マンション査定前の掃除は必要?査定の準備や不動産会社が確認するポイントも解説

マンション査定前の掃除は必ずしも査定額に影響するわけではありません。しかし、内覧前に掃除することで、購入希望者の印象がよくなり、売却に影響を与える可能性はあります。この記事では、査定に必要な準備やマンション売却で掃除すべきポイントについて解説します。

目次
  1. マンション査定前の掃除は査定額に影響する?
  2. マンション査定はどこをチェックするの?
  3. マンション査定で掃除以外に必要な準備とは?
  4. 掃除のタイミングはマンション査定前よりも内覧前がおすすめ
  5. マンション査定の不安は不動産会社に相談しよう
記事カテゴリ マンション
2024.01.18

マンション査定前の掃除は査定額に影響する?

マンション売却を考えているが、査定前の掃除はどこまで必要なのか不安な方や、そもそも売却前の掃除に意味があるのか疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?

基本的には、掃除の有無は査定額(査定価格)に大きく影響しません。そのため、不動産会社の担当者が実際に物件を目で見てチェックする訪問査定の前にハウスクリーニング業者に依頼するといった特別な掃除をしておく必要はないといえるでしょう。ただし、過度な汚れがある場合や、足の踏み場もないほど不用品がある場合には査定額が低くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。

この記事では、査定時に不動産会社がチェックするポイントや、査定前に必要な準備についても詳しく解説します。マンション査定をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

マンションの掃除をする女性

マンション査定はどこをチェックするの?

基本的に掃除の有無が査定に響かないのであれば、査定の評価はどのようにして決まるのでしょうか?ここでは、不動産会社が査定時に評価するポイントをいくつかご紹介します。

間取り・広さ

一般的な間取りのほうが、売主の要望に沿ってリフォームしたユニークな間取りよりも、需要が見込めるため、査定額が高くなりやすい傾向にあります。また、家事導線の確保のしやすさといった要素も間取りの評価に影響するポイントです。

広さに関しては、査定では面積の大きさも査定額に直結しますが、そのエリアのニーズに適した広さであるかどうかも重視されるポイントです。たとえば、ファミリー層の多いエリアだと、3LDKといった広さのマンションの需要が高いため、評価されやすいでしょう。

階数・共用部分

階数と共用部分は、マンション査定で特に重視されるポイントです。高層階は、低層階と比べて眺望がよかったり、防犯性が高かったりするといった理由から需要が高いため、一般的には階数が高いほど、査定額も高くなりやすいといえます。

また、共用部分に関しては、エレベーターやオートロックなどの設備が充実しているか、管理会社のメンテナンスが行き届いているかといったポイントが査定に影響します。

査定時に見られやすいマンションのエントランス

築年数

一般的には築年数が経過するほど、建物の劣化が目立ちやすいため、査定額も低くなりやすいといえます。そのため、マンション売却を検討中の方はなるべく早めに、査定を依頼するようにしましょう。

ただし、マンションが人気エリアに立地している場合は、築年数にかかわらず高額で査定される可能性があるため、築年数が経過しているからといって必ずしも売却を諦める必要はありません。まずは、無料査定を依頼し、売却するかどうかを検討しましょう。

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耐震性

マンションに新耐震基準法が適用されているかどうかも査定に影響するポイントの1つです。新耐震基準法が適用されていない物件の場合、大地震が起きた際に倒壊のリスクが生じるため、査定の評価が下がる傾向にあります。なお、1981年6月1日以降に建設の認可が下りた物件であれば、新耐震基準法が適用されている場合がほとんどです。

もし、1981年5月以前に建設されたマンションであっても、耐震補強工事をしていたり、耐震基準適合証明書が発行されていたりする場合は、査定時に考慮してもらえる可能性があるため、査定を依頼した不動産会社に伝えておくとよいでしょう。

マンション査定で掃除以外に必要な準備とは?

マンション査定を受ける前には、過度な汚れや複数の不用品がある場合の掃除以外にどのような準備が必要なのか気になる方もいるのではないでしょうか?以下にご紹介するポイントを参考にして、査定前の準備を整えましょう。

査定に必要な書類

査定時に必要な書類は主に以下の通りです。

必要な書類取得方法
登記簿謄本(登記事項証明書)法務局またはオンライン
建物の図面購入時のパンフレット
身分証明書 運転免許証やマイナンバーカード

なお、上記の書類が完全にそろっていなくても査定を受けること自体は可能ですが、実際の売却までにはそろえておくようにしましょう。また、上記の書類のうち、身分証明書以外は不動産会社側が用意しておいてくれる場合もあるので、不安な場合は事前に営業担当者に確認しておくと安心でしょう。

査定をスムーズに進めるためには上記の書類以外に、マンションの修繕積立金や管理費の金額が分かる管理規約も用意しておくのがおすすめです。なぜなら、毎月支払う修繕積立金・管理費の金額も査定額に影響するポイントであるためです。

物件のアピールポイントや質問事項をまとめておく

査定前に売却したい物件のアピールポイントを、まとめておくことも大切です。たとえば、周辺環境のよさや、子育てのしやすさといった、訪問査定では不動産会社が把握しにくいポイントをアピールすることで、査定額が上がる可能性もあります。

また、不動産売却に関する疑問も、査定時に質問できるよう、事前にまとめておくとよいでしょう。
特に、売却に際してリフォームが必要かどうか悩む箇所があれば、自身で判断せず、実物を見てもらったうえで不動産会社に相談するのが安心です。

マンション査定前に質問を考える女性

掃除のタイミングはマンション査定前よりも内覧前がおすすめ

掃除の有無は査定額には大きく影響しませんが、内覧前に掃除を行うことは効果的です。物件をきれいな状態にしておけば、購入検討者の第一印象がよくなり、売却が成功しやすくなる可能性があります。ここでは、内覧前に掃除しておくと特に効果的な箇所についてご紹介します。

水回り

内覧者の多くは、水回りの清潔感を重視しています。そのため、洗面所の水あかや、キッチンの油汚れ、浴槽のカビといった汚れは特に重点的に掃除しておくとよいでしょう。

なお、落としにくい汚れがある場合は、ハウスクリーニング業者への依頼を検討するのもおすすめです。ハウスクリーニング代として一時的な出費は発生しますが、物件の印象がよくなることでスムーズな売却につなげやすくなることが期待できます。

水回りを掃除する女性

玄関

玄関は内覧者が最初に目にする場所であるため、そのきれいさが内覧時の第一印象に大きく影響するポイントです。土埃を掃除機で吸ったり、タイルの汚れを拭き取っておいたりすると清潔感のある印象になります。また、芳香剤を置いたり、こまめに換気したりといった臭い対策もしておくとよいでしょう。

マンション査定の不安は不動産会社に相談しよう

今回の記事では、査定前の掃除の有無はマンションの査定額へ大きく影響しないことや、査定時に評価されやすいポイントなどを解説しました。

マンションの査定額は、間取りや立地、築年数などのさまざまな条件を総合的に考慮したうえで算出されます。そのため、たとえ築年数が経過していて劣化が気になる物件であったとしても、自分の想定より高い査定額が算出される可能性もあります。そこで、少しでも売却をお考えなら、まずは、不動産会社にマンション査定を依頼してみるのがおすすめです。

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監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉

株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。
https://www.izumi-ohishi.co.jp/profile.html