【学園前】“都会と地方”の魅力を両立。自然と文化を愛でる「贅沢な暮らし」
目次
“どんな街に住みたいか”を考えると、理想は「にぎやかさと静けさ、その両方を兼ね備えた街」に行き着く気がします。
「都会で働いて、しっかりと遊びたい」
「けれど、帰る家は静かなエリアにあってほしい」
その両方が叶うエリアを見つけました。
奈良県にある学園前駅です。
駅前に大学がありながら、とても静かな住宅街。緑が溢れる、自然で文化的な街。
「理想に近いかもしれない」と思った方や、奈良県の雰囲気が好きな方は、ぜひ学園前での暮らしをイメージしながら読んでみてください。
【学園前の基本情報】
駅名:近畿日本鉄道奈良線「学園前」
ランドマーク:大渕池公園・松伯美術館
■大阪市内や近鉄奈良駅へのアクセス良好!人気のベッドタウン
学園前は、奈良県奈良市の駅。奈良市内でも大阪寄りにあり、大阪方面へ通勤する人のベッドタウンとして人気の街です。駅名の由来は、駅前にある帝塚山学園から。
帝塚山学園の幼稚園から大学までが集まっています。
鉄道は近鉄奈良線が通っており、特急も停車します。大阪市内までは約30分、東大寺や奈良公園などの観光地がある近鉄奈良駅までは約15分と、通勤にもお出かけにも便利です。
鉄道だけでなく、バス移動も便利。
駅の北口と南口それぞれに大きなバスターミナルがあり、住宅街・学校・病院にアクセスできる他、「関西国際空港」行きのエアポートリムジンも発着します。丘陵地帯にある学園前駅付近は坂道が多めですが、バスが充実しているので移動も心配なさそうです。
■駅前にコンパクトに揃う「あれば便利」なスポット
“高級住宅街”と呼ばれる学園前。静かで緑も多く、落ち着いた雰囲気の街並みが印象的です。
住宅街といっても、生活に必要なものは駅前でしっかりと揃えられます。
駅前の買い物スポットとして便利なのが「パラディ学園前」。
スーパー・近商ストアで日々の食料品が買えるのはもちろん、コーヒー豆専門店や精肉店、お漬物屋さんなどの専門店も入っているので、暮らしが豊かになる買い物ができそう。耳鼻咽喉科や歯科、マッサージ店なども入っています。
駅前には、銀行や郵便局、奈良市役所の出張所なども揃っていて安心。
また、子どもの教育に熱心な親御さんが多いようで、学習塾もたくさん見かけました。
しっかり試験勉強に励むことができそうです。
学園前の駅前は、必要なスポットがコンパクトにまとまっている印象を受けました。
■住宅街の中には、農家直送の野菜を使った安心・安全なレストランも
駅を降りて少し歩くと、静かな空気が流れる住宅街にさしかかります。
「お家かな…?」と思って見ていた建物が、カフェであったり美容院だったりクリニックだったり。それぞれのお店が街の雰囲気に馴染んでおり、お茶に行くのも診察を受けるのも、自宅にいるような安心と居心地の良さを感じられそう。
住宅街の散策を続けると、突如素敵な雰囲気のお店が。こちらのお店は、レストラン「大和野菜イタリアン ナチュラ」。駅から北側に5分ほど歩いた、住宅街にあるお店です。
農家さんから直接仕入れた奈良古来の野菜、「大和野菜」を使ったイタリアンのお店。ちょうど、お昼時分だったのでランチをすることに。
平日のお昼でしたが、オープン前から並ぶ人も。開店後は続々と、近くに住むご夫婦や女性グループなどが来店されていました。
ランチは数種類から選べますが、今回いただいたのは「ベジットリアランチ」。前菜3種盛り・フォカッチャ・ドリンク・ジェラートが付いており、メインは「パスタかピッツア」のどちらかを選べます。
素材の良さや味のおいしさはもちろんのこと、印象に残ったのが接客。笑顔でやさしく迎えていただいて、注文時に「アレルギーや食べられないものはありませんか?」「お時間はお急ぎではないですか?」と丁寧に聞いてくださって、とても居心地がよかったです。
手頃なお値段で、良い素材を使った本格的なイタリアンが食べられるので、友達や家族と一緒に何度でも訪れてしまいそうです。
■学園前のシンボル「大渕池」には、公園と美術館。美しい風景が広がる街
歩いていると、北側に「大渕池」という池があると知りました。ランチのあとに足を伸ばしてみると、雨上がりの午後にもかかわらず美しい風景が広がっていました。
池沿いにあるのは「松伯美術館」。近代美人画を手掛け、女性として初めて文化勲章を受章した日本画家・上村松園の作品を展示しています。
大渕池の西側には、「大渕池公園(西地区)」も。公園内には、子どもたちが喜ぶアスレチックエリアもあるようです。大渕池一帯は、駅から少し離れますが、長めのお散歩をしたいときにはちょうどよい距離。バスや車でも訪れやすそうです。
ちなみに、駅の南側も自然と文化が豊かなエリアで、畑や田んぼといったのどかな風景が広がっています。都会にいながら田舎のような遊びを楽しむこともできそうです。
■「利便性と静けさ、両方を求めている人におすすめの街です」
学園前の全体像をなんとなく把握できたところで、長年この街に住んでいる方に話を聞くことにしました。訪ねたのは、学園前駅から北に徒歩8分ほどの「おいしいお店 八百屋ろ」。有機野菜や発酵食品を販売しているお店です。
学園前にお店を開いた経緯や街の印象について、店長の高橋秀夫さんにお伺いしました。
(以下、インタビュー。「」内は高橋さん)
――なぜ学園前でお店を始めたのですか?
「まだ『有機野菜』という呼び名も浸透していなかった頃から、東京で有機野菜の流通業をしていました。関西のいろんな農家さんとのお付き合いもあったので、関西での流通も検討していたところ、知り合いから『テナントが空くよ』と教えてもらって、そこがたまたま学園前だったんです。もう40年近く前のことです。その建物も古くなったので、先日学園前内で移転しました」
――お店にはどんなお客様が来られますか?
「お店を始めた頃に比べて、無添加のものや自然派食品がどこでも手に入る時代になったけれど、変わらず来てくれる近所の方がいます。特に、ガラガラを引いたお年寄りの方などは、坂を下りてショッピングセンターに行くのは億劫ですからね。小さな個人商店は減ってしまっているけれど、来てくれる人がいるから続けたいですね」
――学園前の街の魅力を教えてください。
「一番は利便性です。大阪へ通勤してる人がたくさん住んでいますよ。駅前でだいたい何でも手に入るので、ベッドタウンとしてはとても良いと思います。塾も多いから、子どもが勉強する環境もある。あと、これは住む人の好みによるけれど、静かですね。駅前に大学があるけれど、学生街のようなにぎやかな雰囲気はなくて、落ち着いてます。そして、自然災害が少ない。『奈良の都のおかげ』と言われています」
――学園前に住んだら、どんな休日の過ごし方ができますか?
「文化的なものが好きなら、松柏美術館や大和文華館をまずは訪ねてほしいですね。奈良駅へも電車や車で行きやすいから、週末はお弁当を持って奈良公園にピクニックに行くのもおすすめです。東大寺・興福寺・春日大社と行くところに困らないので、親御さんやお友達が遊びに来たときは案内しやすいですよ。学園前はアクセスが良いので、奈良のいろんな場所に足を運んでみるといいと思います」
――どんな人が学園前に住むのに向いていますか?
「まずは、交通の利便性と静けさのある場所での暮らしの両方を求めている人。それから、何かものを作る人にも向いているかもしれません。農業をしたり、絵を描いたりする人が結構移住してきています。そういった仕事に関わる人や、趣味でやりたいって人には、没頭できる良い環境だと思います」
■“豊か”が当たり前になる。「贅沢な暮らし」を実現できる街
インタビュー中、高橋さんは謙遜するように「自然が特別豊かな街でもないんだけどね」と話されていました。けれど、大渕池や街中に緑のある風景を見て、「この風景を当たり前だと思えるなんて、なんと贅沢なことだろう」と思ったのです。
学園前は、時間がゆっくりと流れる街でした。
ここなら時間を浪費することなく、味わって過ごせるような気がします。
「何でも揃い、どこへでも行きやすい利便性」と「自分で自分の暮らしを工夫し、静かに楽しむこと」の両方を求めている方にぴったりな街ではないでしょうか。
倉本祐美加
IT企業でインサイドセールスを行う傍らブログ記事や事例の執筆を行い、2016年11月ライターとして独立。大学時代は100人以上の友人のインタビュー記事を制作。現在は、企業様の導入事例・オウンドメディア等に掲載する記事をメインに取材・執筆している。
Twitter:https://twitter.com/aoitorisorae
ブログ:http://mott-izm.hatenablog.com/