今からもう10年以上も前。
お台場でアルバイトをしていた私は、「豊洲駅」を経由して通勤をしていました。かすかな潮の香りに包まれた豊洲は「都会にいながらも『海』を感じられる」、そんな心地良い場所でした。その一方、当時はお店があまり見当たらず無機質な印象もあったため、そこに「住む」イメージはあまり湧きませんでした。

しかし時が経ち、街は大きく変化しました。
新しいマンションが次々と完成し、小学校が開校し、多くの託児所が生まれ……
今や豊洲は「ファミリーが住む街」としてのポジションを確実なものにしつつあります。

改めて街を歩いてみると、あの頃と変わらぬ心地良さに加え、驚くほど便利で住みやすい街に変貌をとげていました。

豊洲駅の基本情報

駅名:東京メトロ「豊洲」駅
乗換えできる路線:ゆりかもめ「豊洲」駅
ランドマーク:アーバンドックららぽーと豊洲

永田町・有楽町から池袋方面まで続く有楽町線は、通勤通学に便利。駅から出ているバスに乗れば銀座方面まで約15分弱で出ることも可能!記事中盤でご紹介する「豊洲市場」にも徒歩約20分ほどで到着します。なお、豊洲市場の最寄り駅・ゆりかもめ「市場前駅」までは2駅です。

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豊洲は街がとにかく美しい!

豊洲の魅力のひとつは「街並みの美しさ」。
ここ20年ほどの間で駅周辺は急速に開発が進み、新築のタワーマンションの建設とともに区画も大幅に整備されてきました。道幅が広く歩道も新しいため、小さなお子さま・ベビーカーを押すご両親も歩きやすいのが嬉しいですね。

公園に囲まれた、子育て世代におすすめの暮らし

豊洲駅周辺には大小さまざまな公園があるため、お子さまの遊び場の選択肢がたくさん!ペットと暮らす方は、お散歩にいろいろなところへ出かけられるのが嬉しいですね。

さらに駅徒歩圏内には「ガスの科学館」や「キッザニア」など、子どもの知的好奇心を育む施設が。これも、ファミリー層に豊洲をおすすめしたい理由です。

大型店舗でお買い物もラクラク

駅の近くには「ららぽーと」や「ビバホーム」など大型ショッピングセンターが充実。豊洲在住の方々によると、衣類・家具・食料品や生活用品などの大半をこのエリアで手に入れることができるんだとか。

休日は近所でオシャレなカフェタイムを

SNSで「#豊洲カフェ」と検索すると目に飛び込んでくるのが、海外のお店を想像させる鮮やかなピンク色の外観が印象的なパティスリー・SAKURA。暮らしやすさだけではなく、このようなフォトジェニックなスポットがあるのも豊洲の魅力です。

▲季節に合わせて登場するスイーツや、お土産にぴったりな焼き菓子も充実

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見どころ満載の豊洲新市場

豊洲を語るうえで外せないのが、2018年10月に開場した「豊洲市場」。かつて築地にあった名店の多くが移転し、大きな賑わいを見せています。ゆりかもめ・市場前駅の駅前にある屋外スペースでは「豊洲市場Oishii(おいしい)土曜マルシェ」などのイベントが開催されることも。

▲旬の青果がズラリと並びます

▲店先にどどーんとある、マグロの頭!
▲寒い季節にはカニ汁が登場。イートインスペースでゆっくりできるのも嬉しい

豊洲市場は、屋内にもエンタメがいっぱい!

新しくてきれいな飲食街にはたくさんのお店が並び、どこも大行列!いたるところで新鮮で美味しい海鮮が楽しめて、威勢の良い職人さん・店員さん達に元気をもらえます。

なお、朝の10時をすぎるとどのお店も行列ができはじめるので、早めのお出掛けをおすすめします。ちょっとの早起きで一番乗りできるもしれないのは、豊洲に住む特権かも。

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▲座りながら待てるのが嬉しい
▲おまかせ握り。たまにはこんな贅沢もいいかも
▲かつて築地にあった「吉野家一号店」も移転。お客さまは市場で働く方々が多そうです。

「おもてなし」にぴったりのお土産屋さんも

豊洲市場にはお土産屋さんや金物屋さんもたくさん。市場内のワンフロアにコンパクトにまとまっています。地方や海外から来た知り合いのおもてなしに連れて行けば、楽しい思い出が作れそう。「日本伝統の調理器具が欲しい!」なんて要望に応えられるお店も。

▲オリジナルグッズを売っているお店も多数
▲「日本製のお弁当箱(曲げわっぱ)が欲しい!」なんていう外国人観光客のリクエストにも応えられます
▲テレビでもおなじみ、テリー伊藤さんのご実家・玉子焼の「丸武」。特製の玉子焼をはさんだタマゴサンドはボリューミーで満足度抜群

豊洲で暮らすママのリアルな声は?

今回は豊洲に住んで5年、現在は3才と0才のお子さまの子育てをしているめぐみさんにお話を伺いました。出産前までバリバリお仕事をしていためぐみさん曰く、「同じような環境のママ友が多く・助け合いの精神が強い豊洲はとても暮らしやすい」のだとか。

待ち合わせたお店は「メリ プリンチペッサ豊洲店」。豊洲に住むママ友達とよく訪れるお店とのこと。広々とした店内は明るく、爽やかな雰囲気は居心地抜群。ランチタイムには、お子さま連れのお客さまがゆったりと食事を楽しむ姿が見られました。

(以下、インタビュー。「」内はめぐみさん)

――ご結婚後に豊洲に引っ越されたそうですが、なぜこの街を選んだのですか?

「いくつか理由があるのですが、まずは勤めている職場にアクセスが良かったからです。続く理由が「子どもが大きくなる前に、一度タワーマンションに住んでみたいね」と夫と話していたからです。タワーマンションがある他の地域に比べて賃料がリーズナブルで、しかもファミリーでも住みやすそうな点に惹かれ、豊洲で家を探すことにしました

――豊洲のお買い物事情について教えてください。

「私の自宅近辺の話になるのですが、徒歩圏内に大きなスーパーが2軒あります。ひとつは日用品のまとめ買いなどに便利なお店で、もうひとつはちょっとしたパーティをするときに準備したいリッチな商品が揃っているお店です。用途で使い分けられるお店があるので助かります。
また、駅近くにある『肉のイチムラ』は長年豊洲にお店を構える老舗店なんですけど、そういった昔ながらのお店と、街の開発によってオープンした大型店が混在しているのも『素敵だなぁ』と感じます

▲風情のある店先、コロッケやハムカツなど揚げたてのお惣菜も豊富

――保育園事情はいかがでしょうか……?

「上の子の保育園探しのときは、『正直厳しいだろう』と覚悟していました。倍率は23区の中でも低くはないので、『必ずしも全員が希望の保育園に入れるわけではない』というのが現状だと思います。

ただ、園の数自体は少なくないんです。だからさまざまな教育方針の園の中から、自分達の理想の子育てのイメージに合った園を見つけることができるのが魅力です。例えば我が家は公園遊びや田植え体験など自然に触れる機会の多い園を希望していたのですが、運良くそこに入園できました。

他にも、しっかりとお勉強の時間を設けてくれる園や、子ども達の発表会など行事が充実している園などがあるので、それぞれの家庭が大切にしている教育方針を尊重してくれる園と出会える可能性が高いと思います。ここ10年ほどで新しいマンションが次々と建ち、教育熱心な家族が多く越してきた豊洲ならではの利点ではないでしょうか」

――周りのご家族の印象はいかがですか?

「『小さなお子さんがいながら、お母さんもばんばん出張に出ている』なんていう、共働きのお家をよく見かけます。だからか、お父さんも育児に協力的なご家庭が多い印象です。保育士さんが『(送り迎えにお父さんが来ることも多いので)お父さんのお顔を覚える率が高いですよ』と話していました」

――今後、豊洲の街に期待することはありますか?

「区画整理された安全な歩道や、子ども連れのお客さんを想定した親切丁寧な飲食店が多く、現状にはとても満足しています。建設中の新しいビルを見ながら『次はどんなお店が入るかな?』とみんなで話すのも楽しいです。出産後は遠出の買い物が難しいので、最近できたセレクトショップなどはとても重宝しています。『この先も家族にとって嬉しいお店が増えていけばいいな』と、楽しみにしています」

いつか家族と住むならこの街で……

めぐみさんと別れ、昼下がりの豊洲の街を再びぐるりと散策してみました。
公園で遊ぶ幼児用の遊具は新しくきれいで、よく見るとしっかり安全に配慮された素材や形状をしていることがわかります。そして下校中の小学生達は、ハツラツと広々とした道路を駆け抜けていきます。

また、めぐみさん曰く「夜も8時前後までオフィスビルの電気で明るく人通りも多いので、塾や習い事後の子ども達の帰宅も安心だろう」とのこと。

自分や同年代の友人達が「いつか家族で住んでみたい」と思える理想の空間が、そこかしこに溢れる豊洲の街並みには、堂々とした魅力が感じられました。

田中春香(たなかはるか)

東京の下町出身。昭和の最後生まれ。実家の近くにオシャレなカフェがボコボコ出来て戸惑い中。芸能事務所で8年間マネージャーを務めたのち「別の仕事もしてみたい」を理由に退社。現在肩書きなし。趣味は三脚を使用しない自撮り。
Twitter:https://twitter.com/tanaker_haruker (@tanaker_haruker)
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