
マンション売却が大変な理由とは?負担を減らす方法について解説
マンション売却が大変そうだと感じる要因は、主に知識不足や、手続き・内覧準備などの慣れない作業からくるものです。この記事では、マンション売却が大変だと思われる理由や負担を減らす方法を解説します。売却について理解し、ポイントを押さえて不安を軽減させましょう。
目次
マンション売却は大変?
新しい住まいを購入したい、今の家に不満があるなどの理由でマンションの住み替えや売却を検討し始めたが、「マンション売却は大変そう」「うまく進められるか不安だ」とためらってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、大変だと思われがちなマンション売却も、ポイントを理解すればスムーズに進められます。
この記事では、マンション売却を大変に感じる理由や負担を減らす方法について詳しく解説します。マンション売却についてしっかりと理解し、不安を解消しましょう。
マンション売却を大変に感じる5つの理由
マンション売却を大変に感じる理由は、主に以下の5つです。
・内覧準備に手間がかかる
・売却に対する知識がない
・必要な手続きや書類が多い
・売却に時間がかかる
・家財整理が大変
それぞれ詳しく見ていきましょう。
内覧の準備に手間がかかる
マンション売却では、購入検討者が現れた際に内覧の立ち会いをする必要があります。内覧は、事前の準備から当日の対応まで、行うべきことが多く手間がかかるものです。ときには売却決定までに何度も内覧が行われるケースもあり、その都度準備をして複数の購入検討者に対応しなくてはならないことも、マンション売却を大変と感じる大きな要因の1つでしょう。
売却に対する知識が少ない
マンション売却に対する知識がなく、不安を抱えたまま売却を進めることも、負担を感じたり、満足のいく売却につながらなかったりする要因の1つです。マンション売却ではさまざまな手続きがあり、その都度、専門用語を理解しなくてはなりません。分からないことを理解するには時間も手間もかかるため、大変さを感じてしまうこともあるでしょう。
対策法の1つは、マンション売却を始める前にある程度の不動産売却に関する基礎知識を付けておくことです。そうすることで、「分からない」という心理的負担が軽減され、安心して売却活動を進められるでしょう。
必要な手続きや書類が多い
マンション売却では、必要な手続きや書類が多い点に大変さを感じる人もいます。手続きに不備があると売却がスムーズに進まない恐れがあるため慎重に行う必要があり、心理的にも大変さを感じやすい作業です。また、手続きが必要な頻度も高いため、不動産売却の流れを把握しておかなければなりません。まずは不動産売却活動の開始から売却完了までの流れについてチェックしましょう。おおまかな流れは以下の通りです。
・査定の依頼
・媒介契約の締結
・売却活動
・売買契約の締結
・残債決済・抵当権の抹消
・決済・引渡し
・確定申告
上記それぞれの工程で、細かい手続きや複数の書類の準備を行います。負担を感じる場合には、頼れる不動産会社に仲介を依頼することがおすすめです。
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売却に時間がかかる
売却に時間がかかることも、マンション売却が大変と感じる理由のうちの1つでしょう。マンション売却には平均して3か月~半年ほどの期間を要するため、転勤や転職といった都合で売却期限が決まっている場合は、予定から逆算して余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。余裕のないスケジュールで売却計画を立てると、期限までに売却できないのではと焦って価格を下げ、損をしてしまうことも考えられるため注意しましょう。
家財整理が大変
マンション売却のめどが立ち、実際に引越しをする段階になると、家財道具の整理を行わなければなりません。荷物の取捨選択や梱包に手間がかかるのはもちろんのこと、家財道具は引越し業者に搬出を依頼する必要があり、費用もかかります。
大変なマンション売却で負担を軽減する方法
大変と感じるマンション売却も、ポイントを押さえれば不安や負担を減らすことが可能です。ここでは、マンション売却の負担を軽減する方法を5つご紹介します。
・書類の準備や手続きを専門家に依頼する
・室内のハウスクリーニングを済ませる
・売却にかかる費用を把握する
・売却相場を把握する
・信頼できる不動産会社を頼る
上記のポイントを押さえることで、マンション売却の負担を軽減することができます。それでは、上記について詳しく見ていきましょう。
書類の準備や手続きを専門家に依頼する
マンション売却の負担を軽減するコツとして、必要書類の入手や手続きを司法書士に任せることが挙げられます。たとえば、抵当権抹消の手続きを依頼することが可能です。ただし、手続きを司法書士に依頼した場合には、司法書士報酬が発生する点に注意しましょう。報酬額は依頼する司法書士によって金額が異なるため、複数の司法書士から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
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室内のハウスクリーニングを済ませる
マンション売却を成功させるために、内覧前に部屋の掃除を済ませましょう。特に水回りは、気にする人が多い箇所でもあるため、細かい配慮が必要です。
売主のみでは手が行き届かず難しい、手間や時間がかけられないという場合には、プロのハウスクリーニングの業者に依頼することもおすすめです。料金は、業者や物件の状況、設備、条件などによって異なるため複数社から見積もりをもらうとよいでしょう。
売却にかかる費用を把握する
マンションを売却する際は、あらかじめ売却にかかるおおよその費用を計算しておくことで、お金に関する不安の軽減が期待できます。売却にかかる費用は以下の通りです。
・不動産仲介手数料
・印紙税
・抵当権抹消費用
・住宅ローン一括返済のための手数料
・譲渡所得にかかる税金
不動産売却にかかる諸費用は、一般的に成約価格の3.5~4%程度といわれています。上記以外にも、場合によってはリフォーム代やハウスクリーニング代が発生するので、自宅の状態をもとにおおまかな費用を確認しておきましょう。
売却相場を把握する
マンション売却において、事前に相場を知ることも重要です。マンション売却の相場を把握することで、相場に見合った適切な売り出し価格を設定することができます。売り出し価格が相場と合っていない場合、買い手がなかなか付かないことがあるため、マンション売却の失敗を避けるためにもよく調べておくとよいでしょう。
相場を調べる際には、「レインズ・マーケット・インフォメーション」や「不動産情報ライブラリ」の活用がおすすめです。レインズ・マーケット・インフォメーションとは、国土交通大臣指定の4つの不動産流通機構が所有する過去の成約情報を閲覧できるサイトであり、周辺の成約情報をチェックすることで売り出し価格の参考になります。また、不動産情報ライブラリでも不動産の取引価格を知ることが可能ですので、ぜひチェックしてみてください。
信頼できる不動産会社を頼る
マンションを売却する際は、経験と知識豊富な不動産会社に仲介を依頼することで、自分の負担を軽減してスムーズに売却を進めることができます。仲介を依頼するには、不動産会社と媒介契約を結ぶことが必要です。また、不動産売却には仲介のほかに「買取」という方法もあります。不動産の状況や自身の都合に合うかどうかの観点から、売却方法を判断しましょう。
マンション売却、内覧なしでもできる?
マンション売却における内覧は、買主を見つけるうえで重要な工程の1つです。しかし、どうしても「内覧の準備が手間だ」「できるのなら内覧を省きたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からいうと、内覧をしなくてもマンションの売却は可能です。WEB内覧や不動産買取を利用することで、購入検討者と対面でやり取りする内覧を行わずに済みます。
ただし、一般的な仲介での売却の際に内覧を省くと、購入に結び付きにくくなったり、売却価格が下がったりする恐れがあります。なぜなら、内覧ができないマンションは、室内の細かい状況が分からないため買主が現れにくく、少しでも買主を見つけやすくするために売り出し価格を安くする必要があるからです。どうしても内覧を負担に感じるのならば、内覧の立ち会いを任せられるか不動産会社に一度相談してみましょう。
大変なマンション売却は頼れる不動産会社に任せよう!
ここまで、マンション売却が大変と感じる理由や負担を減らす方法をご紹介しました。マンション売却は、慣れていないと手間がかかり大変だと感じてしまいます。
マンション売却が不安なときは、経験・知識ともに豊富な不動産会社にマンション売却の仲介を依頼することで負担を軽減でき、よりスムーズに売却を進められます。頼れる不動産会社を見つけ、マンション売却を成功させましょう。
三井のリハウスでは、累計100万件の取引で積み重ねた経験・知見をもとに不動産売買の仲介を行っています。売却活動前の事前準備から手続きまで担当者が丁寧にサポートいたしますので、ぜひ一度お問い合わせください。


監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉
株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。