京王相模原線「南大沢駅」は、都心から多摩川を越え、八王子市の南部に位置する駅。

「東京都立大学 南大沢キャンパス」を中心に発展し、生活に必要なものはもちろん週末の買い物や遊びに出かけるのにもよい施設も揃っています。

そんな街の充実ぶりは「多摩ニュータウン西部の中心地」と言われるほど。駅前はレンガやタイルの遊歩道になっていて、どこか外国のようなおしゃれな雰囲気も漂います。

ニュータウンの中心地のひとつとして移り住む人も多い南大沢。その魅力をさらに探るため、街を歩いてみることにしました。

【南大沢の基本情報】

駅名:京王相模原線「南大沢」駅
ランドマーク:東京都立大学 南大沢キャンパス

■新宿まで直通約34分。特急や準急などすべての電車が利用可能

京王相模原線の南大沢駅は、特急から各駅停車まで、すべての電車が止まる便利な駅です。

特急電車を利用すれば新宿駅まで直通36分、明大前駅で乗り換えれば渋谷駅にも約40分でアクセスできます。

バスロータリーは駅前に1ヶ所あり、市内の各地にアクセスが可能。さらに、羽田・成田空港への連絡バスも運行しているので、出張や旅行のときにも助かりますね。

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■日用品から映画、アウトレットまで。暮らしを彩る駅まわり

それでは、さっそく駅周辺を散策していきます。

まず目に入ったのが、駅の目の前にある複合施設「フレンテ南大沢」。館内には、おいしいお肉のお店が集まったフードコート「南大沢駅まえダイニング 東京ミートレア」など、注目の飲食店が充実しています。広い飲食エリアにはキッズスペースも完備されているので家族での食事にぴったりです。

その隣には、「イトーヨーカドー」や「文教堂」、「ロフト」などが併設された商業施設「ガレリア・ユギ」がありました。ここで大体の日用品は揃えられそうです。

また、駅には「ファブ南大沢」も隣接しています。4~6階には全9スクリーンを備えたシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 南大沢」があり、他のフロアにはレストランもあるため、映画鑑賞前後にお腹も満たすことができます。

駅前から続く遊歩道の先には、名だたるブランドショップが揃う「三井アウトレットパーク 多摩南大沢」を発見。敷地内は、まるで海外のような雰囲気! ウィンドウショッピングをして歩くだけでも楽しそうです。

また、「ガレリア・ユギ」の裏側にある「フレスコ南大沢」内には、無料の幼児専用プレイコーナーなどを備えた「南大沢市民センター」もあり、子育て世代には魅力的。

このように、駅まわりには公共施設やスーパーなど生活に欠かせないものから、シネマコンプレックスやアウトレットモールなどの週末のお出かけにぴったりなスポットまですべて揃っています。さすが、多摩ニュータウン西部の中心地!

■街を象徴する大学に、都内最大級のフリーマーケットが開催される公園も

ここでいったんランチ休憩をすることに。

駅すぐの商業施設「パオレ」内にある「シャルル南大沢店」へ入ってみました。

前菜とドリンクが付き、パスタとピッツァからメインを選べる「ランチセット(1,000円)」を注文。私は+300円で楽しめる「渡り蟹の冷製トマトスープ」をチョイスしました。もちもちの生パスタに、爽やかなトマトスープと濃厚な蟹の風味が絡んでとても美味しい!

お腹を満たしたあとは、街を象徴する「東京都立大学 南大沢キャンパス」へ。駅周辺はベビーカーにも優しい遊歩道になっていて、屋根付きなので雨の日も安心です。

3分ほど歩くと、大学の趣ある外観が見えてきました。街のシンボルにふさわしい美しい建造物です。

構内は緑豊かで、学生さんたちも伸び伸びと過ごせそう。

正門前の道は、春になると桜並木のトンネルが楽しめるのも有名です。この道を歩いて行くと、「松木日向緑地」という学内緑地へ続いています。駅前から数分歩くだけで、自然を感じられるのは素敵ですね。

今度は駅方面に戻り、大学と反対側にある「南大沢中郷公園」へ。なんといっても駅近くなので、気軽に立ち寄れます。

子どもが走り回れる広々とした敷地では、都内最大級のフリーマーケットも開かれているのだそう。こういったイベントがあると、日常の楽しみがぐっと増えそうです。

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■「私にとって南大沢は“太陽が当たる街”です」

最後に、ウッドクラフト作家・講師であり、この街で20年続くイベント「南大沢手作り市場」を立ち上げた、土谷(つちたに)ちはるさんにインタビュー。長年イベントを続けてきた土谷さんが感じる、街の魅力を教えていただきました。

(以下インタビュー。「 」内は土谷さんのコメント)

――南大沢とのゆかりを教えてください。
実家が南大沢で、他の街を転々としながらも40年ほどは暮らしていました。2000年からイトーヨーカドー南大沢店の入り口前で『南大沢手作り市場』を主催し、現在も南大沢に来る機会は多いですよ」

――昔と比べて、街の変化はどうでしょうか。
「南大沢駅ができる前からこのエリアに暮らしていたので、現在の発展ぶりは夢のようです。昔は都心へ出るのも一苦労でしたが、今は京王線1本で新宿まで行けるのも便利ですよね」

――南大沢の住み心地はどうでしたか?
「スーパーは駅近くに揃っているし、病院も多くてとても暮らしやすかったです。街の至るところに公園や自然があり、遊歩道もあるので子育てにはすごく良い環境でした。また、空気も美味しいんですよ! ある程度便利で、緑の多いところに暮らしたい方には、とても良い街だと思います」

▲イベントは毎回大盛況

――南大沢には、どんな住人の方が多いと感じますか?
比較的新しい街なので、新しく住む方にも親切でウェルカムな雰囲気です。私が子どもたちを学校に転入させたときも、すんなりと受け入れてもらえました。また、イベントでは差し入れをしてくれたり、声をかけてくださったりと、優しい方が多いですね」

――南大沢の魅力に感じるところはどこですか?
「若葉の時期は緑が青い空に生えてきれいですし、紅葉の時期はイチョウなど、季節ごとに自然が楽しめるのは魅力です。また、クリスマス時期のイルミネーションやゴミ拾いなど、町おこしを頑張っている方も多いです。休日は絶えずイベントがやっているので、お子さんたちも楽しめると思いますよ」

■自然と人が共存する、活気に満ちたニュータウン

▲歩道と道路の脇には、緑豊かな街路樹が続いている

商業施設が連なる駅前。そこからはレンガ作りの遊歩道が大学や公園へと延びていて、自然と人をつないでくれています。

土谷さんのお話では、昔からある商店街も、新しいお店へと生まれ変わって活気を失わないようです。常に新陳代謝が行われている街、という印象を受けました。

また街を歩いていると、学生さんから親子連れ、ご高齢の方まで、幅広い年代の方が歩いていることに気づきます。それはきっと、この街がすべての世代にとって住みやすい環境だからなのではないかと思いました。

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稲垣恵美(いながき えみ)

北海道で出版社に勤務したあと上京。まずは錦糸町というなかなかディープな街に住み、現在は埼玉県に居住。好きな街は、下町の人情があるところと、憩いの場所があるところ。素敵な街をみなさんに共有したいお散歩ライター。

Twitter:https://twitter.com/emily83601992