
引越し費用の相場は?見積もり一覧や料金を安く抑える方法まで解説!
引越しにかかる費用は、人数や移動距離、荷物の量、時期などによって異なります。今回は単身者と家族の場合に分けて、それぞれの引越し費用の相場や見積もり一覧をご紹介します。さらに、料金を少しでも抑える6つの方法も併せて解説します。
目次
引越しにかかる費用はどれくらい?
引越しの平均的な費用は、移動距離が50km未満の場合、一般的に単身者で3万円~6万円、2人暮らしで6万円~10万円、3人以上の家族で7万円~15万円程度といわれています。ただし、これはあくまで目安であり、人数や距離、荷物量、引越し時期などによって変動します。
新生活のスタート時には、新居の家賃や契約にかかる初期費用、家具・家電の購入にかかる費用なども必要になるため、引越し費用を少しでも抑えたい方が多いのではないでしょうか?そこで今回は、人数別の引越し費用の相場や内訳について、費用を抑える方法と併せて詳しく解説していきます。
時期別の引越し費用相場【一人暮らしの場合】
引越しにかかる費用のおおまかな目安は、人数によって大別できます。ここでは、人数別の引越し費用の目安について、通常期と繁忙期に分けてご説明します。
進学や就職に伴う一人暮らしでは、基本的に住居はそれほど広くなく、荷物は少ないことが多いでしょう。その場合、「単身パック」を利用するのがおすすめです。単身パックは、決められた大きさのボックスに入るだけの荷物を運んでくれるサービスで、通常の引越しに比べて費用を抑えられます。学割を利用できる引越し業者もあるため、学生の方は調べてみましょう。一人暮らしの引越し料金の目安は以下の表の通りです。
通常期(5月~1月)の引越し費用目安【一人暮らしの場合】 | ||||
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~15km | ~50km | ~200km | ~500km | 500km~ |
3万3,000円 ~ 5万円 | 3万5,000円 ~ 5万5,000円 | 4万3,000円 ~ 7万円 | 5万3,000円 ~ 9万円 | 6万5,000円 ~ 11万円 |
繁忙期(2月~4月)の引越し費用目安【一人暮らしの場合】 | ||||
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~15km | ~50km | ~200km | ~500km | 500km~ |
4万円 ~ 6万円 | 4万5,000円 ~ 6万5,000円 | 5万5,000円 ~ 8万8,000円 | 6万7,000円 ~ 10万5,000円 | 8万円 ~ 13万円 |
時期別の引越し費用相場【2人以上の場合】
結婚や同棲を機に引越しをして、2人で暮らし始める方には、それぞれの旧居から新居に荷物を運んでくれる「立ち寄りプラン」を利用するのがおすすめです。立ち寄りプランを利用すれば、2人それぞれが単身引越しするよりも費用は安くなります。また、2人暮らしでも荷物が少なければ、単身パックを利用できる可能性があるため、利用を検討するとよいでしょう。2人暮らしの引越し料金の目安は以下の表の通りです。
通常期(5月~1月)の引越し費用目安【2人以上の場合】 | ||||
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~15km | ~50km | ~200km | ~500km | 500km~ |
6万円 ~ 8万5,000円 | 6万6,000円 ~ 9万5,000円 | 8万5,000円 ~ 10万5,000円 | 10万8,000円 ~ 14万円 | 11万4,000円 ~ 18万円 |
繁忙期(2月~4月)の引越し費用目安【2人以上の場合】 | ||||
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~15km | ~50km | ~200km | ~500km | 500km~ |
6万5,000円 ~ 11万5,000円 | 6万6,000円 ~ 13万円 | 11万5,000円 ~ 16万円 | 13万円 ~ 19万8,000円 | 20万円 ~ 30万円 |
時期別の引越し費用相場【3人家族以上の場合】
3人家族以上で引越しする場合は、荷物の量や移動距離が増えることが多く、引越し費用も高くなる傾向があります。家族の人数が増えるほど料金は上がり、特に、繁忙期には同市区町村内への引越しでも10万円を超える可能性が高いでしょう。3人家族以上の引越し料金の目安は以下の表の通りです。
通常期(5月~1月)の引越し費用目安【3人以上の場合】 | ||||||
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~15km | ~50km | ~200km | ~500km | 500km~ | ||
人数 | 3人家族 | 7万円 ~ 8万1,000円 | 7万2,000円 ~ 9万2,000円 | 9万3,000円 ~ 11万円 | 15万8,000円 ~ 17万円 | 16万円 ~ 22万円 |
4人家族 | 7万円 ~ 9万円 | 9万5,000円 ~ 12万円 | 11万円 ~ 12万5,000円 | 16万5,000円 ~ 18万円 | 20万円 ~ 22万円 | |
5人家族 | 8万円 ~ 14万円 | 9万5,000円 ~ 15万円 | 11万円 ~ 19万5,000円 | 20万円 ~ 24万円 | 22万円 ~ 35万円 |
繁忙期(2月~4月)の引越し費用目安【3人以上の場合】 | ||||||
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~15km | ~50km | ~200km | ~500km | 500km~ | ||
人数 | 3人家族 | 8万5,000円 ~ 10万円 | 11万円 ~ 12万5,000円 | 12万円 ~ 18万円 | 17万円 ~ 25万円 | 19万円 ~ 30万円 |
4人家族 | 10万5,000円 ~ 13万円 | 12万円 ~ 15万円 | 15万8,000円 ~ 20万円 | 21万円 ~ 26万円 | 22万円 ~ 35万円 | |
5人家族 | 10万5,000円 ~ 15万円 | 13万円 ~ 20万円 | 17万円 ~ 25万円 | 24万5,000円 ~ 33万円 | 30万円 ~ 40万円 |
引越し費用の内訳
一般的に、引越し費用は以下の4つの要素から構成されます。
・基本運賃
・実費
・オプションサービス料金
・割増料金
1つずつ詳しく解説していきます。
基本運賃
基本運賃は、作業時間や作業の量、移動距離、トラックの積載量によって決まります。国土交通省が定めた基準によって価格が決定されるため、引越し業者によって大幅に変わることはありません。基本運賃を決める際は、時間制か距離制の方式が用いられます。
時間制運賃
引越しにかかる作業時間をもとにして料金を決定する方式です。これは、運搬距離が100km以内の場合に適用されます。「4時間制」と「8時間制」の2つが基礎時間とされており、1時間超過するごとに追加料金が発生します。
距離制運賃
トラックで運搬する距離をもとにして料金を決定する方式です。これは、運搬距離が100km(軽貨物業者は30km)を超える場合に適用されます。基礎距離は「100km」で、それを超えた距離に対して追加料金が加算されます。
実費
実費は、引越し作業の際に必要な人件費や、ダンボール・緩衝材などの梱包資材費、トラックの交通費など、引越しのために発生する費用です。遠方への引越しの場合は、有料道路の利用料金も実費に含まれるため、運搬距離が長いほど実費は高くなります。
オプションサービス料金
オプションサービス料金は、運搬以外の作業にかかる料金です。具体的には以下のようなサービスにかかります。
・エアコンや洗濯機の取り外し
・バイクやピアノなど特殊な荷物の運送
・不用品の処分
・ハウスクリーニング
オプションサービス料金は引越し業者によって料金設定が大きく異なるため、オプションサービスを利用する可能性がある場合は、よく確認しましょう。
割増料金
割増料金は、引越しする時期や曜日、時間帯によって追加される料金です。一般的に、土日祝や深夜早朝、繁忙期に発生します。雪の降る地域では、冬期の引越しに割増料金がかかる場合もあります。割増料金の目安は、休日は1.2倍、深夜早朝は1.3倍、繁忙期は1.5倍~2倍以上に跳ね上がることもあります。
引越し費用を安く抑える方法6選
引越し費用を安く抑える方法は以下の6つです。
・閑散期に引越す
・時間帯や曜日にこだわらない
・可能な限り自分で準備する
・可能な限り荷物を減らす
・安くなる便を利用する
・一括見積もりサービスを使用する
順番に見ていきましょう。
閑散期に引越す
引越し費用は時期によって大きく異なるため、閑散期を狙うことで費用を抑えられる場合があります。引越しの閑散期にあたるのは、1月、6月、11月です。
新生活が始まる春に繁忙のピークを終え、5月~1月は引越しの件数が減り費用が安くなる可能性があります。ただし、5月上旬のゴールデンウィークは費用の相場が上がる傾向があるため注意が必要です。
8月にはお盆や夏休みを利用した引越しが、9月には社会人の異動や転勤による引越しが増えるものの、その後11月に入ると再び閑散期となります。空き物件も出やすいため、引越しにおすすめのシーズンだといえるでしょう。
時間帯や曜日にこだわらない
以下のタイミングを避けることで、引越し費用を抑えられることがあります。
・土日祝日
・月初・月末
・深夜・早朝
引越しの時間を指定しないフリー便の利用もおすすめです。ただし、引越しの開始時間を業者に合わせることになるため、一日中引越し業者を待つ恐れがある点に注意しましょう。
また、一粒万倍日や大安など縁起のよい日を避けると、費用が抑えられる場合があります。これは、縁起のよい日に引越し依頼が増える慣行から、需要が高く価格も高くなる傾向があるためです。日程の融通が利く方は、このような点を意識して引越し日を選ぶとよいでしょう。
可能な限り自分で準備する
引越し業者のサービスには、業者が訪問して荷造りを行ってくれるものもありますが、これらの作業を当日までに自分で行い、引越し業者が「運ぶだけ」の状態にすることで、引越し料金を抑えることが可能です。多くの引越し業者は「運ぶだけ」の格安プランを用意しているため、確認してみましょう。
しかし、当然ながら自分の作業量が大きく増えるため、余裕を持って引越しの計画を立てておくと安心です。
可能な限り荷物を減らす
引越し費用は、使用するトラックの大きさや作業員の人数によって決まります。つまり、不用品を処分し荷物を減らせば、トラックのサイズは小さくなり、引越し価格を大幅に抑えられるということです。
また、荷物を減らせば、2人以上の引越しでも単身パックで足りる可能性もあります。近日中に引越しをする予定がある場合は、引越し前に大きな家具・家電を購入するのではなく、引越しの後に新居に届けてもらうようにしましょう。特に、場所を取る冷蔵庫や本棚などは購入のタイミングに気を付けましょう。
安くなる便を利用する
以下のような便を利用することで、引越し費用を安くできる場合があります。
・混載便
・帰り便
混載便とは、1台のトラックで、同じ方面に向かう複数の利用者の荷物を同時に運ぶ方法のことです。引越し業者の輸送コストを抑えられるため、費用が安くなります。帰り便は、引越し先に荷物を運んだ後、出発地へ戻るトラックを活用して荷物を運ぶ方法のことです。片道分の費用で済むため、料金が安くなります。
ただし、引越し業者が扱っていない場合や、日程の融通が利かない、荷物が3日以上届かないといったリスクもあるため、まずは引越し業者に相談してみるのがよいでしょう。
一括見積もりサービスを使用する
引越し業者によって引越しの料金は異なるため、複数の引越し業者に見積もりを依頼し、比較することで自分に合った安いプランを見つけることが可能です。特に、オプションサービスを多く利用する場合は、引越し業者による料金の差がより大きくなるため、他社の引越し見積もりを出すことで料金交渉が有利に進むことがあります。
三井のリハウスでは、成約されたお客さまに引越し業者を無料でご紹介しております。複数の会社に一括で見積もりを依頼することが可能です。割引をはじめとする特典もご用意しております。
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引越し費用の負担を減らすために売却を成功させよう!
ここまで、人数・時期別の引越し費用の相場や、料金の内訳、費用を安く抑える方法について解説してきました。引越し費用は、ちょっとした工夫によって抑えることが可能です。荷物が少ない方や引越し日にこだわらない方は、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか?
また、家の住み替えによって引越しをする場合、住んでいる家をできるだけ高い価格で売却することで、引越し費用の負担が軽減する可能性もあります。納得のいく価格で家を売るためには、実績のある不動産会社に仲介を依頼することが重要です。
三井のリハウスでは、不動産売却に関するご相談を承っています。100万件を超える取引実績で培った、豊富な知見とノウハウにもとづいて担当者が丁寧にサポートします。所有している不動産の価格を知るためにも、まずはお気軽に無料査定をご活用ください。
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河野真希
家事アドバイザー、一人暮らしアドバイザー、料理家。インテリアコーディネーター、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
延べ500人以上へのアンケート調査や取材から、分析・研究を行い、部屋探し、引越、防犯、家事、ライフスタイルなどの情報に通じる。
https://www.kawano-maki.net/