
家が売れないストレスはどうすれば解消できる?対処法を解説
家が売れないストレスを抱え続けると、心身に悪影響を及ぼすこともあります。この記事では、家が売れない主な理由や売れやすくするための対処法、避けるべき行動について解説します。
目次
ストレスを抱えてしまうほど家が売れない理由
1年以上の長期間にわたって売れない家には、次のような理由があると考えられます。
・売り出し価格が適切でない
・仲介を依頼した不動産会社との相性がよくない
・物件自体に問題がある
以下でそれぞれ詳しく解説します。
売り出し価格が適切でない
ストレスを抱えてしまうほど家が売れない理由の1つには、売り出し価格が適切でないことが挙げられます。家をいくらで売り出すかは、まず不動産会社の査定を受け、その査定価格をもとに売主が決定します。しかし、相場よりも極端に高い売り出し価格を設定すると、買い手の検討候補から外されてしまうリスクが高くなります。
このような失敗を避けるためには、事前に相場価格を把握しておくことがおすすめです。自分で相場価格を確認するには、「不動産情報ライブラリ」や「REINS Market Information(レインズマーケットインフォメーション)」、各不動産会社のポータルサイトなどを参照するとよいでしょう。
また、三井のリハウスのホームページでは、不動産のある地域や条件を入力するだけで現在の売り出し価格を簡単に調べられます。さまざまな物件を取り扱っているため、自分が売却したい家と似た物件情報が見つかる可能性も高いでしょう。
●三井のリハウスで相場価格を調べたい方はこちら
●相場価格を調べる方法に関する詳しい記事はこちら
仲介を依頼した不動産会社との相性がよくない
不動産会社にはそれぞれ得意分野があります。たとえば、一戸建ての売却に強い、マンション売却に強い、特定のエリアに強いなどです。不動産会社の得意分野と売りたい物件の条件が合っていないことは、家が長期間売れない原因になります。そのような場合は、別の不動産会社と媒介契約を結び直すことを検討してみるとよいでしょう。不動産会社を選ぶ際は、ホームページで取引実績を調べてから判断することが大切です。
また、不動産会社の得意分野には合っていても、担当者に不満を感じることがあるかもしれません。たとえば、対応が遅い、質問や相談について十分に答えてくれないといった場合です。このようなときは、不動産会社に相談して担当者を変更してもらうことも検討しましょう。
物件自体に問題がある
物件自体に何らかの問題があることも、家が長期間売れない原因の1つです。物件自体の問題としてまず挙げられるのは、築年数の古さや利便性の悪さで、建物や設備が老朽化していたり、駅や商業施設にアクセスしにくかったりすると、購入検討者から敬遠される恐れがあります。
また、売りたい物件がマンションの場合、間取りによって売れ行きに差が出ることもあります。一般的に売れにくいとされる間取りは、4LDKや2DKなどです。4LDKは広くて価格が高いこと、2DKはリビングがなく買主のニーズを満たしきれないことなどが理由です。ただし、リビングのある2LDKは、4LDKと比較すると部屋が少ない分、価格を抑えられるため、ファミリー層に人気があります。広々とした4LDKや2人暮らしには便利な2DKが売れないというわけではありません。4LDKの売却についての詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
●4LDKマンションの売却に関する詳しい記事はこちら
築年数や立地といった物件の条件は変えられません。しかし、内覧前に整理整頓やハウスクリーニングを行えば、物件の印象アップにつながる可能性はあります。また、必要に応じて、建物や設備の補修・交換を検討してもよいでしょう。
【家が売れないストレスを感じたら】売却に向けた対処法4選
家がなかなか売れずにストレスを感じている場合、具体的な対策を講じないと、より長期化する恐れがあります。家が売れずにお悩みの方は、不動産会社の担当者と販売戦略を見直し、特に次の項目について再検討してみましょう。
・売り出し価格
・ターゲットを理解したアプローチ
・広告掲載内容
・案内時の対応
以下でそれぞれ詳しく解説します。
売り出し価格
前述の通り、家が売れない原因の1つは売り出し価格です。見直す場合には、まず売りたい家と同じような条件の物件をリサーチし、相場価格を把握してみましょう。次に、現状の売り出し価格と相場価格を比較し、大きな乖離がないか確認してみてください。そのうえで、どの程度までなら売り出し価格を下げてもよいか、不動産会社とも相談しながら検討しましょう。
ただし、売り出し価格を下げ過ぎると、早く売れても住宅ローン返済やその後の生活資金などに影響が出てしまう恐れがあるため、注意しなければなりません。
ターゲットを理解したアプローチ
家を買いたいターゲットが誰なのか理解したうえでアプローチできているか、見直してみましょう。
たとえば、家の間取りは重要な要素です。2DK、2LDKであればカップルや夫婦、3LDK、4LDKであれば1世帯や2世帯のファミリーがターゲットになります。また、立地条件も影響します。周辺に児童向け施設が多いのか、もしくは医療・福祉施設が多いのかによって、ターゲットとなる年齢層は変わります。
そのほか、ビジネス街へのアクセスのよさや娯楽施設の有無なども考慮し、これらの魅力を感じてもらえる買主の目に届くよう販売活動をしてもらいましょう。
広告掲載内容
購入希望者を集めるためには、広告の画像やコンテンツが魅力的であるかが重要です。物件があまりに売れない場合は、HPやチラシに掲載する写真のとり直しや、セールスコピーの変更を不動産会社にお願いしましょう。
写真は、部屋をきれいにした状態や日当たりがよい状態でとり直してもらうのがよく、セールスコピーは、売りたいターゲットに向けて家の魅力をアピールした内容に変更してもらいましょう。また、間取り図や設備など、購入希望者が知りたい情報を網羅したコンテンツになっているかを意識することも大切です。
案内時の対応
物件に興味を持ってもらっても、実際の印象が悪ければ購入意欲は減退してしまいます。物件に案内する際には、購入希望者の印象がよくなるように以下の点に注意しましょう。
・掃除・整理整頓をする
・消臭する
・部屋を明るくする
・質問の回答を用意する
物件の第一印象をよくするために、掃除は欠かせません。特に、購入希望者が気になる水回りや玄関は入念に掃除をするとよいでしょう。また、タバコやペットの臭いは敬遠される場合があるため、換気や消臭剤でしっかりと対策することが大切です。ほかにも、カーテンを開け、全ての照明を点けること、物件に関する質問にその場で回答できるようにしておくことで、購入希望者の印象はよくなりやすいでしょう。
家が売れないストレスを感じても避けるべき行動
ストレスを感じるほど家が売れない状況でも、以下のような行動は避けましょう。
・フルリフォームする
・空き家のまま放置する
以下でそれぞれ詳しく解説します。
フルリフォームする
フルリフォームとは、基礎部分や柱・梁などの構造部分は残したまま、全面的な改修工事を行うことです。物件の価値向上というメリットはあるものの、状況によっては建て替えと同じくらいの費用がかかることもあります。そのため、フルリフォームを検討する場合は、かかる費用を売却代金で回収できるかどうか、慎重にシミュレーションすることが必要です。フルリフォームするよりも、売り出し価格を下げて売却したほうが損をしない場合もあるため、不動産会社の担当者に相談するのがよいでしょう。
●売却前のリフォームに関する詳しい記事はこちら
空き家のまま放置する
空き家だからといって、メンテナンスをせず放置してしまうと、建物の劣化による倒壊や犯罪利用などにより、近隣住民に迷惑がかかる恐れがあります。また、物件を所有している限り、毎年固定資産税がかかります。空き家のまま放置するよりは、たとえ希望金額より安くても売却したほうがよいでしょう。さらに、売り出し価格を下げても家が売れない場合、不動産買取業者に買い取ってもらうという選択肢もあります。
●買取に関する詳しい記事はこちら
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不動産鑑定士 竹内英二
株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士をはじめとしたさまざまな資格を保有。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングなども行なっている。
https://grow-profit.net/