中古住宅の売却期間は3~6か月!売れない場合の対処法もご紹介

マンションや一戸建てなどの不動産を売却したいとき、どれくらいの期間がかかるかご存知でしょうか?この記事では、中古物件がなかなか売れない場合の対処法や早く売るためのコツについてご紹介します。

目次
  1. 中古住宅が売れるまでの期間はどのくらい?
  2. 不動産売却期間のスケジュール
  3. 不動産の売却期間を早めるためのコツ
  4. 中古住宅が売れない場合、値下げは必要?
  5. 不動産が売れるまでの期間に困ったら不動産会社に相談
記事カテゴリ 売却 マンション 一戸建て
2024.03.01

中古住宅が売れるまでの期間はどのくらい?

中古物件の売却を検討するとき、売却には一体どれくらいの期間がかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?

立地や築年数といった物件の条件によっても異なりますが、売却開始から成約に至るまでの期間は、平均するとおおよそ3~6か月程度とされます。

しかし、しっかりと計画を立てないと、なかなか買い手が見つからず、売却に6か月以上かかってしまうこともあります。そこで、この記事では、家をなるべく早く売却するためのコツや、売却が長引いてしまった際の対処法についてご紹介します。

売りに出された中古住宅

不動産売却期間のスケジュール

では、不動産売却にかかる平均期間は、一般的にどれくらいなのでしょうか?

以下の表は、「売却前」「売却中」「売却後」それぞれにやることと、所要期間をまとめたものです。売却までのスケジュールを考えるときの参考にしてみてください。

段階やること目安期間
売却前・家の売却相場を調べる
・必要な書類の収集
・不動産会社に依頼して査定を受ける
・不動産会社と媒介契約を結ぶ
1~4週間
売却中・購入検討者への内覧対応を行う
・買主決定後、売買契約を結ぶ
3~6か月
売却後・決済と引渡しを行う1~2か月

中古マンションや一戸建てを少しでも早く、希望額で売却するためには、売却のスケジュールや流れを理解して、事前の情報収集、準備をしっかり行うことが大切です。準備不足だと、たとえば相場よりも高く売り出し価格を設定してしまい、買い手がつかず、住み替え先の自宅を購入する際に売却代金が手元にないという事態を招く恐れもあります。

なお、家の売却代金が手に入るのは、家の決済・引渡しが完了したときです。まとまった金額を受け取れるのは、成約してから約1~2か月後になるため、余裕を持ったスケジュールを見ておくことが大切です。

不動産売却の流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

●不動産売却の流れについてはこちら
不動産売買はどんな流れで進む?必要書類と費用もチェック

不動産売却期間に行うこと

不動産の売却期間を早めるためのコツ

通常、家の売却には3~6か月程度かかりますが、なるべく短期間で済ませたいですよね。ここでは、売却をより早く終わらせるコツについてご紹介します。

売却を希望する物件やエリアに強い不動産会社に依頼する

どの不動産会社に媒介契約を依頼するかで、買い手の見つけやすさや、希望する売却価格(成約価格)で売れるかどうかが異なります。不動産会社は、それぞれ得意とする物件やエリアが異なるため、各社のホームページなどで以下の情報をチェックするようにしましょう。

・売却したい物件と似た条件での売買契約実績があるか
・売却したい物件と同じエリアに店舗があるか

特に不動産売却においては、取引実績の豊富な不動産会社に依頼すると安心です。

中古住宅の売却は、不動産会社の選定から始まります。売買実績が少なかったり、全国に店舗を持っていなかったりする不動産会社の場合、売却にかかる期間が通常より長くなることもあるため、準備段階でどの会社に査定を依頼するか慎重に検討しましょう。

中古の不動産売却に強い不動産会社

適切な相場を把握する

市場の相場からかけ離れた売り出し価格の設定も、不動産売却にかかる期間を長引かせる一因となります。買い手が見つかりにくくなる事態を防ぐためにも、売却したい物件の周辺エリアの相場を調べて、売り出し価格を設定するようにしましょう。

周辺エリアの相場を調べるときは、実際に売買が成立した一戸建て・マンションの取引事例を閲覧できる「レインズ・マーケット・インフォメーション」を参考にするのがおすすめです。

また、売り出し価格は査定額(査定価格)を参考にして決めることが多いため、査定の精度が高い不動産会社に依頼することも大切です。三井のリハウスでは、累計取扱件数100万件の実績に基づいた精度の高い査定を無料で行っており、全国に店舗があるため、地域に根差した売買取引をサポートすることが可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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売り出し価格の相場の検討

中古住宅が売れない場合、値下げは必要?

家の買い手がなかなか見つからないときは、値下げをするのも一案ですが、希望の売り出し価格を下げることはできるだけ避けたいですよね。ここでは、家がなかなか売れない場合の、値下げ以外の効果的な方法をご紹介します。

専任媒介契約や専属専任媒介契約を結ぶ

不動産会社との媒介契約には3種類あり、同時に複数の会社と契約を結ぶ「一般媒介」と、1社とのみ契約を結ぶ「専任媒介」「専属専任媒介」があります。

複数の会社が競う「一般媒介」は、より好条件で売却できる可能性が高くなるのが魅力です。ですが、物件情報が複数の不動産会社から出ているため、売り急いでいるかもしれないと思われて値下げ交渉をされかねないという注意点があります。

一方で、「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」は1社のみと契約するため、販売活動を熱心に行ってもらえることが期待でき、売却期間の短縮につながりやすくなります

「一般媒介」を選択したものの、販売活動がうまくいかない場合は、契約期間の3か月が経過した後、「専任媒介契約」か「専属専任媒介契約」に切り替えると、売却の可能性が広がるかもしれません。

●媒介の種類ついてはこちら
媒介とは?仲介や一般媒介などの違いを一挙解説!

売却しやすい時期に売り直す

6か月以上買い手が見つからない場合には、いったん物件の宣伝広告を取り下げ、時期を変えて再び売却し直すことを検討してみるとよいでしょう。

不動産が売れやすい時期は2~3月といわれます。その理由は、4月の入学や入社に伴い、その前に引越しを済ませたいと考える人が増えるためです。また2~3月には劣るものの、9~10月も、新学期や会社の異動のタイミングから不動産が売れやすいとされています。

一方で、販売活動が進みにくいとされるのが1月と8月です。1月は年始の休暇があり、実際に内覧に行けるのが月の半ば以降になるため売却活動が滞りやすくなります。また、8月は夏休み期間で普段とは異なるスケジュールとなるため、買い手が集まりにくい傾向にあります。

不動産売却に伴う引越し

内覧対応を見直す

なかなか売却へ至らないときは内覧を見直すことも1つの方法です。たとえば、内覧の希望者が思ったほど現われていない場合は、内覧を行っている日時が適切かどうかを考えてみましょう。

内覧できる日時を平日に限定している場合は、土日も内覧できるように調整すると内覧希望者が増える可能性があります。内覧可能な曜日・時間帯には幅を持たせて、できるだけ買い手の希望に沿うようにしましょう

また、購入検討者への内覧を随時行っているのに、なかなか買い手が決まらないという場合は、内覧の対応が適切かどうかを見直してみましょう。たとえば、内覧時は、内覧者が物件をじっくり見られるように配慮しながら、さり気なくアピールするのも効果的です。実際に住んだ人でないと分からない物件の魅力や、売り手が購入を決めた魅力はアピールポイントとなるため、文章にまとめておき、内覧者に伝えてみてはいかがでしょうか?

また、家の清潔感は物件の印象を大きく左右します。内覧前にはかならず掃除し、特に最初に目にする玄関や、キッチン、バス、トイレなどの水回りは入念に掃除しておきましょう。自分では落とせない汚れがあり、費用に余裕がある場合は、ハウスクリーニングのプロに依頼するのもおすすめです。また、広く見せるためになるべく収納や片付けに徹し、部屋をすっきりとさせましょう。

売り出し中古物件の内覧

不動産が売れるまでの期間に困ったら不動産会社に相談

不動産売却にかかる期間や、売却が長引いてしまった場合の対処法などについてご紹介してきました。

売却活動をなるべく早く終わらせるためには、依頼する不動産会社の手腕が重要になってきます。取引実績が豊富で、売却活動が滞った場合の相談にも親身に乗ってくれるような不動産会社を選びましょう。

三井のリハウスでは、累計取扱件数100万件の実績に基づいた精度の高い無料査定を行っており、売り出しの適正価格を提示することが可能です。また、物件の設備チェックをはじめとした各種サービスを取りそろえた「360°サポート」を行っているので、売買取引がスムーズに進みやすくなります。不動産売却をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉

株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。
https://www.izumi-ohishi.co.jp/profile.html