東京から多摩川を越えてすぐのところにある武蔵小杉。
住所は神奈川県川崎市になりますが、電車で渋谷までわずか13分という東京都心に近い立地です。

“新しい住宅街”として、ここ20年の間に発展を遂げた街で、駅のまわりには大きな商業施設やファミリー向けの高層マンションが立ち並びます。

家族世帯が移り住む街として設計されているだけあって、歩道もバギーを押しやすいように幅がとられていたり、商業施設にも広い授乳室が設けられるなど、子連れ家族に優しいつくりに。

そのため、若い家族世帯から「住みたい街」として名前がよく挙がり、駅の知名度もうなぎのぼり。今なお開発が進められており、どんどん進化する武蔵小杉の街を実際に歩いてみることにしました。

【武蔵小杉の基本情報】

駅名:JR南武線、JR横須賀線、JR湘南新宿ライン、 相鉄・JR直通線 、東急東横線、東急目黒線「武蔵小杉」駅
ランドマーク:ららテラス 武蔵小杉、グランツリー武蔵小杉、多摩川

■6路線が利用でき、首都圏のあらゆる駅へアクセスが便利!

武蔵小杉駅は、JR南武線、JR横須賀線、JR湘南新宿ライン、 相鉄・JR直通線 、東急東横線、東急目黒線のなんと6路線が乗り入れる交通の要所です。

東急東横線の特急に乗れば渋谷までわずか13分、JR横須賀線に乗れば品川まで11分など、主要オフィス街へのアクセスも容易。

さらに武蔵小杉を経由する路線は、JRの他路線や東京メトロ、私鉄路線へと乗り入れているものが多く、都心だけでなく千葉・埼玉・神奈川の主要駅へほぼ乗り換えなしで縦横無尽に移動ができます。

乗り換えなしで使える路線はなんと20を超え、首都圏屈指の交通網を持つ駅なんだとか……!

JR北口・東急中央口にはそれぞれバスロータリーがあり、駅と住宅街をつないでいます。東急中央口側のロータリーからは羽田空港行きのリムジンバスも出ています。

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■商業施設と高層マンションが連なる、駅の東南エリア

再開発されたのは駅の東南側のエリア。大型の商業施設と真新しいタワーマンションが並んでいます。

駅に直結しているのは「武蔵小杉東急スクエア」「ららテラス 武蔵小杉」の2つのモール。

「武蔵小杉東急スクエア」はスーパーマーケットの東急ストアをはじめ、カフェやレストラン、本屋、ユニクロなどのアパレルショップも入っている複合モールです。人気のチェーン店の多くが揃っています。

5、6階には「中原図書館」があります。雨の日でも駅から濡れずに行けるのでとても便利。児童コーナーが充実しているのが特徴で、本の読み聞かせができる「おはなしのへや」や授乳室も備えているので子ども連れで出かけられます。

「ららテラス 武蔵小杉」は、アパレルのセレクトショップや、ちょっとおしゃれなキッチン雑貨店などが揃うモール。スーパーも成城石井が入っているので、こだわりの食材を手に入れたいときはこちらへ。

また、4階には「クリニックモール」として内科・皮膚科・小児科・婦人科などのクリニックが集まっています。駅直結なので、仕事の前後などにも利用しやすいですね。

ららテラスの先にあるのが「グランツリー武蔵小杉」。多くのアパレルや雑貨のショップが揃うおしゃれなモールであり、パパママ&キッズにやさしい設計が施されています。家族みんなで入れる授乳室やママ会で使えるパーティルーム、さらには遊具も備えた広い屋上庭園があり、地元の人のちょっとした憩いの場にもなっているそう。

これらの商業施設はすべて駅徒歩3分以内。街自体がとてもコンパクトで便利に開発されているのがわかります。

■昔ながらの雰囲気が残る、駅の北エリア

JR北口側を出ると、高層マンションはなく、昔ながらの街の雰囲気が漂っています。

駅からすぐのところには、40もの診療科を備えた総合病院「日本医科大学 武蔵小杉病院」がありました。クリニックではなく大きな病院にかかりたいときはこちらが利用できます。病院もいくつか選択肢があると心強いですね。

線路の高架下におしゃれなお店を発見!「TINY BREAD & CAKE NATURA MARKET」はパン屋・お惣菜屋・市場・レストランが一緒になったようなユニークなお店です。

軒先では八百屋さんのように野菜が並べられ、地元の方が足を止めていました。北口側には大きな商業施設はないものの、ちょっと覗いてみたくなるようなお店がいくつかあり、歩いていて楽しいです。

北口からお隣の新丸子駅方面に歩いていると、住宅街の中に素敵な古民家カフェ「HanaCAFE nappa69(ハナカフェ・ナッパロクキュー)」を発見。こちらでランチをいただくことに。

▲お友達のおうちに遊びに来たような温かみのある店内

玄米や無農薬野菜などの旬の食材を中心にしたお料理がいただけるということで、Hanaごはんプレート(1200円)のお魚をチョイス。

野菜がたっぷり乗った鮭の南蛮漬けをメインディッシュに、ひじきや胡麻和えなど様々な副菜が並びます。うーん!食べただけで体にいいことをした気分。

■大きな公園や多摩川も。意外と自然も豊かです

今も現在進行形でファミリー向けのマンションがつくられている武蔵小杉は街自体が子育て世帯にやさしい設計。ベビーカーが押しやすいように歩道が広く取られていたり、ベンチがある休憩スポットも多く見られます。

駅前は都会の雰囲気が漂いますが、東側へ10分程度歩くと「多摩川」が流れています。川沿いには広場やランニングコース、ゴルフコースなどがあり、スポーツを楽しんでいる人がたくさん。高い建物もなく、気分もリフレッシュできます。

駅の南側には、はだしで遊べる広場や水遊びができる広場もある「中原平和公園」もあります。子どもをのびのびと遊ばせてあげられるスポットです。

遊具のコーナーもありました。都会的な機能だけでなく、自然豊かなスポットもすぐそばにあるバランスの良さも子育て世帯にはうれしいポイントです。

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■「アクティブな共働き夫婦がたくさんいる活気のある街です」

最後に、子育て世帯は武蔵小杉のどんなところに惹かれているのか、生の声を知る人にお話をお聞きすることに。

子育てを学ぶ・楽しむママのための子育てがっこう「mamagaku(ママガク)」の学長を務める新井美里(あらい みさと)さんは、7年前にグランツリー武蔵小杉がオープンしたと同時に教室を開設し、以来この地に住むお母さん達と深く関わっています。

(以下、インタビュー。「 」内は新井さんのコメント)

――武蔵小杉に住む方はどのような方が多いですか?
「武蔵小杉も再開発された地域と昔からある地域とがありますが、ママガクに通ってくださっている親御さんは、この街に引っ越してきてタワーマンションに住んでいらっしゃる方がとても多いです。そして8割のご家庭が、ご夫婦ともに働くダブルインカム。『なぜ武蔵小杉に越してきたんですか?』と伺うと『交通の便がいいこと』を挙げる方がほとんど。夫婦それぞれの通勤を考えると路線が多い武蔵小杉を選ぶのは納得できますよね。育児と仕事を効率よく両立したいという方が多い印象です」

――これだけ急に開発が進むと、保育園などが足りないのではと思うのですが……。
「7年前には、保育園も幼稚園も足りませんでした。先にマンションが建ちすぎてしまったんですね。ただ、その後、急ピッチで体制が整えられて、今はだいぶ改善されています。小学校も新しいものができていますね」

――新井さんは武蔵小杉の街の魅力はどんなところにあると思いますか?
「私自身も3人の子どもを育てていますが、とにかく働くお母さんは忙しい。なので、駅まわりに必要なものがすべて揃っていて、住居も近いコンパクトな街が便利だと思います。駅まわりはマンションがたくさんありますが、少し歩けば多摩川があったり、自然が多いところも魅力的です」

▲ママガク武蔵小杉校のお母さんたち

「武蔵小杉に引っ越してきた人に聞くと、二子玉川とどちらにしようか迷ったという話をよく聞きます。少し前までは二子玉川に比べて、武蔵小杉のほうが駐車場付きの物件が多かったんです。なので車を持っているご家族も多いですよ。自然豊かな街でもあるので、仕事をしっかりやって、休日もアクティブに過ごしたいパワーカップルの街ですね。お父さんもしっかり育児をしていますし、気持ちのいい親御さんが多いですよ」

■自分にも子どもにもやさしい、効率のよい暮らしを営める街

武蔵小杉の街を歩いてみて、交通の便のよさと、至るところにある子ども連れ家族への配慮に感激しました。

歩道が広いことや、家族で楽しめるモールがあるという街の機能面はもちろんなのですが、子どもがたくさんいることが「当たり前の光景」であることが、すごく子育てを楽にしてくれるはずです。

子どもが走りまわるのも、ときにはぐずってしまうのも当たり前。そこに冷たい目を向ける人がいない、周りに同志がたくさんいる環境は、仕事もプライベートも充実させたい親御さんにとって最適解なのではないかと思います。

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宮島麻衣(みやじま まい)

雑誌出版社に勤務したのち、ふらりとタイのバンコクに数年暮らし最近帰国。人生において「自分で住む場所を決められる」自由をすごく大切に思っていて、いつも次の理想の住みかを探しながら歩いています。

Twitter:https://twitter.com/miyajimai517