マンション売却の内覧の流れは?準備のコツや内覧当日のポイントを紹介

マンション売却における内覧は、成約に結び付けるうえで重要です。今回の記事では、内覧の準備や当日対応などのポイントに加え、内覧件数が少ない場合、または内覧件数は多いが成約しない場合の対策についても紹介します。

目次
  1. マンション売却での内覧は重要
  2. マンション売却における内覧の基本知識
  3. マンション売却における内覧のコツ
  4. マンション売却で内覧前に行う準備
  5. マンション売却における内覧当日のポイント
  6. 不動産売却で内覧件数が少ない場合の原因と対策
  7. 内覧には来るが成約に至らない場合の対策
  8. マンション売却に必要な内覧はプロに相談
記事カテゴリ 売却 マンション
2024.05.21

マンション売却での内覧は重要

マンション売却の際には、購入検討者に物件を内覧してもらいます。内覧対応は、希望に近い条件で成約するか否かに大きく影響するものです。今回はマンション売却での内覧の準備や当日のポイント、なかなか成約が決まらない場合の対策について紹介します。

マンションの内覧で室内をチェックする夫婦

マンション売却における内覧の基本知識

初めてマンション売却する人のなかには、内覧について不明な点があるという方もいるでしょう。まずは内覧の基本的な知識について紹介します。

流れ

内覧申し込みから成約までの流れは、以下の通りです。

[ 1 ] 購入検討者から内覧の申し込みが入る
[ 2 ] 内覧を行う
[ 3 ] 条件交渉を行う
[ 4 ] 売買契約を結ぶ

まずは購入検討者から不動産会社に内覧の申し込みが入ります。日程の予約は、1週間後というケースもあれば、前日や当日に予約されるケースもあります。売却期間中は、いつでも内覧の対応ができるようにしておきましょう。

居住中のマンションを売却する場合は、売主も立ち会うのが一般的ですが、不動産会社に任せることも可能です。内覧を行って買い手が決定したら、価格や引渡しの時期などについて条件交渉を行います。双方が納得できる条件がまとまれば、売買契約を結び、売却完了となります。

成約までの平均内覧件数

マンション売却が成約するまでの内覧件数の平均は、6~10件とされています。1回の内覧で成約する場合もあれば、10件以上内覧を行っても成約に至らない場合もあります。もし内覧件数が多いにもかかわらず、成約に至らない場合には、不動産会社に相談して対策を検討しましょう。

内覧に要する時間

1回の内覧に要する時間は、30分~1時間程度です。さらっと見て帰るケースもあれば、物件や周辺環境に関する質問をしたり、住戸以外にもマンションの共用施設をじっくり見学したりする場合もあります。余裕を持って1時間程度は確保しておきましょう。

マンション売却における内覧のコツ

マンション売却の内覧を成功させるコツは、主に以下3つが挙げられます。

・水回りの掃除は念入りに行う
・マンションの共用施設に問題はないか確認する
・購入検討者が到着する直前まで換気しておく

1つずつ紹介していきます。

内覧前に流し台を拭いている人

水回りの掃除は念入りに行う

購入検討者が内覧において特に気にしがちなのは、水回りの状態です。キッチンや洗面所、トイレ、お風呂場は汚れやすく、築年数の経過が現れやすい箇所でもあります。これらの箇所の汚れが目立っていると、購入検討者はマイナスの印象を抱きやすいので、時間をかけて念入りに掃除しておきましょう。

マンションの共用施設に問題はないか確認する

マンションには、宅配ボックスや、ごみ捨て場、物件によってはパーティールームなど、共用施設が設けられています。内覧時には、このような共用施設も確認されることが多いため、ごみが落ちていないか、汚れていないかなどを事前にチェックしておきましょう。

購入検討者が到着する直前まで換気しておく

居住中のマンションを売却する場合、室内は居住者独特の香りがするものです。生活感を抑えるためにも、購入検討者がマンションに到着するまで窓を開けたり、換気扇を使ったりして部屋の空気を入れ替えておきましょう。

マンション売却で内覧前に行う準備

マンション売却の内覧を行うにあたり、事前の準備は、成約に結び付けるうえで重要です。マンションの印象がよくなるよう、必要な準備を紹介します。

内覧前に玄関を掃除する人

掃除と整理整頓

売却するマンションの内覧日が決まったら、部屋の掃除と整理整頓をしましょう。部屋が散らかっていたり、汚れていたりすると、部屋の印象が悪くなります。事前に確認しておきたい箇所としては、以下があります。

・キッチン
・洗面所
・トイレ
・風呂場
・リビング
・玄関
・バルコニー
・エントランスやエレベーターなどの共用部分

長年放置していて落ちにくい汚れが気になる場合には、ハウスクリーニングのプロへ依頼することを検討しましょう。

質問の回答を用意する

マンションの購入検討者は、物件について詳しく知ったうえで購入を検討したいので、さまざまな質問を投げかけてくるはずです。購入検討者から聞かれそうな質問を事前に想定し、当日回答できるようにしておきましょう。また、ネガティブな内容を伝えると物件の印象が悪くなる可能性がありますが、質問にきちんと答えなかったり、曖昧なままだったりすると不信感を与えてしまい、かえって成約に至りにくくなる恐れがあります

むしろネガティブな内容も隠さずに伝えることで、好印象につながることもあります。ただし、ネガティブな内容ばかりを伝え過ぎてもよくないので、どう回答するのがよいか分からない場合は、不動産会社に相談するのがおすすめです。

スリッパや荷物の置き場所を用意する

購入検討者が気持ちよく、ゆっくり内覧できるようにスリッパを用意し、荷物やコートを置く場所を確保しておきましょう。内覧前に何人で来るかを確認しておき、必要な分を用意しておくとよいです。

マンション売却における内覧当日のポイント

内覧当日、購入検討者に好印象を与えるためのポイントを紹介します。

マンションの内覧をする夫婦

照明や温度を調整する

部屋の印象をよくするためには、なるべく全ての照明を使ったり、カーテンを開けたりして、明るく見せることが大切です。部屋が暗く見えると、それだけで印象が悪くなることもあります。また、気持ちよく見学してもらうために、部屋の温度も調整しておき、暑過ぎたり寒過ぎたりしないようにしましょう。

住民目線でアピールポイントを伝える

購入検討者の購入意欲を少しでも上げるために、実際に住んでいるからこそ分かる物件のよさを伝えましょう。広告やパンフレットに記載されていないことも、積極的に伝えることで魅力と感じてもらえることもあります。たとえば、近くに遅くまで利用できるスーパーがあることや、大きな公園があって子育てがしやすいといったこと、病院が近くにあり安心できるなど、購入検討者に合ったアピールができると、購入の後押しとなるでしょう。

口約束は避ける・不確実なことは伝えない

口約束は後々トラブルになる恐れがあるので、なるべく避けたほうがよいです。契約に関する内容は基本的には全て書面に残しましょう。また、不確かなことはその場ですぐに回答せず、慎重に考えて、確認してから回答しましょう。

不動産売却で内覧件数が少ない場合の原因と対策

売却活動を実際に始めたが、内覧申し込み数が少なくて困っている方もいるでしょう。ここからは、考えられる原因と対策を紹介します。

家を見て悩む人

売り出し価格が高過ぎる

内覧申し込みが少ない場合は、マンションの売り出し価格が相場よりも高過ぎる可能性があります。また、売却するマンションの周辺に似た条件の物件があり、その物件と比べて価格が高過ぎたり、条件が見劣りしたりしているケースも考えられます。競合となる物件が多い場合には、売却時期を変更することも視野に入れて対策を行いましょう。自分で判断するのが難しい方は、不動産会社に相談するのがおすすめです。

広告で物件の魅力が伝わっていない

マンションの物件情報を広告掲載している場合には、広告内容を見直してみましょう。今のままの広告内容では、物件の魅力が伝わっていない可能性があります。その物件の魅力や伝え方を、不動産会社と相談して再考するのがよいです。

内覧の受付時間が少ない

限られた曜日や時間帯でしか内覧を受け付けていない場合は、申し込みにつながりにくくなります。申し込み件数が増えないときは、対応可能な曜日や時間帯を増やしましょう。また、土日は申し込みが集中しやすいので、なるべく土日は両日対応するのがおすすめです。

内覧には来るが成約に至らない場合の対策

内覧件数は多いが成約に至らない場合には、以下の対策を行ってみるとよいでしょう。

内覧に満足していない夫婦

臭い対策を行う

部屋の掃除をして見た目は整っていても、部屋の臭いが気になるケースもあります。特にペットを飼っていたり、喫煙者がいたりする場合は、必ず臭い対策を行いましょう。自分が気にならない臭いであっても、他人は気になる場合があります。窓を開けて換気をしたり、消臭スプレーを使ったりと工夫することが大切です。

アピールを控えめにする

内覧当日に、購入検討者に対してマンションの魅力を伝えることは必要なことです。ただし、アピールが過剰になると、マイナス効果となるので注意しましょう。強過ぎるアピールは、強引な印象を与えてしまい、かえって購買意欲を下げてしまう恐れがあります。アピールする際には、購入検討者からの質問に答えるなかで伝えるようにするのがおすすめです。

マンション売却に必要な内覧はプロに相談

今回はマンション売却における内覧のポイントやコツについてご紹介してきました。初めてマンション売却を行う人のなかには、自分で進めていくのが不安と感じる方もいるでしょう。そのような場合は、不動産会社に相談しながら進めていくことをおすすめします。そこで重要なのが、仲介を依頼する不動産会社選びです。親身に相談に乗ってくれる経験豊かな不動産会社を選ぶようにしましょう。

三井のリハウスでは、100万件を超える取引実績に基づく、精度の高い無料査定をはじめ不動産売却に関するきめ細かいサポートを行っています。経験、実績ともに豊富な担当者が丁寧に対応いたしますので、内覧についてお悩みの方はもちろん、マンション売却を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。

マンション査定のお申し込みはこちら

リハウスAI査定はこちら

マンション売却をご検討中の方はこちら

監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉

株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。
https://www.izumi-ohishi.co.jp/profile.html