Column / 2019 07,22

【新百合ヶ丘】自然が包む優雅な空気。アートの街・マルシェの街で味わう「ゆとりのある暮らし」

児島宏明

ライター・編集者に憧れ、広告代理店に入社。SEOライターを経験した後、オウンドメディア担当に。
Webメディアに掲載する記事の企画・取材・編集・撮影を担当。飲食店などの個人事業主から会社経営者まで、さまざまな方にインタビューをして記事執筆を行う。
Instagram:https://www.instagram.com/iroakikojima/

街の名前を聞いただけで、なんとなくその街のイメージが湧いてくることがある。
例えば、「軽井沢」という言葉からは優雅さ、「小樽」という言葉からはノスタルジックな雰囲気など、街の名前には、なぜだか私の想像をかきたてる効果があるようだ。

では、「新百合ヶ丘」という名前を聞いたときはどうだったかと言うと、「ゆとりのある暮らし」という印象がパッと浮かんだ。新百合ヶ丘の街ルポの取材を依頼され、はじめてその名前を知ったのだが、果たして私のイメージは当たっているのだろうか?

新宿駅から小田急線にゆられること約20分。
川崎市麻生区にある「新百合ヶ丘」に向かった。

【新百合ヶ丘の基本情報】

駅名:小田急小田原線・小田急多摩線 「新百合ヶ丘」
ランドマーク:Odakyu OX 新百合ヶ丘店

■安心・便利・快適。暮らしに「ゆとり」をもたらす住民想いの街

まずは、新百合ヶ丘のアクセスについて。
新百合ヶ丘駅は、小田急小田原線と小田急多摩線の2路線が乗り入れる駅。快速急行が発着する駅で、新宿まで約23分、渋谷まで約26分で移動可能。都心部へのアクセスが良好で、東京で働く方々のベッドタウンという印象。

駅前には大きなバスロータリーがあり、羽田空港や成田空港行きの高速バスが利用できる。
都心部へも空港へもアクセスしやすいことから、出張が多い方にとっては最高の環境と言えるのではないだろうか。

また、駅周辺に買い物スポットが多いのも特徴。
新百合ヶ丘駅には、南口と北口の2つの出口があり、特に南口に商業施設が密集している。南口を出ると「ホテルモリノ新百合丘」「OPA」が現れ、「Odakyu OX 新百合ヶ丘店」「イオン新百合ヶ丘店」を筆頭に、「イトーヨーカドー新百合ヶ丘店」など、駅前のロータリーを取り囲むように便利な施設が並ぶ。

▲Odakyu OX 新百合ヶ丘店、イトーヨーカドーが入居するビル
▲イオン新百合ヶ丘店

これらの商業施設には、ファーストフードチェーン・ファストファッション・ドラッグストア・カフェなど、さまざまなお店が入っており、食料品・日用品・衣料品など、日常の買い物で困ることはほとんどなさそうだ。

北口から徒歩1~2分の場所には、銀行・歯科・クリニック・区役所などが集まっており、ヘルスケアや手続きなどの際に便利。買い物スポットとしては、徒歩3分ほどの場所に「Odakyu OX 万福寺店」があるため、食料品・日用品のみであれば、北口方面だけでも事足りる。

▲麻生区総合庁舎
▲Odakyu OX 万福寺店

アクセスも買い物も、駅周辺は「不便」を感じさせる要素がほとんどない。
また、印象的だったのは、南口を出たところにあるデッキの広さ。視界が大きくひらけていて、歩いてるだけでも清々しい。歩道もかなり広めに作られているため、ベビーカーを押したり、子どもを連れて歩いていてもゆったりと移動することができるだろう。

▲南口のデッキ。全体的に道幅が広く取られている

■暮らしを彩るお店が集結。「マプレ専門店街」

南口を出て、3分ほど歩くと「マプレ専門店街」という看板が見えてくる。
マプレ専門店街は、グルメ・ファッション・雑貨などの商店が集まる通りで、駅前の商業施設のような派手さはないが、ゆったりとした雰囲気に親近感がわく。

▲どことなくレトロな面影を残すマプレ専門店街の建物

駅側から見て右側にあるビルに商店が集まっており、特に多いのが飲食店。
中華・イタリアン・居酒屋・カフェなど種類が豊富で、しっとりとオシャレなBARなどもあるので、さまざまなシーンで利用できそう。

▲建物の裏にもさまざまな飲食店が

また、通りは並木道になっており、脇には樹木や花が植えられている。飲食店街独特の雑多な感じがなく、空気も爽やか。仕事終わりにサクッと一杯、ママ会でランチ、夫婦でデートなど、マプレ専門店街は新百合ヶ丘の暮らしに彩りを与えてくれるグルメスポットだ。

⇒新百合ケ丘駅周辺の物件一覧をみる

▲マプレ専門店街の並木道

■自然がもたらす心の「ゆとり」

マプレ専門店街を奥まで進むと、その先には住宅街が広がっている。
新百合ヶ丘は、商業地域と住宅街の区切りが明確で、住宅街に入ると商店らしきお店はほとんど見かけない。静かでゆったりとした時間が流れており、喧騒に悩まされることはなさそう。

▲マプレ専門店街を抜けると街の雰囲気がガラリと変わる

また、住宅街が近づくにつれて緑が濃くなっていく。新百合ヶ丘は、街づくりの基本計画のひとつとして「緑豊かなまちの創造」という理念を掲げており、それを象徴するように暮らしに自然が溶け込んでいる印象。

例えば「こやのさ緑道」は、そんな新百合ヶ丘を象徴するスポットのひとつ。マプレ専門店街の終わりから、駅のそばにある「万福寺檜山公園(まんぷくじひのきやまこうえん)」までをつなぐ緑道で、自然をじっくり味わえる。

▲「こやのさ緑道」の入口
▲「万福寺檜山公園(まんぷくじひのきやまこうえん)」

新百合ヶ丘には、「こやのさ緑道」を含むウォーキングコースがあり、じっくりと散歩やランニングを楽しむことが可能。試しにウォーキングコースを一周してみようと歩いていると、自然が豊かなだけでなく、周辺には公園がとても多いことに気づいた。

住宅街やマンションの片隅に大小さまざまな公園があり、園内には遊具ではしゃぐ子どもたちの姿が。
豊かな緑と遊びに夢中な子どもたちがつくる光景はなんとも和やかで、仕事中とはいえ、フッと肩の力が抜けた。

▲マンションの脇にある緑豊かな公園

■優雅でナチュラルな雰囲気に溶け込む。「しんゆり」の素敵なお店

ウォーキングコースから少し外れて住宅街やマンション街を歩いていると、ポツポツとオシャレな雰囲気のお店があることに気づいた。

▲万福寺檜山公園のそばにある、ガーデニングが美しいカフェ
▲スイートポテトが全国的に人気の田園ポテト

どのお店も、ナチュラルで洗練された雰囲気。少しだけ中をのぞいてみると、老夫婦や買い物帰りのママさんらしき人影がチラホラ。会話を楽しんだり本を読んだり、それぞれが思い思いの時間を過ごしていて、「豊かな時間」という言葉がぴったりな光景だった。

こちらは、新百合ヶ丘駅の北口から8分ほどの場所にある「nichinichi」。
住民に人気のパン屋さんで、国産小麦100%・地場野菜・地場卵を使用したパンが楽しめる。

ナチュラルで清潔感あふれる内観が印象的。
中にいるだけでもなんとも心地よい気分。

さまざまなメニューの中でも、一番人気はこちらの「nichinichi食パン」。
北海道産小麦「春よ恋」・北海道産牛乳・カルピス発酵バターをふんだんに使った食パンで、ふわふわしっとり食感が特徴。おすすめの食べ方はシンプルなトースト。香ばしいバターの風味と耳のサクサク感がたまらない逸品。

その他、新百合ヶ丘周辺で採れた旬の野菜を使った「しんゆりフォカッチャ(左上)」、新百合ヶ丘近郊、黒川にある市川進養鶏場「黒川の生みたて卵」をたっぷりと使った「黒川卵のだし巻きサンド(右上)」など、周辺の農家さんや養鶏場さんの素材を使ったメニューが人気。

メロンパンなどの王道のメニューやバリエーションが豊富な食パンもそろえており、毎日多くの人でにぎわっている。この街に住んだら必ず通いたくなる、素敵なパン屋さんだ。

閑静な住宅街の中で、素敵なお店と出会える新百合ヶ丘。
お気入りのお店やスポットを見つければ、この街での暮らしがもっと楽しくなるだろう。

⇒新百合ケ丘駅周辺の物件一覧をみる

■アートの街・マルシェの街。“ゆとり”だけじゃない「しんゆり」の魅力

アクセスが良く、便利で、自然が豊か。
さらに、日常を彩る素敵なお店も多い新百合ヶ丘。

これだけでも十分に魅力的だが、実は新百合ヶ丘はアートの街としても知られている。

映画の上映やライブが鑑賞できる施設の他、工房も併設する「川崎市アートセンター」が北口から徒歩3分のところにある他、これまでにアートをテーマにしたさまざまなイベントを街ぐるみで開催している。

▲川崎市アートセンター
▲イルミネーションイベント「kirara@(きららっと)アートしんゆり2018」

また、原則毎月第3土曜日・日曜日(1、2月・7、8月はお休み)に開催される「しんゆりフェスティバル・マルシェ」など、さまざまなイベントを開催しており、地域活性化に積極的な一面も。

▲南口前のデッキ部分で開催される「しんゆりフェスティバル・マルシェ」

なぜ、新百合ヶ丘はこんなにも地域活性化やイベントの開催に積極的なのだろうか?
この街の魅力をもっと深く知るために、イベントの企画・運営などを担当する「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム事務局」の「小松崎 憲(こまつざき ただし)」さんに、新百合ヶ丘について聞いてみた。

(※以下、「」内は小松崎さんのセリフです)

▲新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアムのHP

――まず、新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアムがどのような団体なのか聞かせてください。
「新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアムは、2018年4月に発足した組織で、これまでに開催されてきたアートイベントなどの活動をさらに発展させ、一体感を持って取り組むことを目的に生まれました。『つどい・つながり・めくるめく 〜個性がつながり みんなが輝く しんゆりへ〜』をテーマに、この街で開催されるさまざまなイベント・セミナーの企画・運営などをおこなっています」

――新百合ヶ丘では、アート関連イベントやマルシェをはじめ、さまざまなイベントが開催されていますね。イベントの開催にはどのような意図があるのでしょうか?
「この街の魅力をもっと強くアピールしたいというのがイベント開催の目的のひとつです。新百合ヶ丘は、駅周辺の商業施設・緑豊かな住宅街・都心へのアクセスの良さなど、住環境として素晴らしいのですが、来訪者は少ないと言われてきました。そこで、より多くの方々に街に来ていただけるように、アート関連のイベントなどを企画するようになったのです」

――新百合ヶ丘の魅力を発信するうえで、アートがピックアップされたのはなぜなのでしょうか?
「新百合ヶ丘には、日本映画大学や昭和音楽大学、川崎市アートセンターなど、芸術を身近に感じられる施設が集まっています。そこで、新百合ヶ丘の特徴として「芸術」にフォーカスをあてて、「しんゆり芸術のまちづくり」をテーマに、さまざまなイベントが開かれるようになったのです」

――アートイベントの他、マルシェなども開催されていますね。マルシェにもこの街ならではの特色があるのでしょうか?
「『しんゆりフェスティバル・マルシェ』は、この街の特色をギュッと詰め込んだイベントです。例えば、新百合ヶ丘周辺は自然が豊かで、周辺地域を含めてたくさんの農家さんがいる街です。マルシェでは、そんな農家の方々とお話をしながら、色とりどりの新鮮野菜を購入できるブースを用意しています。その他、地元の選りすぐりの上質な品々を集めていて、このマルシェは、新百合ヶ丘の新しい魅力や特色を発見できる場になっていると思います」

――今日1日街を取材して、子どもの姿を多く見かけました。住環境が良く、子育てのしやすさも新百合ヶ丘の魅力なのでは、と感じたのですが、実際はどうなのでしょうか?
「私も子育てがしやすい街だと思っていますし、実際に多くのファミリー層が住んでいます。駅前の利便性、豊かな自然、大小さまざまな公園など、環境が整っている部分もそうですし、駅周辺には保育園・学童保育などの施設が多く、バリエーションも豊富です。安心して子育てができると思うので、ファミリー層はもちろん結婚を検討されている方などにも、一度街に遊びに来てほしいですね」

――ありがとうございます。最後に小松崎さんのおすすめのスポットなどがあれば教えてください。
「南口から徒歩3分ほどのところにある『OCEANCLUB BONDIS 新百合ヶ丘店』というお店がおすすめです。価格帯がリーズナブルで見栄えが華やかなシーフードが楽しめます。照明や内装がきれいで、新百合ヶ丘で人気のお店です。街に立ち寄った際には、ぜひ利用してみてください」

▲小松崎さんおすすめの『OCEANCLUB BONDIS 新百合ヶ丘店』

■より良い生活のために進化する。新百合ヶ丘の「ゆとりのある暮らし」

結論から言うと、新百合ヶ丘という名前から感じた「ゆとりのある暮らし」というイメージは、それほど外れていなかったように思う。

広々としたスペ―スが設けられ、マルシェも開催される南口周辺――
豊かな自然と素敵なお店が溶け込む住宅・マンション街――
芸術を愛する地域住民の心の余裕――

今回見聞きしたすべてからゆとりや優雅さが感じられ、「ゆとりのある暮らしで間違いない!」という確信が、取材を進めながらどんどん深まっていった。

ただ、ひとつだけイメージと違ったのが、新百合ヶ丘は今も進化を続けているということ。
地域活性化を目的にしたさまざまなイベントが開催されているように、この街の「ゆとりのある暮らし」は今も磨かれ続けている。
当初は、そんな、強い成長意欲を持った街であるとはまったく予想していなかった。

今でも十分に満たされた新百合ヶ丘の「ゆとりのある暮らし」は、今後どのように進化していくのだろうか。現在引っ越しを検討している方は、新居の候補として、新百合ヶ丘に注目してみても良いかもしれない。

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