
高く売れるマンションの条件は?買った時より高値で売却する方法を解説
高く売れるマンションには、どのような条件がそろっているのでしょうか?この記事では、マンションの売却を検討している方に向けて、高く売れるマンションの条件や、マンションを高く売るためのコツなどについて解説します。
目次
高く売れるマンションとは?
買い手側にとって魅力に感じることが多ければ多いほど、その物件の需要は高くなります。そこで今回は、マンションの売却を検討している方に向けて、どんな物件が高く売れるのか、その条件や、より高く売るためのコツについてご紹介します。
高く売れるマンションの条件
高く売れるマンションには、一般的に以下のような条件が備わっています。
・立地のよさ
・地域性に合った間取り
・管理体制のよさ
それぞれについて詳しく紹介します。
立地のよさ
立地のよさは、マンションの需要を左右する重要な条件です。たとえば、最寄り駅からの近さや、病院や役所、コンビニエンスストアやスーパーマーケットへのアクセスのよさなど、生活利便性が高い立地のマンションは高く売れやすくなります。
地域性に合った間取り
マンションは、周辺地域に住む方のニーズを反映した間取りが売れやすい傾向にあります。たとえば、ファミリー層が多い住宅街では、2LDKや3LDKなどの部屋数が多い間取りが、単身者が多い都市部では、1Rや1Kなどの間取りが、人気が高いと考えられます。
管理体制のよさ
マンションの管理体制のよさも需要の高さに影響します。たとえば、マンションの共用部の清掃や、エレベーター、防火設備などの法定点検を定期的に行うことで、建物の劣化や損傷を抑えられます。すると品質が維持されやすくなり、マンションの価値が下がりにくくなるでしょう。
また中古マンションの場合、購入を検討する方のなかには、修繕計画がきちんと立てられているかを気にする方も少なくありません。そのため、マンションの修繕計画の内容、資金計画が適正であることも大切です。
マンションを買った時より高く売れる?
通常、マンションは買った時の値段では売れにくいとされています。ここでは、その理由について紹介します。
築年数の経過
一般的に、建物の価値は築年数の経過とともに落ちていきます。※1価格の面を考えると、古いマンションにも需要はありますが、一般的に築年数が経過するほど建物が劣化するため、高く売れにくい傾向にあるでしょう。
●マンションの築年数と売却価値の関係について詳しい記事はこちら
周辺環境の変化
年月とともに、マンションの周辺環境が変わることはよくあります。たとえば、地域人口が減少して周辺店舗が撤退したり、マンションの近くに幹線道路や高速道路ができ、昼夜問わず騒音が発生したりすることがあります。そうなると、不動産の需要が落ちるのに伴って、物件の資産価値も落ちてしまうことがあります。
マンションが高く売れるタイミングはある?
それでは、どのタイミングだとマンションは高く売れるのでしょうか?
国土交通省が毎月公表している不動産価格指数によると、2013年ごろからマンションの成約価格の相場は上昇しています。地域によって差はありますが、都市部のマンション価格は上昇傾向にあります。
マンションの相場は独立しているものではなく、社会情勢や経済状況と連動しています。そのため、不動産の値動きを先読みするのは難しいですが、価格が上昇している時は高く売れる可能性があるといえるでしょう。
● 【2024年最新】マンションの売却相場について詳しい記事はこちら
高く売れるマンションの特徴
中古マンションを購入時より高く売るのは難しいですが、なかには高く売れるマンションもあります。高く売れるマンションの特徴として、主に以下のポイントが挙げられます。
・駅から徒歩5分圏内
・最上階・角部屋
・ブランドマンション
以下で、それぞれの理由について紹介します。
駅から徒歩5分圏内
国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」※2によると、マンション購入の際に「交通利便性」を重視する人が多いことが分かっています。通常、マンションは最寄り駅に近いほど資産価値が高くなるため、徒歩5分圏内の駅近マンションは、築年数がたっても不動産価値が落ちにくいといえます。
最上階・角部屋
一般的に、建物の階数が上がるほどマンションの資産価値も上がるとされています。そのため、高層マンションの最上階の部屋は資産価値が高いといえます。最上階の部屋は、騒音がほとんどなく、日当たりもよく、ゆったりとした間取りであるのが特徴です。このような理由から、物件探しの際に、最上階の部屋を希望する買主が多くいます。
また角部屋も同様に、窓が多くて日当たりがよく、風通しがよいため、購入希望者が多く、需要が高い物件です。需要の高さを考えると、マンションの最上階や角部屋の資産価値は落ちにくいといえるでしょう。
ブランドマンション
マンションの価値は、マンションの開発事業者や施工会社のブランドによっても異なります。特に大手デベロッパーのマンションは、高級感や品質の高さが評価されています。またブランドマンションは設備管理やメンテナンスなどが充実しているので、資産価値が下がりにくい傾向があるといえるでしょう。
マンションを高く売るためのポイント
マンションを高く売るためには、以下の4つのポイントを押さえておく必要があります。
・相場価格を知る
・無計画にリフォームしない
・値引き交渉ありきの販売価格を設定する
・需要の高い時期に売り出す
これらがなぜ大切なのか、この後詳しく解説します。なお、マンションが売れない時の対策は以下の記事を参考にしてください。
●マンションが売れないとどうなるかについて詳しい記事はこちら
●中古マンションが売れない時の対処法について詳しい記事はこちら
相場価格を知る
売却時にマンションの相場を把握せずに売り出し価格を設定すると、物件に対する買い手の購入希望額と合わず、値下げせざるを得ない場合もあります。
エリアや間取りなど、所有しているマンションと似た条件のマンションの相場価格を調べ、必要に応じてハウスクリーニングを行うなどの対応を検討しましょう。適切な価格を設定することが、少しでも高くマンションを売ることにつながります。
なお、不動産会社に提示された査定価格が妥当かどうかある程度判断するために、自分でマンションの相場を調べておくとよいでしょう。
無計画にリフォームしない
マンション売却のためにリフォームを検討する方もいますが、リフォームをしたら必ずマンションが高く売れるとは限りません。さらに、マンションの購入を希望する人のなかには、自分でリフォームをしたいと考えている方もいます。リフォームをして、その費用を上乗せした価格で売り出すよりも、あえてリフォームしないほうが売れやすく、手元に残るお金も多くなることもあります。
値引き交渉ありきで販売価格を設定する
マンションの販売活動においては、購入希望者から値引き交渉をされるケースが少なくありません。値引き交渉に応じると契約成立に結びつくことがあるため、初めから値引きありきで売り出し価格を設定すると、マンションが売れる可能性が高まるでしょう。
ただし、あまりにも相場を無視した価格にすると不信感を抱かれやすく、逆効果となるため注意が必要です。
需要の高い時期に売り出す
1年のなかで最もマンションが売れやすいのは、新生活をスタートする直前の2~3月ごろです。家を売却するためには通常3~6か月程度かかるため、2~3月ごろにマンションを売却したいならば、10月ごろには売却準備を始める必要があります。また、買い手が多いほどマンションが高く売れやすくなるので、需要の高い時期を見計らってマンションを売り出しましょう。
マンションを高く売るためにはまず査定から!
ここまで、高く売れるマンションの条件や、マンションを高く売るためのコツを紹介しました。所有するマンションを少しでも早く、かつ高く売るためには適切な価格設定が大切です。まずは、物件がどれくらいの価格で売れるかを把握することから始めましょう。
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※1出典:築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2023年),東日本不動産流通機構
http://www.reins.or.jp/
(最終確認:2024年6月25日)
※2出典:平成30年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状,国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001287570.pdf
(最終確認:2024年6月25日)


監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉
株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。