
家の売却で後悔しない!損をしないための対策を解説
自分が住む家は大切な財産ですが、ライフスタイルの変化によって、売却する必要が出てくることもあるでしょう。家の売却で後悔しがちなポイントを知っておくことで、納得のいく売却につなげましょう。
家の売却で後悔する理由
一般的に、家の売却は、人生において何度も経験することではありません。家の売却は大きなライフイベントであるにもかかわらず、多くの人が不慣れな状態で売却活動を行うことになります。そのためか、希望額よりもかなり低い金額で成約となり、大きな後悔につながることも…。家の売却で後悔しないためには、事前にポイントを押さえておくことが大切です。
そこで今回は、家の売却を検討している方に向けて、売却活動前や活動中に起こりやすい後悔しがちなことをご紹介。また、後悔しないためのコツについても解説します。
家の売却前の行為で後悔したこと
先述したように、家の売却は人生において何度も経験することではないため、知識不足から選択ミスをしがちです。売却前の行いで多くの人が後悔しがちなポイントとしては、以下が挙げられます。
情報収集を怠った
初めて家を売却するときは分からないことだらけで、何が正解なのかの判断も付かないことがほとんどです。そのため、信頼できる不動産会社かどうかも判断できないうちから、担当者の言葉を全てうのみにしてしまうことがあります。
不動産売却においては、事前に情報収集し、知識を付けておくことで、不動産会社の提案が妥当か否かある程度の判断が付くようになります。一般的な基礎知識だけでも身に付けておけば、後になって「こうすればよかった」と後悔することを防げるでしょう。
●売却の流れについて詳しい記事はこちら
●不動産売却の基礎知識について詳しい記事はこちら
高く売るためにリフォームしてしまった
リフォームで家をきれいにすると物件の価値が上がりますが、多くの売主は、リフォーム代を売り出し価格に上乗せすることで費用を回収しようとするでしょう。しかし、リフォーム代が上乗せされることで相場よりも高い価格となってしまい、売れにくくなる恐れがあります。
一般的には、物件を安く購入し、好みに合わせてリフォームしたいと考える人もいるため、リフォーム済み物件の人気が必ずしも高いとは限りません。「せっかく高いお金をかけてリフォームしたのに」と後悔しないためには、リフォームをする必要があるかどうか、必要ならばどこまでするのか、不動産会社と相談しながら慎重に検討しましょう。
高い査定額を信じてしまった
査定価格が高かったものの、売り出し後に大幅な値下げを提案され、結局、相場より安い価格で売却することになり後悔するケースもあります。
不動産会社に査定を依頼すると、高額な査定額を提示されることがあります。高額な査定額を見せられると、その価格で売却できるものと思ってしまい、その場で契約を結んでしまいがちです。もちろん、根拠のある査定額であれば問題ありませんが、不動産会社が仲介の依頼欲しさに高い価格を提示していることもあるので注意が必要です。
所有する不動産をいくらで売りたいかという、「売り出し価格」を決めるのは売主ですが、売り出し価格を決めるときのベースとなる査定額はとても重要です。査定額の根拠は必ず確かめるようにし、どんな質問をしても丁寧に説明してくれる不動産会社を選びましょう。
●査定額を見極めるコツについて詳しい記事はこちら
家の売却活動中において後悔しがちなこと
家の売却は忙しいスケジュールのなか進めていくことになるため、準備不足になったり、誤った行動をしたりしがちです。売却中において、「失敗した」「やっておけばよかった」と後悔しやすいポイントとしては、主に以下が挙げられます。具体的に見ていきましょう。
内覧時の清掃が不十分だった
自分が居住中の物件を売却する場合は、生活感や生活臭をいかに消すかが重要です。小さなごみや汚れ、窓のくもりなどは、購入検討者の印象を落とす要因となるため、掃除は念入りに行いましょう。
特にキッチンやバス・トイレなどの水回りは、多くの人が気にする場所です。汚れや臭いが取れないときは、ハウスクリーニングの利用を検討しましょう。ハウスクリーニングには数万円の費用がかかりますが、その分値下げしなくて済むならば結果的に得をすることになり、利用価値は高いといえます。
三井のリハウスでは、購入検討者に好印象を与えるための片付け、ハウスクリーニングなどを行う「住まいクリーンアップサービス」を提供しています。ぜひ、ご検討ください。
●住まいクリーンアップサービスについて詳しくはこちら
内覧での対応を間違えた
購入検討者によい印象を持ってもらうことは大切ですが、一方的にアピールポイントを話したり、内覧者にずっと付いて回ったりすると逆効果となることもあります。一通り物件の説明をしたら、後は内覧者の質問に答えるにとどめ、家をじっくり見てもらえるように配慮しましょう。
また、来客用のスリッパを用意していなかった、照明の電球が切れていたといったささいなことも、購入検討者に悪い印象を与える恐れがあります。内覧を行う前に、必要な準備や当日の適切な対応について、不動産会社の営業担当者に聞いておきましょう。
売却で損をして後悔しないためのコツ
不動産売却で最も後悔しがちなのが、後になって成約価格が相場よりもかなり安かったことが分かり、悔しい思いをしたというケースです。ここからは、相場より安過ぎる額で売らないための対策について解説します。
不動産需要の高い時期に売り出す
家の売却は、不動産需要の高い時期を逃すと、成約価格が下がってしまう傾向にあります。最も売りやすい時期は、就職や転勤、進学などで新居を探す人が多い1~3月。次に売りやすいのは、9月の異動に向けた7~8月とされています。少しでも高い価格で売却するには、不動産需要の高い時期に売り出すことが重要です。
売り急がない
住み替えで家を売却するときは、現在住んでいる物件の売却と、新居の購入の手続きが重なり、慌ただしいスケジュールとなります。そのため、物件がなかなか売れないと焦ってしまい、相場よりも低い金額で売却してしまいがちです。
余裕のある売却スケジュールを立てることに加えて、売り始めて3か月が経過しても買い手が付かないときは、不動産会社に相談して売却活動を見直しましょう。
希望額にこだわり過ぎない
自分の家をいくらで売りたいか、売り出し価格(希望額)を決めるのは売主です。しかし、希望額にこだわり過ぎると、本来売れるはずの価格で売却するチャンスを逃してしまうこともあります。
たとえば、5,000万円での売却を希望していたとき、4,500万円で売ってほしいという購入希望者の申し出を断ってしまったというケースです。こうした場合、その後買い手が現れなければ、結果的に4,500万円より値下げしなければならないリスクもあります。
希望額にこだわった結果、半年~1年以上経過しても売れないと、売れ残り物件と思われる恐れがあるため、不動産会社の営業担当者と相談しながら、価格交渉に柔軟に対応しましょう。
あらかじめ値下げ価格を決めておく
購入検討者による値下げ交渉はよくあることなので、あらかじめ住宅ローンの残債や資金状況を考慮して、いくらまでなら値下げしてもよいか決めておくのがおすすめです。あらかじめ下限を決めておけば、必要以上に値下げして損することを防げるでしょう。また、不動産会社の営業担当者に「この金額まで値下げします」と事前に伝えておけば、値下げの選択肢を持って営業活動ができるので、売却がスムーズにいきやすくなります。
後悔のない売却のためには信頼できる不動産会社選びを
多くの人にとって、家の売却には大きな不安がつきものです。売却を進めていくのが不安なときや、自分の選択が合っているかどうか判断が付かないときは、不動産会社に相談してみましょう。プロのアドバイスを聞くことで、納得のいく売却ができる可能性が高まります。
家の売却で後悔しないためには、事前の情報収集と準備に加えて、信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。
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監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉
株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。