大阪と神戸の中間に位置する西宮市。
市の南部には、北側から阪急電鉄・JR西日本・阪神電車と3社の路線が通っています。

なかでも、阪急神戸線の西宮北口駅は市の中心となる駅のひとつ。
おしゃれなイメージを持たれる阪急神戸線のなかでも人気が高く、近年はアンケート調査で京阪神間の「住みたい駅ランキング」などでも常に上位にランキングしているほどです。

駅周辺には高層マンションが、駅を少し離れれば閑静な住宅地や小規模マンションが広がっています。住みよい街や高級住宅地として知られる“西宮七園”のうち、昭和園や甲風園も近く、治安の良さもあってどのエリアも高い人気を誇っています。

私も西宮市には仕事や遊びで、よく訪れています。友人も多く住んでいますが、「住みやすい街」とみんなが口をそろえて自慢する、この街の魅力を今回の取材で知ることができました。

【西宮北口の基本情報】

駅名:阪急神戸線、阪急今津線「西宮北口」駅
ランドマーク:阪急西宮ガーデンズ

■東西南北、どこへでも。アクセス便利な人気路線

阪急神戸線・今津線 西宮北口駅は特急・通勤特急・通勤急行・急行・快速急行・各停とすべての列車が停車します。
市内で最も乗客数が多い駅のため、平日7時台の上り列車だと19本もの電車が運行しています。

駅は2つの路線が交差し、北は宝塚、南は今津へ向かうことができます。東は大阪梅田、西は三宮・新開地までと、利便性の高さも魅力です。広い駅構内には書店や雑貨店、飲食店なども入っているので、通勤通学の途中に立ち寄るのも便利です。

大阪市内への終点、オフィス街の多い大阪梅田駅へは12分ほど、特急電車では2駅で。神戸市の中心地・神戸三宮駅へは14分ほど、特急電車では3駅で到着します。

西宮北口駅から南にいけば、JR神戸線や阪神本線の駅も利用できます。

駅前ロータリーからは阪急バス・阪神バス・さくらやまなみバスなど豊富なバス路線が運行しています。市の中心地から南部の海岸部、北部の山間部や有馬温泉へ。東西も隣接する神戸市や尼崎市へも通じているので、普段の生活はもちろん、通勤やレジャーにもとても便利です。

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■駅直結の大型ショッピングモール、周辺にも生活利便施設が

西宮北口駅の人気を高めたのが、駅直結の西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」です。「西宮阪急」・「TOHOシネマズ西宮OS」・「イズミヤ西宮ガーデンズ店」などの大型店舗が7つのほか、260を超えるショップが集います。

駅の北側にはこちらも駅直結のショッピングモール「アクタ西宮」があります。

「アカチャンホンポ アクタ西宮店」・「コープ北口食彩館」のほか、「西宮市立北口図書館」「西宮市北口保健福祉センター」などの公共施設や、各科クリニックや書店があります。

ほかにも駅を少し離れた先には「サンディ西宮北口店」「マックスバリュ エクスプレス西宮北口店」などのスーパーもあり、普段の買い物に困ることはありません。

西宮市は教育・文化を通じた都市づくりを行っていることから、子育て支援や福祉制度にも熱心で、義務教育学校や有名私立大学、附属中学・高校が市内に数多くあります。西宮北口駅を最寄り駅や乗換駅とする私立大学や専門学校も多く、駅周辺には未就学児から通える教育施設も多いです。

■おしゃれな街・西宮ならではの話題のスポットが目白押し

おしゃれなイメージがある阪急神戸線沿線にはハイセンスなカフェや雑貨店などがそろっています。大型商業施設内にあるお店もいいけれど、地元に根付いた個性あふれるお店も見逃せません。

駅南東口から出て徒歩2分ほどの場所にある「RYU-RYU Primo」。1977年創業の、地元に愛されるイタリアンレストランです。

この日選んだのはパスタが選べる日替わりランチ「Aランチ(税込1,045円)」。スパゲティのほかにサラダやバゲット、ドリンクもついてボリューム満点。もちもちのパスタがソースにしっかり絡み、最後までおいしくいただきました。

さらに街をぶらぶらして見つけたカフェ「高波カフェ」へ。

看板メニューのチャイと自家製ケーキがセットの「ケーキセット(税込850円)」をいただきました。

ミントやマサラなど、スパイスが選べる濃厚なチャイと、優しい甘さのホットバナナケーキは相性抜群。自宅の近くにこういうお店があれば……と、思わず地元の人たちがうらやましくなりました。

実は西宮市は自然にあふれた街でもあります。駅から東へ徒歩20分ほどの場所には清流・武庫川を中心とした河川敷公園「武庫川公園」が。ほかにも、駅の西側にある「中央運動公園」は、毎朝ジョギングする人も多い人気のスポットです。

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■街の情報は足で稼ぐ! 西宮の情報通に聞いた街の魅力

今回紹介した西宮北口駅のほかに、西宮市には夙川や甲子園、苦楽園や武庫川駅などにも人気のカフェやレストラン、ケーキ店やパン店が数多くあります。そんな街の最新情報をいち早くキャッチしているのが、地域情報サイト「西宮つーしん」。今回は編集部員のみなさんにお話をお伺いしました。

▲左からゆまっちさん、しゃちょうさん、にこさん

(以下インタビュー。「 」内は編集部スタッフさんのコメント)

――スタッフのみなさんは西宮市在住ですか?  西宮市は市としてはすごく大きくて北部には広い山間部もあります。情報収集も大変そうですね。
にこ「私は生まれも育ちも西宮市です。小さいころは『阪急西宮ガーデンズ』の近くに住んでいましたが、昔を思い出せないくらい、街並みもガラっと変わりましたね。昔は『アクタ西宮』周辺には市場や商店街があり下町っぽい雰囲気もありましたが、今は洗練された街になりました。

しゃちょう「読者の方から情報をいただくこともありますが、基本はスタッフ自らがリサーチすることのほうが多いです。自分たちの足で稼ぐ、街を歩けば何かしら情報を得られますからね」

――今も新しいマンションが次々に建設されていて、街の雰囲気はさらに変わりそうですね。
にこ「昔はもっとごちゃごちゃしてたんですよ。ずっと地元に住んでいると感覚がわかりにくいですが、公園や自然も多いと思います。駅周辺は阪神淡路大震災で倒壊した家屋もすごく多くて。それを機に一気に街が新しくなった感じがしますね」

しゃちょう「マンションが完成すればすぐに売れる、その連続ですね。世帯数も人口もすごく増えました」

にこ「周辺の小学校も児童数が増えて、教室が足りなくなるかもと言われているところもあるそうです」
ゆまっち「ベビーカーを押しながら公園に遊びに行く人がすごく多いですね」

――子育て世代が多くなっている、ということですよね。西宮市は教育にも力を入れていると聞きますし、そこに期待して住む場所を選ぶ人も多いのかもしれないですね。
にこ「そうですね。駅周辺は塾と不動産関連のお店がとにかく多いんですよ」

しゃちょう「駅周辺は交通の便も良いこともあって、圧倒的に人気ですね。でも、それ以外のエリアでは、高齢化が問題となるエリアもあったりして。そういったエリアに子どもが遊べる大きな公園を作ったり、市としても色々と頑張っているようです」

――「西宮つーしん」は今後はどんな情報を発信していく予定ですか?
しゃちょう「ゆるく、ぼちぼちな感じでやっていけるメディアになれたらいいですね。日常生活でみんなが喜ぶ話題を提供し続けていけたら。面白い、楽しそう、それを一番に考えたいです」

■地元感もありつつ都会的な一面も。さらなる進化に期待!

いつもはついつい駅前周辺だけで用事を済ませてしまいがちですが、今回の取材で街の奥を歩いてみると昔と変わらない街並みが残っていることに気付きました。新しいマンションが数多く誕生し、子育て世代が多く参入することで街が活気づいている。けど、駅前の大きな商業施設にも昔ながらの商店がにぎわっている。

新旧ミックスで街がどんどん楽しくなっている。そんな街に住めばきっと豊かな暮らしが送れるんだろうな、そんな気がしました。

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黒田奈保子(くろだ なほこ)

大阪府在住。出版社での情報誌や音楽誌の編集を経て、フリーの編集・ライターに。音楽やグルメ、旅行など幅広いジャンルを取材、執筆、撮影。活動範囲は日本全国、海外とどこまでも。