不動産売却はどこがいい?大手不動産会社のメリットや選び方のコツを解説

不動産の売却を成功させるには、どこの不動産会社を選ぶのかが重要です。不動産会社は主に大手と中小に分けられ、異なる特徴を持ちます。この記事では、不動産を売却する際の会社の選び方や、大手企業に依頼するメリット、注意点を解説します。

目次
  1. 不動産売却したいけど、どこの不動産会社がよいのか分からない…
  2. 不動産会社選びの6つのポイント
  3. 不動産会社の見極め方は?
  4. 不動産の主な売却方法
  5. 大手不動産会社のメリットと注意点
  6. 中小不動産会社のメリットと注意点
  7. 不動産会社に査定を依頼しよう
  8. 不動産会社との契約方法は3つ
  9. 親身に、迅速に対応してくれる不動産会社を探そう!
  10. 不動産売却はどこがいい?リアルな実態をプロにインタビュー
記事カテゴリ 売却
2024.01.23

不動産売却したいけど、どこの不動産会社がよいのか分からない…

転勤や家族構成の変化など、生活環境が変わって家を売却する場合、「できるだけ高く、早く売りたい!だけど、失敗はしたくない」と考えている方は多いでしょう。

一戸建て、マンションにかかわらず、よい条件で家を売れるかは仲介してくれる業者によって決まるといっても過言ではありません。仲介を行う不動産会社は、大手不動産会社と中小不動産会社に大きく分けられます。どちらにもメリットと注意点があるため、売却に関する正しい知識を持ち、ご自身に合った会社を選ぶことが必要です。

この記事では「何を基準に仲介不動産会社を選べばよいの?」「大手不動産会社と中小不動産会社はどう違うの?」と、どの不動産会社にするか迷っている方のために、不動産会社を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。

不動産会社の営業マンから説明を受ける夫婦

不動産会社選びの6つのポイント

不動産を高く早く売るには、どの不動産会社に仲介を依頼するかが決め手になります。ここでは不動産会社を選ぶ際のポイントを解説していきます。

[ 1 ] 物件のあるエリアに精通している

物件のあるエリアに精通している不動産会社かどうかは重要なポイントです。地元の情報やコネクションが豊富な不動産会社の場合、購入を検討している人に対して、物件自体だけではなく物件のあるエリアのよさもアピールできます。治安や交通量、子育てのしやすさなど地域の特色をよく把握していたり、豊富な知識を持っていたりすることもポイントです。

[ 2 ] 営業店舗が多い

営業店舗の数が多い不動産会社もおすすめです。営業店舗が多ければ多いほどネットワークも広範囲になるため、購入希望者へ物件情報が届きやすくなることが見込めます。

都内の川沿いの風景

[ 3 ] 対応がスピーディー

不動産会社の対応が素早く、適切に対処してくれるかも大切なポイントです。不動産を売却するなら、売却活動にあまり時間をかけたくないと考える方もいますよね。問い合わせや質問への対応、アポイントメントの日時設定などから不動産会社の対応の的確さと早さを知ることができます。対応がスムーズで素早い会社は売り手の要望をしっかりキャッチしてくれて、機動力もあるため早い売却が期待できるでしょう。

[ 4 ] アドバイス力がある

不動産会社が単純に業務をこなすのではなく、よい条件で売却するためのアドバイスをくれるかどうかも大事なポイントです。

不動産を売却することは、人生においてそう何度もあることではありません。売主の経験や知識が少ない分、売却をする際に不動産会社の担当者がしっかりとアドバイスをしてくれるかどうかによって、よい条件で売却できるかに差が生まれる可能性があります。特に古い物件や狭い土地などの売れにくい物件の売却を考えている場合は、アドバイス力がある不動産会社を選ぶようにしましょう。

なかでも、リフォームやハウスクリーニングを行うかどうかといった、売りやすくするための細かい提案までできる不動産会社がおすすめです。そのような不動産会社は経験が豊富な場合が多く、売却もスムーズに進められますよ。

営業する若い男性

[ 5 ] 売却実績が豊富

不動産売却において仲介を依頼する不動産会社の売却実績が豊富であることは非常に重要です。売却実績が豊富かどうかは売却に不安を覚えている方にとって大きな安心材料の1つになります。

また、査定をする際、不動産会社の取引事例の数が査定の精度に大きな影響を及ぼします。そのため、エリアでの売却実績や、売却希望の物件に条件が類似した不動産の売却実績が豊富であれば精度の高い査定結果が期待できるでしょう。

累計100万件以上の取引実績を持つ三井のリハウスでは、AI査定、簡易査定、訪問査定、全ての査定方法に対応しております。不動産売却をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。

なお、各不動産会社の売却実績は、公式ホームページや口コミ、店舗の看板などで確認できるでしょう。

[ 6 ] インターネット広告が豊富

インターネット広告が充実しているかによって、売却の成功に差が生まれやすくなります。インターネットの普及により、不動産を探すときにはインターネット検索を利用する頻度が増えています。不動産売却をする際は、買い手となりそうなより多くの人へ売却情報を届けるためにも、インターネット広告の活用は必要不可欠です。

よい条件での早い売却を実現するためにも、どのようなインターネット広告(不動産ポータルサイトや自社ホームページなど)を行っているか、事前に確認しましょう。

査定額の根拠を説明する不動産会社の担当者

不動産会社の見極め方は?

ここまで不動産会社選びのポイントをご紹介してきましたが、具体的にどこをどのように見極めたらよいのでしょうか?ここからは、よい不動産会社の見極め方を見ていきましょう。

査定額の根拠を聞く

不動産を売却する際に、いくらで売れそうか不動産会社に査定してもらうことが一般的です。そのとき、不動産会社がこのくらいなら売れそうと判断した金額を査定額と呼びます。提示された査定額に対して、なぜその査定額になったのかを聞いてみましょう。

不動産会社が提示した査定額が高額で現実的ではない場合は、売れ残ってしまう可能性が高く、何とかして売却するために本来の適正価格までの値下げが必要になったり、売却活動が長引いたりする可能性があります。

逆に、安過ぎる査定額を提示されている場合、相場よりも安い価格で売却することになって損をする可能性があります。なぜその価格になったのかを、明確に説明でき、納得できる回答が返ってくるかどうかは、不動産会社を決定するうえで重要な判断材料になるでしょう。

免許番号をチェックする

不動産売買の仲介を行うには、宅地建物取引業の免許が必要です。複数の都道府県にまたがって支店がある場合は、国土交通大臣免許、地域の不動産会社の場合は、各都道府県知事が免許発行をします。免許番号は、以下のような表示です。

「国土交通大臣免許 (3) ○○○号」、「東京都知事免許 (2)○○○号」

( )の中には、免許の更新回数が示されるので、( )の数字が大きければ大きいほど、経験が長いといえます。なお、宅地建物取引業の免許は、5年に1度更新されます。

ただし、更新回数が少なくても、優秀な不動産会社の営業担当者はいるので、あくまでも参考の1つとするようにしましょう。

●不動産会社の免許番号を確認するときはこちら
国土交通省 | 建設業者・宅建業者等企業情報検索システム

家の模型

行政処分情報をチェックする

依頼しようとしている不動産会社が無免許業者ではないか、行政処分を受けていないか、事前に確認してみましょう。不動産会社の行政処分情報を確かめるには、不動産会社が免許を更新した行政庁で宅地建物取引業者の名簿を閲覧することで分かります。名簿は誰でも無料で閲覧できるので、事前に確認しておくのもおすすめです。

なお、宅地建物取引業者の名簿は、都道府県の不動産業を担当する部署や国土交通省の地方整備局で確認できます。

しかし、行政処分を受けていても、なかには改善している不動産会社もあるので、行政処分を受けている全ての不動産会社に問題があるわけではありません。そのため、行政処分を確認する際は、直近のものをチェックするようにしましょう。

不動産の主な売却方法

不動産の主な売却方法として、「仲介」と「買取」があります。仲介と買取の特徴は数多くありますが、ここでは、それぞれの特徴を絞ってご紹介していきます。

査定について説明する不動産会社の担当者

仲介

仲介とは、売主と買主の間に不動産仲介会社が入り、販売活動や引渡しの手続きを行うことをいいます。仲介には、以下のような特徴があります。

市場価格で高く売れる
買取の場合は下取り価格で不動産会社に売ることになりますが、仲介を通して売却をする場合は市場価格や、希望者がいればより条件のよい価格で売れるため、買取よりも高く売却できる可能性があります。

売却まで時間がかかる
仲介をした場合の注意点としては、買取に比べて売れるまでに時間がかかってしまう点が挙げられるでしょう。一般的には仲介を通して不動産を売却する場合、売れるまでには3~6か月かかるとされています。

買取

買取とは、不動産会社に直接買い取ってもらう方法のことです。買取には主に以下のような特徴があります。

すぐに現金化できる
不動産買取の場合、最短1週間で売買契約ができ、1か月で残代金の決済まで完了できます。できる限り早く不動産を売却したい人は、買取が向いているといえるでしょう。

成約価格が安くなる
買取をした場合の最大の注意点として、仲介で売却する場合と比較して、成約価格が安くなるという点が挙げられます。一般的に、買取で不動産を売却した場合、仲介で売却した場合の6~8割程度の価格になるとされています。

●マンション買取に関する記事はこちら
マンション買取は得?詳しい売却方法を解説!

●不動産買取に関する記事はこちら
不動産買取とは?仲介との違いや基礎知識をメリット・注意点と併せて解説!

買取と仲介のメリットと注意点が分かるイラスト

大手不動産会社のメリットと注意点

不動産会社を選ぶ際に、大手不動産会社と中小不動産会社、どちらに不動産売却の仲介を依頼するか迷う方がいるかもしれません。そこでまずは大手不動産会社をメリットと注意点の観点でご紹介していきます。

メリット

大手不動産会社を選ぶメリットは以下の3つです。

充実したサービスがある
仲介や買取をしてもらう場合、大手不動産会社のメリットとしてサービスが充実していることが挙げられます。たとえば、通常の不動産売買の仲介に加えて、ハウスクリーニングや設備の修繕、インスペクション(専門家による不動産の診断)、既存住宅売買瑕疵(かし)保険(売却後、物件に大きな欠陥が見つかった場合、補修費用の一部をカバーする保険)、ホームステージングなどを行ってくれる不動産会社があります。

築年数が古い物件の売却を考えている場合は、上記のようなサービスがあると不動産を高く売却する助けになりますね。三井のリハウスでは、建物、設備のチェック&サポートサービスや住宅設備のメンテナンスサポートなどをご提供しています。

●三井のリハウスが提供するサポートはこちら

ビジネスマンと住宅模型

宣伝力が高い
大手不動産会社は中小不動産会社と比べて宣伝力が高い傾向にあるため、仲介を行う場合、さまざまな角度から販売活動が行えるでしょう。資本力があるため、チラシやインターネットなどに多くの広告を掲載してくれることがあります。そのため、多くの人に不動産の情報を届けることができ、不動産会社のあるエリアに限らず、離れたエリアからも購入希望者が現れる可能性が高まるでしょう。

また、全国に営業店舗を構える大手不動産会社の場合、ネットワーク力もあるため広告だけに頼らず店舗間でも情報を共有し、日本各地にいる買い手に情報を届けられます。さらに、買い手リストも数多く持っているため売り手と買い手をマッチさせやすいのも特長です。これらの特長から早く売却できる可能性が高まるため、早めの売却を望む方にとっても魅力的ですね。

ブランド力がある
大手不動産会社の場合、テレビCMやチラシなど認知度が高く、集客力やブランド力があります。特に分譲マンションや大規模な一戸建て分譲を手がけているような不動産会社は、全国にその不動産会社に対して信頼を寄せているファンが存在します。大手不動産会社の分譲住宅を購入した経験のある方は、「あの会社が扱っているなら安心できる」と思っている場合も多く、買い手が付きやすくなるのです。

不動産と業績

注意点

大手不動産会社を選ぶ際の注意点には、担当者によってエリアの知見が異なる場合があることが挙げられます。大手不動産会社で仲介を行った場合、店舗間での異動があるため、営業担当者によって地域の特色や情報量などの知見が異なることがあります。しかし、情報を多く持つ大手不動産会社であれば、知見の少なさについてカバーできるので、営業担当者のフォロー体制といった点は実際に話を聞きに行って判断するとよいでしょう。

また三井のリハウスでは、チームでお客さまに対応する「ユニット制」を導入しております。だからこそ、担当者の知識や経験に左右されない、高品質なサービスをご提供することが可能です。

中小不動産会社のメリットと注意点

大手不動産会社について見てきましたが、中小不動産会社はどうなのでしょうか?中小不動産会社のメリットと注意点についてご紹介していきます。

家の模型

メリット

中小不動産会社を選ぶメリットは地元のコネクションがあることです。地元に根差しているからこそ知っている地域の魅力や住み心地などを購入検討者に伝えられます。また中小不動産会社は、地元密着であるためそのエリアに関する情報量が多いというメリットがあります。特に、検討している人がなじみのない地域で仲介を依頼する場合、地域の情報を提供できるのはプラスになるでしょう。

地域に根差した地域密着型の中小不動産会社の場合、地元のコネクションを持っている傾向があります。地元の商店街や資産家などとのコネクションを築いているケースでは、その地域で物件
を紹介して欲しいという依頼を受けていることもあり、早く売却できるかもしれません。

ただし、大手不動産会社のなかには各店舗が地域に密着したエリア情報を豊富に保有している会社もあります。たとえば三井のリハウスでは、地域に根差した規模で全国に店舗を展開しており、1人ひとりのご要望に応じたサービスを提供しています。

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見積書と電卓

注意点

中小不動産会社を選ぶ注意点は以下の2つです。

宣伝力が限られる
地元に根差しているという強みがある一方で、ネットワークが全国的ではないことがあるため、大手に比べると宣伝力が限られる可能性があります。仲介を依頼する場合、全国から物件購入検討者を募りたい方は、大手不動産会社のほうが合っているかもしれません。

知名度が低い
大手不動産会社に比べると知名度が高くないため、仲介や買取をしてもらう際、信頼できる不動産会社なのかを見極める必要があります。よい条件の物件なら大きな問題はありませんが、売りにくい地域や古い物件の場合、知名度がネックとなり買い手が購入を躊躇し、なかなか売却に進まないこともあります。信頼できる中小不動産会社かどうかを見極めるには、実際に利用した方の口コミや会社の評判、ランキングなどを参考に判断するのがよいでしょう。

不動産会社に査定を依頼しよう

不動産会社による不動産査定は無料で行ってもらえます。実際に不動産査定を依頼し、営業担当者の対応や取引実績を見て仲介を依頼する不動産会社を決めましょう。

査定にはAIを活用して査定額を算出する「AI査定」、実際に不動産を見ずに行われる「簡易査定(机上査定)」と実際に不動産を見て判断する「訪問査定」の3種類があります。それぞれどのような方法かご説明します。

パソコンで査定額を確認する男性

AI査定

AI査定は、過去の類似物件の蓄積データを基に、AIが不動産価格を自動的に算出する査定方法です。AI査定は、漠然と不動産売却の意向はあるもののまだ決定できない方が、どのくらいで売却できそうなのか目安を知りたいときに有効です。より精度の高い査定結果を出すために、取引実績が豊富でデータの多い不動産会社に任せるとよいでしょう。

三井のリハウスの「リハウスAI査定」では、高精度な査定が期待できます。マンションの売却を検討中の方は、一度試してみてはいかがでしょうか?

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簡易査定

簡易査定の方法は、不動産会社が運営するサイトで売却したい不動産の住所や間取り、築年数などの必要事項を入力します。営業担当者が、公示価格や路線価に加え、過去の成約価格を基にして査定額を算出するため、参考となるおよその相場価格を知ることができます。

訪問査定

AI査定や、簡易査定によって大体の相場が分かったら、仲介を依頼したい不動産会社に訪問査定を依頼します。ある程度、売却の意思が明確な場合は、AI査定や簡易査定を受けずに訪問査定を受けるとよいでしょう。不動産会社の営業担当者が、実際に売却予定の物件を訪問して家の内外の傷や日当たり、風通しなどチェックしたうえでの査定結果が導き出されるため、より精度の高い査定価格が分かります。

申し込みはインターネット経由でできる場合が多いため、インターネットで申し込みをして訪問日を決めていきます。電話や不動産会社に訪問して申し込むことも可能です。なお、一般的に査定時間は30分から1時間程かかります。

訪問査定の際には査定額だけではなく、不動産会社の特徴や、営業担当者の人柄、対応などの情報も集めておくようにしましょう。そのうえで、納得のいく査定額を提示しているか、信頼できるかといった部分を見て、仲介してもらう不動産会社を選ぶようにしましょう。

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●不動産査定に関する記事はこちら
不動産査定とは?方法や流れについて、不動産売却を成功させるポイントと併せて解説

ホームインスペクションを行う男性

不動産会社との契約方法は3つ

ここからは実際に不動産会社へ売却の仲介を依頼する方法について見ていきましょう。

不動産会社に仲介を依頼して、売りたい物件の買主を探してもらうために結ぶ契約を媒介契約といいます。媒介契約には、「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」「一般媒介契約」の3つがあり、売主はどの媒介契約をするのか選ぶことが可能です。それぞれの特徴について解説します。

媒介契約成立

専任媒介契約

専任媒介契約は、依頼できる不動産会社は1社のみですが、不動産会社を介さず自分で買主を探して直接取引をすることも認められた契約です。専任媒介で契約をした場合は、不動産会社は契約日の翌日から7日以内に全国の不動産会社だけが見ることのできるネットワークシステム「レインズ(指定流通機構)」への登録を行う必要があり、売主に対して、2週間に1回以上の状況報告をする義務が生じます。

専任媒介契約は1社の不動産会社とのやりとりのみなので、この後紹介する一般媒介契約に比べて希望条件の変更を行いたい場合の対処や、内覧の日程を決めるための調整など、必要な手続きが手軽に済むでしょう。

●専任媒介契約に関する記事はこちら
媒介とは?仲介や一般媒介などの違いを一挙解説!

レインズは、不動産会社のみ閲覧できますが、個人の方でも閲覧できる「レインズマーケットインフォメーション」もあり、相場や似た条件下での取引事例を確認することもできます。

●レインズマーケットインフォメーションはこちら
成約価格を基にした不動産取引情報提供サイト REINS Market Information

契約締結中の不動産会社の営業担当者

専属専任媒介契約

専属専任媒介契約は、専任媒介契約と同じく契約を結べるのは1社のみですが、専任媒介契約と異なり、売主自身が、買主を見つけて直接取引することが認められていません。この契約の場合、不動産会社は契約をした日の翌日から5日以内にレインズへの登録を行う必要があり、売主に対して1週間に1回以上の状況報告をする義務が発生します。

3つの契約形態のなかでも、最も制約のある専属専任媒介契約ですが、仲介業者の手厚いサポートを受けられ、かつ比較的に販売状況を把握しやすい点が特徴です。

一般媒介契約

一般媒介契約の大きな特徴は、複数の不動産会社へ同時に依頼することが可能な点です。また、売主自身が買主を探すことが認められていたり、不動産会社が行うレインズへの登録が任意であったりと、ほかの2つの契約に比べて自由度の高い契約形態です。

一般媒介契約には「明示型」と「非明示型」があります。明示型とはほかにどの不動産会社と契約を結んでいるかを開示する方法で、非明示型とは開示する必要がないものです。売主は明示型と非明示型を選択できます。

●一般媒介契約に関する記事はこちら
一般媒介を選ぶ前に知っておくべき、不動産売却の基本知識を紹介!

●媒介契約の違いに関して詳しくはこちら
Step3. 媒介契約の締結

不動産売買契約書に押印する女性

親身に、迅速に対応してくれる不動産会社を探そう!

不動産の売却を進めていくためには、営業担当者の親身さと迅速な対応が大切です。そこで、営業担当者と連絡が取りやすいかどうかも事前にチェックしておきましょう。特に、売主のメリットだけではなく、ときには不利なポイントを説明してくれるような会社がおすすめです。不利なポイントを併せて説明してくれる不動産会社は、どのように売却をするかの対策を丁寧に考えてくれる傾向があります。

そのほか、家の売却には「リースバック」という方法もあります。リースバックとは住宅を売却した後に、売却した物件の買主と賃貸契約することで、住んでいた家にそのまま住み続けられるという方法です。

●リースバックに関する記事はこちら
住まいのリースバックとは?メリットやよくあるトラブルへの対策を解説

人生で不動産売却をする機会はそうあるものではありません。不動産売却で後悔しないためにも、契約をする前にじっくり腰を据えて満足度の高い不動産会社を探すようにしましょう!

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不動産売却はどこがいい?リアルな実態をプロにインタビュー

不動産会社の選び方について、リアルな実態を三井のリハウス社員に聞いてみました!気になる疑問について、不動産売却のプロの見解をご紹介します。

不動産売却の査定はどこがいい?

不動産売却の査定は、不動産会社のサイトか一括査定サイトで依頼することができます。一括査定は、4社から10社ほどの不動産会社に一度に査定依頼ができます。一括査定のメリットは、一度の査定申し込みで複数社の話を聞くことができることですが、一方で、複数社と同時に連絡を取る必要があり大変なのも事実です。また、各社と話をするなかで、自分たちにとって何がよいのか分からなくなった…なんて方も実際にいました。

私の経験では、2~3社に査定を依頼し、そのなかから仲介会社を選ぶ方が多い印象です。不動産会社の候補が既にある方や、忙しい方、売却を急いでいる方は、2~3社に目星をつけ、不動産会社のサイトから直接査定依頼をするのがおすすめです。

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信頼できる会社で売却したい…見分け方は?

信頼できる営業担当者か見分けるには、下記のような点を見るとよいと思います。

・販売戦略がある
・返信が早い
・時間を守る
・分からないことをそのままにせず、調べて回答する

まず、販売戦略があるかどうかを判断するコツは、査定後の連絡の内容にあります。ただ「ご状況はいかがですか?」と検討状況をお伺いするだけでなく、「似た物件が成約し、買主はこんな人でした」「だからこんな人をターゲットとして、こんなふうに販売しましょう」といったように、情報共有をしながら販売戦略を提案してくれる場合、よい営業担当であると判断してよいのではないかと思います。

また、「返信が早い」、「時間を守る」、「分からないことをそのままにせず、調べて回答する」ということは、一見当たり前のように聞こえますが、こうした当たり前のことを当たり前に行える営業担当者は、信頼関係を大切にしているといえるでしょう。私自身も、売主さまと信頼関係を築くことを一番大切にしています。というのも、不動産売却はいくらで売り出すかや値下げするタイミングといったことは営業担当者が提案しながら最終的には売主さまに決定いただきます。だからこそ、「○○さんからの意見なら、こうしてみよう」と提案を納得してもらうためには、信頼関係が大切だと思っています。

不動産鑑定士 竹内英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士をはじめとしたさまざまな資格を保有。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングなども行なっている。
https://grow-profit.net/