【新鎌ケ谷】私鉄4線が利用可!アクセスの良さと豊かな緑が魅力のコンパクトシティ
目次
東京都心から25km圏内。千葉県の北西部に位置する鎌ケ谷市。
北総台地の上にある街で、古くから梨の栽培が盛んです。大きなショッピングモールがある新鎌ヶ谷駅の近くにも梨狩りができる観光農園があるそうです。
私鉄4路線が乗り入れる交通アクセスも抜群な街ながら、豊かな実りが身近にある。
そんな新鎌ケ谷を訪ねてみました。
【新鎌ケ谷の基本情報】
駅名:京成電鉄・成田スカイアクセス線、東武鉄道・東武アーバンパークライン(東武野田線)、新京成電鉄・新京成線、北総鉄道・北総線「新鎌ヶ谷」駅
ランドマーク:アクロスモール新鎌ケ谷
■浅草まで30分! 私鉄4路線が通って便利な新鎌ヶ谷駅
新鎌ヶ谷駅は成田スカイアクセス線、東武アーバンパークライン(東武野田線)、新京成線、北総線の4路線が乗り入れているターミナル駅です。
成田スカイアクセス線を利用すると浅草へは30分、日本橋へも35分ほど。また千葉県北西部の中核市である柏や船橋へも20分以内と、買い物や通勤にも便利です。
成田空港へは40分、羽田空港へは1時間あまりで、どちらも乗り換えなしでアクセス可能。飛行機を利用する機会が多い人にとっては、なかなかない好条件です。
また、駅前からは小回りのきくバス路線が周辺の市とつながっています。
ちばレインボーバスは、お隣の白井市を通って東方面に千葉ニュータウンへ、また北方面にはショッピングモールの「セブンパークアリオ柏」に向かうバス路線があります。鎌ケ谷市のコミュニティバス「ききょう号」も市内を3系統5路線で走っているので鎌ケ谷市内で用事を済ませるのにも便利です。
また、国道464号線は松戸市から新鎌ヶ谷駅のそばを通って成田市までをつないでいます。成田空港には車でも1時間弱、ホームセンターの「ジョイフル本田千葉ニュータウン店」や「コストコ千葉ニュータウン倉庫店」など超大型の小売店が集中する千葉ニュータウンへも30分ほどで行くことができます。
■生活に必要なお店や施設があれこれ揃う2つのショッピングモール
新鎌ケ谷の特徴で交通アクセスの次に挙げたいのがコンパクトシティであること。
日常の用事のほとんどは、駅から徒歩3分以内に2つあるショッピングセンターで賄うことができます。買い物や食事、子どもの習い事や通院など、すべて駅前で済ませられるのはとっても便利。
駅の改札を出ると、目に飛び込んでくるのが「アクロスモール新鎌ケ谷」です。食料品スーパーや衣料品店、飲食店はもちろん、インテリアショップ、携帯電話のサービスショップ、銀行やクリニックまでが入っていて、ここだけで小さな街のよう。
また駅の南側には「イオン鎌ヶ谷店」があり、こちらも家電量販店やフードコートなどの専門店や音楽教室などが入っています。
ショッピングモール以外でも新鎌ヶ谷駅の周辺にはお店が集中しています。たとえばパン屋さんの「ブーランジェリー キャニス・ミノール」。国産小麦を使用したヘルシーなパンが揃います。
一番人気はもち麦食パン。連日売り切れで、1人で数斤買っていく人もいるそう。
朝ごはん用のおすすめを聞いて「全粒粉トマトチーズ」(250円)と「クレセント塩」(130円)を店頭にあるデッキテラスでいただきました。パンはどちらももっちり感と歯切れのよさがあります。300円以上の購入でコーヒー1杯プレゼントというお得なサービスも。
■のびのび遊べる公園と、新鮮な野菜と果実が育つ場所
手ごろな公園も駅から遠くない場所にあります。「新鎌ふれあい公園」は「アクロスモール新鎌ケ谷」のすぐそば。子どもたちに人気の遊具にたくさんのベンチ、ウォーキングを楽しめる遊歩道もあります。芝生が広がっていて視界が開けているので、子供たちが思いっきり走り回るのにも最適です。
大型の公園、「市制記念公園」は駅から徒歩15分ほど。公園に着くと蒸気機関車と飛行機が出迎えてくれます。桜の名所でもあり、春になると公園も夜遅くまで開放されるそうです。
公園内には展望台もあり、北総線が目の前を通過していくのを見ることができます。
ターザンロープや、有料のバッテリーカーもあるので、乳幼児から小学校高学年まで幅広い年代の子どもたちが楽しめます。子どもだけでなく乗り物好きの大人にとってもお気に入りの公園になりそうです。
▲収穫したばかりの野菜が並ぶ「アヒル農園」の直売所
公園以外にも、駅のまわりに緑豊かな場所が多いのも新鎌ケ谷の特徴。
農産物の直売所があちこちにあり、新鮮な野菜を農家から直接買うことができます。「市制記念公園」そばの「アヒル農園」にはとれたての野菜が並びます。その日収穫した路地栽培の野菜は、ほうれん草や大根など旬のものが揃い、葉がピーンとしていて新鮮そのもの。車で訪れてたくさん買い込んでいくお客さんも多いとか。
鎌ケ谷市内には約180件もの梨農家があり、駅から近い場所にも梨農園があります。その近さは農園の前にいるとホームの発車音が聞こえてくるほど! 季節の恵みを感じられるだけでなく食育に役立つ環境と言えそうです。
この日ランチをいただいたのは、こちらも駅近く、新鎌ヶ谷駅から徒歩3分の「Cafe波音」です。テーマは和モダンというだけあって、落ち着いたインテリア。コーヒーはオーダーが入ってから豆を挽くなど丁寧な味を提供しています。
2種類から選べるお得な「波音セット」から、生姜焼きがメインの「波(税込1,400円)」をいただきました。メインに加えて、2つの小鉢、雑穀米、お味噌汁、食前のカシスブドウ酢、食後にはコーヒーとプチデザートまでついている充実のセットメニューです。ドレッシングや生姜焼きのタレも手作りなのも自慢。おいしくて体にやさしい味にお腹も心も満足する食事どころの存在は心強いものです。
■アクティブなお出かけと広い空が魅力。これからの発展が楽しみな新鎌ケ谷
最後に新鎌ケ谷にお住まいの方にお話を伺いました。インタビューに応えてくださったのは、2020年6月にオープンしたアートギャラリー「Cozy Art Space 一修悠 (いつしゅうゆ)」を営む杉山幸江(すぎやま ゆきえ)さんです。
(以下インタビュー。「 」内は杉山さん)
▲幼少期から絵が心の拠り所で、会社を早期退職して夢だった画廊をオープンした杉山幸江さん
——杉山さんが新鎌ケ谷にお住まいになってどれくらいですか?
「この場所に住み始めたのは6年前です。その前は北総線でひとつ向こうの西白井駅から徒歩15分ほどのところに住んでいました。もっと出かけやすい場所に引っ越そう、そう思って新鎌ケ谷のこの土地に巡り合いました。2018年3月まで神田にある職場で会社員として働いていましたが、浅草まで出て銀座線に乗り換えて通勤していました。電車に乗る時間は50分ぐらい。近いですよね」
▲杉山さんお気に入りの画家レスリー・セイヤーの作品
——周辺にお住まいの方の印象はいかがですか?
「とても穏やかです。30代から40代前半のご夫婦が中心で、お子さんも多い地域だと思います。ギャラリーに遊びにきてくださる方もいて、雰囲気よくやっています。ご近所のことで言うと、家の横にある側溝で困りごとがあったので、市役所に連絡したらすぐに対応してくれました。印象深い出来事ですね」
——住み始めて感じた新鎌ケ谷の魅力を教えてください。
「私鉄4路線が乗り入れていて交通の便がいいのはもちろん、緑が多いこと、それに高い建物が少ないので、空が広くて夕日の美しさがよくわかります。それに地元の農家さんが直売している野菜がおいしいことも忘れてはならないですね。新鎌ケ谷はこれからもっと発展していくだろうと感じていますよ」
■コンパクトシティのよさが詰まった暮らしやすい街
▲新鎌ヶ谷駅前には東経140度線が通っています
新鎌ケ谷で出会った皆さんが口を揃えるのは、「新鎌ケ谷は便利」ということ。たしかに駅の近くに生活に必要なものや自然が揃った街は暮らしやすそうだなと感じました。「浅草や銀座にはしょっちゅう行く」とアクティブに行動する方も多いようです。
鎌ケ谷市役所も新鎌ヶ谷駅から徒歩5分ほど。市民に開かれた屋上は、空気の澄んだ時期には富士山とスカイツリーが見えるビュースポットだそう。新鎌ケ谷は都心から25km圏内という程よい距離も魅力。暮らしやすさと大地の恵みを感じながら、のびのびとした暮らしが叶えられそうです。
野崎さおり
編集プロダクション勤務、メーカーでの非正規社員などを経てライター。都内をバスか徒歩で移動するのが好き。転勤族育ちの引っ越し魔で、引っ越し歴は20回以上。現在は神奈川県川崎市に在住。
note: https://note.com/saowrite