Column / 2019 06,18

【菊名】のどかな街並みと自然が寄り添う。首都圏を間近に感じる親しみのある街

秋山ももこ

編集プロダクションに勤務したのち、フリーの編集・ライターとして独立。夢は世界中を旅しながら取材すること。読書とカメラが趣味で、餃子とビールと下町が好き。
Instagram:https://www.instagram.com/momo_a1030/

「菊名」という街にどんなイメージをお持ちでしょうか?

生まれも育ちも東京の私にとって、菊名は横浜に向かうための通過駅。正直、「東横線の車内アナウンスで名前を聞いたことがある」くらいの印象しかありませんでした。

でも実は、菊名はあの大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)のロケ地になったマンションがある街。新垣結衣さんと星野源さん(みくりと平匡さん)が愛を育んだ土地とくれば、そこにはきっと理想の暮らしが息づいているはず……!

そんな期待に胸を膨らませながら、初めて駅の改札を抜けて菊名の街を歩いてみることにしました。

【菊名の基本情報】

駅名:東急東横線・JR横浜線「菊名」
ランドマーク:菊名桜山公園
映画や漫画に登場するスポット:逃げるは恥だが役に立つ

渋谷・横浜に電車で一本!アクセス抜群のターミナル駅

東急東横線、JR横浜線の2路線が走る菊名駅。東横線は特急列車も止まり、5駅先の横浜までは約6分、渋谷にもおよそ20分で到着します。
横浜線に乗ればすぐ隣が新横浜駅なので、旅行や出張で新幹線を利用する際も便利。乗り換えの駅としてもよく使われ、駅構内は毎日多くの人で賑わいます。

駅の改札を出ると、すぐ目の前に「東急ストア 菊名店」が。
駅直結なので「お仕事帰りにちょっと夕飯の買い物を……」というときに重宝しそう。7時〜25時と朝早くから夜遅くまでやっているのも嬉しいポイント。
また、西口駅前にはスーパーの「まいばすけっと」、惣菜やお弁当を販売する「キッチンオリジン」もあります。

駅の東口にあるバス乗り場からは、臨港バスが発車。鶴見方面への移動に活用できそうです。

東口の駅前通りには、飲食店や、ドラックストア、郵便局などがぎゅっと密集。暮らしに必要な用事は、ほとんど駅の周辺で済ますことができます。

東口から2分ほど歩いたところには「TSUTAYA」も。1階にはマジカルチョコリングで有名なベーカリー「HEART BREAD ANTIQUE」が併設されています。
カフェスペースもあるので、本やDVDを物色がてら、ゆっくりコーヒーブレイクするのもよさそう。

常連になりたくなる!地域密着の名店が豊富な街

駅周辺をふらりと歩いていると地元に愛される地域密着のお店がちらほら。

赤い店構えが目をひく「おがさや」は、昭和29年創業の中華風定食店。餃子やラーメンなどボリューム満点の定食メニューで菊名に暮らす人々のお腹を満たしています。

菊名駅東口にある「Sun Road(サンロード)」は、ステーキやハンバーグなど本格的な洋食が楽しめる老舗レストラン。
レンガ造りの外観とショーケースに並んだ食品サンプルのメニューがどこかレトロな雰囲気を醸し出していました。

駅から8分ほど歩いていくと、住宅街の一角に可愛らしいパン屋さん「Maricel(マリセル)」を見つけました。“焼きたてパン”というのぼりに誘われて店内に足を踏み入れると、ふわりとパンの焼けるいい香り。

棚にはご主人の椎葉さんが一つひとつ手作りした「クリームパン」(150円)や「フレンチトースト」(290円)などが並びます。
2015年にオープンした「Maricel」のこだわりは、北海道産小麦100%の無添加生地を使っていること。
「お客さんに焼きたてのパンを楽しんでほしい」と、一度にたくさんのパンを焼かず、1日3、4回に分けて焼き上げるのだそう。

こちらのキュートなネコのイラストは、工場長のマリセルちゃん。
デザイナーの安保文絵さんがお店のために描いてくれたオリジナルキャラクターだそう。店内のいたるところに飾られたイラストやグッズは、見ているだけで心癒されます。

マリセルちゃんの焼印が施された「マリセル食パン」(320円)は、ふわふわでしっとりとした食感が特徴。シンプルで飽きのこない食パンは、毎日の朝ごはんにもぴったりです。

年齢性別に関係なく楽しめる「隠れた名店」がそろう菊名。肩肘張らずに通えるカジュアルなお店が多いので、この街に住めば「ちょっと贅沢」が気軽に楽しめるのではないでしょうか。

⇒菊名駅周辺の物件一覧をみる

住宅街の中にたたずむ。桜の名所とパワースポット

西口から3分ほど坂道を登っていくとマンションや一戸建てがひしめく住宅街にたどり着きます。
ドラマ「逃げ恥」で、新垣結衣さんと星野源さんが一緒に暮らしていたマンションがあるのもこの辺り。

ドラマの撮影中にガッキーも歩いたであろう坂道から見えるのは、どこまでも民家が広がるのどかな街並み。
どこか懐かしさを覚える景色に、なんだか「ただいま」と言いたくなります。

そんな菊名の住宅街の中には、自然を感じられる癒しのスポットもあります。
それが、緑豊かな小高い丘の上にある「菊名桜山公園」。

かつては第一カーボンという企業の所有地であったため、通称・カーボン山として地元の人々に親しまれています。園内に続く坂道を登っていくと森の中に入り込んだような澄んだ空気を感じられます。

桜の名所としても人気なこの公園には、約150本の八重桜(サトサクラ)が植えられています。
毎年4月の後半には恒例の「カーボン山桜まつり」が開催され、お花見を楽しむ人々で賑わいます。
この日は残念ながらほとんど桜が散った後でしたが、落ちた花びらで地面がピンク色に染まり、なんともロマンチックな光景に。

遊具などはありませんが、広々とした園内には雑木林や芝生広場が広がっています。
芝生広場では、キャッチボールを楽しむ親子連れや、レジャーシートを広げてピクニックを楽しむ人の姿が多く見られました。

また、地元で有名なパワースポット「菊名神社」も、駅から3分ほどの閑静な住宅街の中にあります。

境内には菊名神社の手水鉢を支える鬼の石像「がまんさま」が。
長い年月、手水鉢を支え続ける我慢強い姿から、人の道も努力や忍耐を持ってこそ開運を招くことができると諭しているのだそう。

菊名神社は、仕事での資格取得や子どもの受験など、勝負時にお参りに来たい神社。徒歩圏内に縁起の良いパワースポットがあるのも、この街の魅力のひとつです。

菊名は東京も横浜も感じられる「おいしい街」

こちらは菊名神社の隣にある「野菜レストランさいとう」。
オーナーの齊藤良治さんは、長年勤めた出版社を辞め、14年前、菊名に野菜専門のフレンチレストランをオープンさせました。
日々、地場野菜を使った料理を通してお客さんたちと向き合う齊藤さんに、街の魅力を尋ねてみることに。
(※以下、「」内は齊藤さんのセリフです)

▲出版社勤務時代、ハードワークにより体を壊し食の大切さに気づいたという齊藤さん。実家で作っていた野菜の美味しさに感動し、脱サラし料理の道へ進んだのだそう

――齊藤さんがお店を開くとき、菊名の街を選んだのはどうしてでしょうか?
「生まれも育ちも菊名で、実家はこの土地で代々農家をやっていたんですよ。お店があるこの場所も元々は畑だったんです。脱サラしてこの店を始めようと思いたったとき、僕はすでに34歳。それまでお店を経営した実績もなかったので、土地勘があって知り合いも多い地元・菊名で始めることにしました。僕は自分の手で畑を耕してはいませんが、地元の野菜を料理という形でお客様に提供することで、農家の意志を継いでいる気持ちでいます」

▲お店では旬の地場野菜を使った料理を、コースとして提供しています

――お店に訪れるのはどんなお客さんが多いのでしょうか?
「野菜を使ったフレンチ料理を提供していますが、和出汁をベースにした優しい味付けということもあり、小さいお子さんからお年寄りまで本当にいろんな年代の方がいらしてくださいます。菊名は昔からある住宅地なので、意外とお年寄りが多いんですよ。それに最近は新しいマンションがどんどん建ってきているので若い方も増えています。まさにゆりかごから墓場までという表現がぴったりの街だと思います」

――改めて菊名の街のどこに魅力を感じますか?
「一言で言ってしまうと、菊名は”おいしい街”。東横線は特急が止まるし、横浜線から新幹線にも乗れる。横浜みなとみらいにもほど近く、気軽に海を見に行けます。特急に乗ってしまえば東京もすぐだし、身近に2つの首都圏の文化を感じられる場所なんです。それに比較的治安がよくて安全なので、子ども達ものびのびと生活できます。アクセス・治安・娯楽など、”おいしい”要素がまとまっているところがこの街の魅力です」

人気エリアにありながら、優しく暮らしに寄り添う街。

東横線沿いのエリアと聞くと「おしゃれだけど住むには少しハードルの高い」と感じる方もいるかもしれません。しかし、実際の菊名は、のどかな住宅街や飲食店、公園が点在する、親しみやすい街。
どこか懐かしさを感じる街並みに身を置くと、なぜだか不思議な心地よさを感じ、地元に帰ってきたような安心感に包まれます。そんな暮らしに寄り添う優しさが、この街最大の魅力。

東横線沿いでの暮らしを検討している方は、ぜひ一度「菊名」へ。駅の改札を出て、ゆったりと街を歩いてみると、暮らしに根付いたこの街の魅力を肌で感じられるはずです。

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