マンションの2階が売れないときの理由5つ!売却するためのポイントも徹底解説

マンションの2階は売れないといわれることがあります。しかし実際のところ、買い手はほかの条件を優先するため、2階だからという理由で売却できないケースは多くありません。この記事では2階が売れないといわれる理由とスムーズにマンションを売却するためのポイントを解説します。

目次
  1. マンションの2階は売れない?
  2. マンションの2階が売れないといわれる理由
  3. マンションの2階だからこそのメリット
  4. マンションの2階を売るためのポイント
  5. 販売戦略を立ててマンションの2階を売ろう
  6. よくある質問
記事カテゴリ 売却 マンション
2024.09.20

マンションの2階は売れない?

「マンションの2階は売れない」という話を聞いたことはありませんか?しかし、結論として「2階だから」という理由で売れないケースは少ないのが実情です。なぜなら、マンションを購入する際の判断には、価格や立地などほかの要素が大きく影響するからです。

では、なぜマンションの2階は売れないといわれているのでしょうか?今回はその理由と、マンションの2階をよりスムーズに売却するための方法を解説します。売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

売却を検討しているマンション

マンションの2階が売れないといわれる理由

マンションの2階が売れないといわれている理由は、主に以下の通りです。

・プライバシーや防犯上のリスクがある
・虫の侵入を許しやすい
・外の音が入ってきやすい
・日当たりが確保しにくい
・災害時のリスクがある

1つずつ詳しく見ていきましょう。

プライバシーや防犯上のリスクがある

マンションの2階は低層階のため、高層階に比べて、プライバシーや防犯上の不安を感じやすいのが、売れないといわれる理由の1つです。低層階は、ベランダや窓が地上に近い分、覗きや侵入のリスクが高い、窓を開けていると会話が外に聞こえてしまう、明かりの漏れによって在宅が分かる、などのリスクが想定されます。

虫の侵入を許しやすい

マンションの2階が売れない理由には、虫が室内に入ってきやすいことも挙げられます。蚊やハエなどの虫の飛行距離は10m程度といわれており、10mは、マンションだと3階程度のため、2階は高層階に比べると虫が入ってきやすいといえるでしょう。特に1階や周辺に飲食店や庭のあるマンションは、飲食店のごみや庭の植物などに虫が寄りやすいため、対策を講じる必要があります。

マンションの2階の虫よけ対策

外の音が入ってきやすい

高層階よりも地上に近いために外の音が入ってきやすい、というのもマンションの2階が売れにくいといわれる理由の1つです。たとえば、道路に面しているマンションだと、自動車の走行音や救急車のサイレン音などが気になってしまうことがあります。このように、外部の音を気にする購入検討者もいるため、2階でも騒音が気にならないマンションだとアピールすれば売却をスムーズに進められる可能性があります。

日当たりが確保しにくい

低層階には、周囲の建物に太陽の光が遮られ、日当たりが確保しにくいという問題もあります。さらに、水を含む湿気は、空気より重いため下にたまりやすく、日当たりが望めない場合は湿気がこもる可能性があります。

災害時のリスクがある

災害に遭うリスクの高さも、マンションの2階が売れにくいといわれる原因の1つです。マンションが大きな川や海の近くにあったとしても、上層階であれば豪雨や台風による氾濫で浸水被害を受ける可能性は低い傾向にあります。しかし、2階ではベランダから浸水するリスクがあるため、不安に思う方は多いでしょう。

マンションの2階だからこそのメリット

ここまでマンションの2階が売れにくいといわれる理由を見てきましたが、反対にマンションの2階だからこそ生まれるメリットもあります。以下のメリットを生かして、マンションの2階をスムーズに売却する戦略を立てましょう。

・昇降しやすい
・災害時に避難しやすい
・コストパフォーマンスが高い
・騒音トラブルが少ない

昇降しやすい

マンションの2階であれば、階段でも楽に昇り降りできます。朝の通勤・通学時間のように急いでいるときや、エレベーターが点検や故障などで使えないときでも安心でしょう。

マンションの1階から2階への階段

災害時に避難しやすい

災害時に避難しやすい、というのも低層階ならではのメリットです。災害時はエレベーターが止まることもあるため、上記でも取り上げた階段で迅速に降りられるという点は、いざというときに安心でしょう。また、高層階に比べて低層階は地震の振動が伝わりにくいため、揺れによる被害も少なく済むと考えられます。

マンションから避難する親子

コストパフォーマンスが高い

マンションの2階は、高層階と比べて物件価格が安いのが特徴です。たとえば、タワーマンションは総じて物件価格が高い印象ですが、2階であれば高層階より安い費用で購入できるでしょう。また、2017(平成29)年1月2日以後に新築されたタワーマンションの場合、階数によって固定資産税が異なります。上の階になるに従って高額になり、2階のような低層階では安く済みます。

このように、物件価格も固定資産税も高層階と比較して安い2階の部屋ですが、タワーマンション全体のサービスや共用設備は高層階と変わりなく利用できるため、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

タワーマンション

騒音トラブルが少ない

マンションの2階は、真下がエントランスや駐車場になっていることがあります。そのため、子どもの足音や深夜の足音などが階下に響く心配がなく、下の階の住人とトラブルが起きる恐れもないでしょう。また、人通りの少ない道路に面しているマンションであれば、外からの騒音も少なく、快適に過ごせます。

マンションの2階を売るためのポイント

マンションの2階を可能な限り高くスムーズに売却するためには、大切なポイントがあります。以下の2点を押さえて売却戦略を立てることがおすすめです。

・ターゲット層を絞る
・不動産会社を見極める

ターゲット層を絞る

マンションの2階を売却する際には、前述した2階ならではのメリットを把握し、訴求することが大切です。2階のメリットに合うターゲットには、以下のような層が挙げられます。

購入費用を抑えたい人
前述の通り、マンションの2階は高層階に比べて比較的安い価格で購入できる傾向にあります。そのため、購入費用を抑えたいと考えている人に訴求できます。

また、タワーマンションの購入検討者のなかには、なるべく安い価格で物件を購入し、高層階の物件と同じサービスを利用したいと考えている人もいるでしょう。タワーマンションの2階を売りたい方は、そのような部分をアピールポイントとしてターゲットに訴求しましょう。

子どもがいる家庭
子どもがいる家庭にとって、地上に出やすく、また下の階に気を使う必要のない2階は好まれる傾向にあります。そのため、小さな子どもがいる家族をターゲットにしてアピールするのも有効でしょう。

シニア
マンションの2階はエントランスから近いため外出しやすく、災害時にも避難しやすいという観点から高齢の方にも向いているといえるでしょう。また、外部との動線が比較的短い低層階は、1階に住むことに抵抗があるものの移動しやすい位置に住みたい方にもおすすめです。

マンションを内見する高齢者

不動産会社を見極める

比較的売りにくいといわれているマンションの2階を、より高くスムーズに売却するためには、売却実績の豊富な不動産会社に相談・依頼をすることが大切です。豊富な経験を持つ会社を選択すれば、部屋の特徴やマンションの2階ならではのよさを踏まえた、適切な売却戦略を提案してくれるでしょう。

販売戦略を立ててマンションの2階を売ろう

ここまで、マンションの2階にある物件の特徴や、売却のためのポイントについて説明してきました。2階だから売れないということはありませんが、不安要素があるのも事実です。そのため、それを逆手に取ったアピールや、メリットを生かした売却戦略を立てることが大切になります。経験豊富な不動産会社を見極め、よりスムーズな不動産売却を実現しましょう。

累積取扱件数100万件以上の実績を誇る三井のリハウスでは、経験豊富な営業担当者が、納得のいく売却を実現するための販売戦略をご提案し、売却をサポートします。マンションの2階の売却に困っている方はもちろん、少しでも売却を考えている方は、ぜひ三井のリハウスで査定をお試しください。

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マンションの2階の売却相談

よくある質問

Q.2階が売れないのは本当ですか?

A.「2階だから」という理由で売れないケースは少ないでしょう。買い手は、立地や価格など、物件にまつわるさまざまな要素も含め総合的に判断するためです。売却の際には、それらを踏まえて販売戦略を立てることが大切です。

Q.マンションの2階に住むのは危ないですか?

A.プライバシーが守られにくいので、犯罪には注意が必要といえます。そのため、内見では物件と周囲の環境を確認し、しっかりとした防犯対策を行いましょう。売却の際は、2階に住むことに対する買い手の不安感を払拭することが大切です。

Q.売却するためにおすすめの不動産会社は?

A.マンションの2階を売却した実績が豊富な不動産会社をおすすめします。三井のリハウスでは、豊富な販売実績をもとに、最適な販売方法の提案を行っております。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

監修者:三上隆太郎

株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。
個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し、中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/