Column / 2020 12,03

マンション売却の相場は?主要都市の相場と自分で調べる方法をご紹介

高く売るコツの1つは、売却価格の相場を知ることです。今回は、マンション売却を検討している人の売買活動に役立つように、主要都市のマンション価格の相場や、自分で相場を調べる方法などについてご紹介します。

山本直彌

さくら事務所 マンション管理士。マンション管理士、管理業務主任者、マンション維持修繕技術者、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。マンション・ビル管理、不動産仲介、マンション管理コンサルタントなど、不動産の多岐にわたる業務に従事している。
https://www.sakurajimusyo.com/

マンションを売却するなら価格が上昇している今がおすすめ!

マンションの売却を検討しているとき、まず気になるのは「自宅がいくらで売れるか」ということでしょう。すぐに売却しなければならない事情がない限り、物件はできるだけ高く売りたいものです。では、より高く売るためにはどうしたらよいのでしょうか?
高く売るコツの1つは、売却価格の相場を知ることです。マンションの価格の相場動向を知って、相場の高いタイミングで売却することが売却を成功させることにつながりますよ。

今回は、マンション売却を検討している人の売買活動に役立つように、主要都市のマンション価格の相場や、自分で相場を調べる方法などについてご紹介します。

木々に囲まれたマンション

国土交通省が発表している「不動産価格指数(住宅)」によると、マンションの価格は、5年ほど上昇しています。マンションの売却を検討しているなら、価格指数が上昇している内が、よいタイミングといえるのではないでしょうか?
では、実際にどのくらいで売れるのか、主要都市の相場を見ていきましょう。

不動産価格指数(住宅)(令和元年12月分)

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マンションを売却するときの価格の相場はどのくらい?

マンションを売却するときの価格相場を知るためには、主要都市の中古マンションのおおまかな成約価格について知っておくとよいでしょう。また、中古マンションの築年数ごとの成約価格についても把握しておくと、販売価格を設定する際の目安になりますよ。ここからは、それぞれの相場をご紹介します。

主要地域別の売却価格相場

下記の表は、日本全国の主要都市別の売却価格相場(2019年7月~2020年7月の平均売却価格)を示したものです。この表からも分かる通り、地域別では東京が最も成約価格の相場が高く、その後を神奈川、大阪が続いています。

地域 平均成約額
東京 4356万円
神奈川 2917万円
埼玉 2205万円
千葉 2035万円
愛知 2086万円
大阪 2466万円
福岡 1808万円

※表の数値は、公益財団法人 東日本流通機構が発表している「2020(令和2)年07月度 Market Watch(全国版)」(http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/ZMW_202007data.pdf)の各都道府県のデータをもとに算出したものです

築年数別の売却価格相場

下記の表は、首都圏のマンションの築年数別の売却価格相場(2020年4月~6月の平均)を示したものです。変化の割合は、築年数5年以下の価格を100としたときの、それぞれの築年数の価格の割合を表しています。

この表からも分かる通り、中古マンションの築年数別の成約価格では、築10年を超えると一気に下がる傾向があるようです。そのほかにも、昭和56年5月以前に建築確認を申請している「旧耐震基準」のマンションは売却価格が下がる傾向にあります。
売却の際には、築年数も考慮して価格設定するようにしましょう。

築年数 価格 変化の割合
~築5年 5661万円 100%
~築10年 4974万円 87.8%
~築15年 4216万円 74.4%
~築20年 4074万円 71.9%
~築25年 3285万円 58.0%
~築30年 1903万円 33.6%
築36年以上 1891万円 33.4%

※表の数値は、公益財団法人 東日本流通機構が発表している「首都圏中古マンション 地域別・築年帯別成約状況 【2020年4~6月】 」(http://www.reins.or.jp/pdf/trend/rt/rt_202007_2.pdf)の首都圏のデータを使用し、割合を算出したものです

マンションの売却価格の相場を自分で調べるにはどうすればよい?

主要都市の中古マンションの価格相場や築年数による価格変動の割合が分かってくると、売却価格のイメージがより具体化されてきませんか?自分のマンションの条件に照らし合わせて売却価格の相場を調べたい方は、インターネットで手軽に検索できるサービスを利用してみるとよいでしょう。

ネット検索する夫婦

不動産取引情報検索

国土交通省が運営している「土地総合情報システム」(https://www.land.mlit.go.jp/webland/)のサイト内で検索できます。このサイトは、実際に不動産の取引を行った人を対象にしたアンケートの結果からデータベース化されたものです。地域を絞って物件の取引金額を調べることができますよ。

REINS Market Information

公益財団法人東日本流通機構が運営している「REINS Market Information」(http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do)でも不動産相場の検索ができます。「レインズ」は、不動産売買に携わる人が閲覧する不動産情報の総合データベースのことです。こちらのサイトでは、その「レインズ」のデータに一部閲覧制限をかけて一般公開されています。築年数や間取り、駅からの距離など、幅広い条件から相場を調べられますよ。

これらのサイトで分かるのは、不動産の価格相場のおおまかな目安です。あくまでも相場を把握するための参考として利用することをおすすめします。

契約する不動産会社の選び方は?

マンションの売却を本格的に検討し始めたら、不動産会社に査定をしてもらいましょう。不動産会社は、豊富な経験やデータを持っているため、実際に売れる価格に近い額を査定してもらえる可能性が高いです。ただし、不動産会社にも得意不得意があるため、相場を見誤ることがないとも限りません。査定を依頼する際は、複数の会社にお願いするようにしましょう。

笑顔で答えるビジネスマン

マンション売買が得意な不動産会社を選ぶ

マンションを売却するために仲介する不動産会社を選ぶなら、当然のことですがマンション売買に強い会社を選びましょう。実は、不動産会社は、それぞれに「戸建て売買に強い」「マンション売買に強い」「賃貸物件に強い」というように得意分野があります。マンション売買に強い不動産会社なら、より高く売ってもらえる可能性があるでしょう。

マンション売買に強い不動産会社の中にも、「タワーマンション」に特化している会社や「地域の大規模マンション」に特化している会社もありますので、ご自身がお住まいのマンションの特徴を理解した上で、不動産会社を選ぶことも重要ですよ。

提案内容で判断する

不動産会社を選ぶ際に、大手や中小といった企業規模ではなく、提案内容で判断するようにしましょう。大手にも中小にもそれぞれにメリットがあり、どちらだから信頼できるということは一概にはいえません。それよりも、「親身になって話を聞いてくれる」「要望に沿った提案をしてくれる」など、誠意を感じる対応かどうかで見極めることが重要ですよ。

マンションを相場より高く売るためには

マンションの売却の相場について見てきましたが、エリアや経過年数によっても差があることがお分かりいただけたでしょう。当然のことながら、立地や間取り、周辺環境のほか、あらゆる要素で物件の価格は変わってきます。マンションを売却するときに、自分でもおおまかな相場を把握しておくと、不動産会社が評価した査定結果が妥当であるかどうか判断しやすいでしょう。

より高く査定額を見積もってもらうためには、掃除や整理整頓など、物件の印象をよくするための最低限の工夫をしましょう。売却成功のカギになる、信頼できる不動産会社を選ぶために自分で相場を把握しておくことも大切です。

また、マンションを高く売却する上で、「希少性」は欠かせない要素です。ほかのマンションにはない特有のアピールポイントがある場合はもちろん、市場に「売り物件」の少ない時期を見定めて売却することで、高値での売却を実現できる可能性が高まります。
仲介してもらう不動産会社を慎重に決めて、満足できるマンション売却にしてくださいね!

※1出典:「不動産価格指数(令和元年12月・第4四半期分)」,国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001334483.pdf
(最終確認:2020年10月19日)