一宮駅から名鉄岐阜駅、名鉄名古屋駅までは最短15分ほどでたどり着けます。路線が2つあることで、片方が大幅に遅延しているときは、もう一方に乗り換えができるので便利です。

駅構内にはバスターミナルもあり、市民病院や市役所、映画館がある「イオンモール木曽川」など街の主要スポットへのアクセスも楽々。尾張一宮駅の近くに住めば、車なしでも十分生活しやすいです。

■古き良き伝統が根づく神社や祭り、風情ある商店街でゆったり買い物

尾張一宮駅が入る「尾張一宮駅前ビル(愛称:i-ビル)」は、広々とした空間。ビルの1階には「アスティ一宮」があり、レストランやカフェ、惣菜屋などの飲食店のほか、コンビニ、ドラッグストア、スーパーも揃っています。

同ビルの5階には「一宮市中央子育て支援センター」「一宮市立中央図書館」もあり、公共施設も充実しています。

駅周辺は商業施設や宿泊施設が多く、新しくマンションやアパートがちらほら建っています。一軒家の住宅街は、駅から少し離れた場所にあるようです。

駅から徒歩10分の場所にある「真清田(ますみだ)神社」は、2600年余りの歴史を持ち、国の登録有形文化財にも指定されている由緒あるスポット。荘厳な見た目は、この土地に暮らす人々の安寧を守る“守護神”のよう。

毎年7月に開催される「一宮七夕まつり」は、市や商工会議所が中心となった「七夕まつり協進会」と真清田神社が共催する特別なイベントで、毎年約130万人が見物に訪れます。

そのお祭りのメイン会場となるのは、真清田神社の門前町として栄えた「本街商店街」。

昔ながらのスーパー「兼末 三浦商店」もあれば、今時のおしゃれな飲食店もあり、歩くだけで楽しめる場所です。

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■国営の公園で四季折々の楽しみ方を

一宮市が誇るスポットと言えば、「国営木曽三川公園 138タワーパーク」も有名です。尾張一宮駅からバスに乗って20分。地名になぞらえ建てられた高さ「138」メートルの展望タワーは、まさに街のシンボルです。敷地内には四季折々の自然を楽しめる花畑や、開放感に溢れる芝生広場、遊具などがあります。

春には桜の名所として、冬にはイルミネーションスポットとして、大勢の人が集まります。
目の前には一級河川の木曽川が穏やかに流れ、ジョギングコース、サイクリングコースも整備されており、一宮で暮らす人々の憩いの場です。

■地元のママから親しまれるお店で、日々の「食」に楽しさを

今回、お昼休憩に訪れたのは「felicissimo COOMA(フェリチッシモ クーマ)」です。真清田神社から近く、本街商店街の一角に佇む同店は、おとぎ話に出てくるかのようなかわいい外観が特徴。

店内にはカウンター席とテーブル席が設けられており、ママ友らしきお客さんの姿がちらほら。

この日は、「日替わりランチ(税込1,000円)」を注文。甘辛い牛肉に、卵のまろやかさが絡まった丼は絶品! 前菜、スープ、ドリンクがセットで付き、大満足の一品でした。

ランチの後に立ち寄ったのは、「ブーランジェリーリヴィエール」

同店は種類豊富なフルーツサンドやサンドウィッチを始め、焼き立てのパンが大人気のパン屋さんです。平日でも売り切れ商品が続出するほど、地元の方々からも親しまれている名店だそう。

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■モーニング発祥の地!豊かな食、伝統文化や人との触れ合いがある街

最後に、一宮市で生まれ育った太田圭哉(おおた けいや)さんにインタビュー。地元の魅力や昔に比べての変化、おすすめのお店などについて、お話を聞きました。

(以下、インタビュー。「」内は太田さん)

――一宮の魅力を教えてください。
「名古屋・岐阜へも行きやすく、スーパーや薬局、大型の商業施設など住環境が整った街だと感じています。駅周辺は栄えていますが、少し離れればほどよく田舎な地域もあるので、自然にも触れ合える。日本三大七夕祭りと称される『一宮七夕まつり』を始め、近隣地域ではユニークな行事がよく開催されるため、街の文化や人に馴染みやすい街だと思いますね。モーニング発祥の地と言われるだけあって、魅力的なカフェも多いです」

――駅周辺で、太田さんがおすすめするお店はありますか?
「真清田神社の近くにある『ますみだどーなつ』のドーナツは、無農薬の小麦を使用して作られた商品でお気に入りです。本町商店街にある和菓子屋『後藤商店』は、愛知県の郷土料理である鬼まんじゅうや、夏に売り出すかき氷も絶品で人気のお店ですね」

――昔と比べて、街の雰囲気は変わりましたか?
「駅周辺は特に発展したなと感じますね。僕が子どもの頃は、尾張一宮駅にも名鉄百貨店があったくらいで、そこまで栄えていませんでした。駅ビルが整理されて、今ではさまざまな飲食店や公共施設が入っているので、便利になったなと感じます」

――どんな方に住むのをおすすめしたい街ですか?
「田舎と都会の良いとこどりなので、便利な上に、ほど良く自然にも触れられるような生活を望む方には最適だと思います。真清田神社や、一宮七夕まつりのような古き良き伝統も根付く土地であり、地域交流もできるので、文化や人とのつながりを大切にしたい方にも勧めたいです」

■昔ながらの文化に触れ、人とのつながりを感じられる

都心部へのアクセスの良さはもちろん、駅構内の施設の充実さ、街を活気づける伝統文化、風情ある商店街、四季を感じられる自然……。

今回、一宮を散策しながら、街の魅力を再確認しました。利便性が高く、文化や自然、人とのつながりを感じながら暮らしたい方は、ぜひ候補地に一宮を検討してみてくださいね。

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なかがわあすか

フリーペーパーの企画営業へ経て、フリーランスへ転向。名古屋と東京の複数メディアで執筆を始める。主な執筆領域はビジネス、ライフスタイル、スポーツ、グルメなど。興味のあるテーマは、ウェルビーイング。

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