
1LDKマンションは売れない?理由や高く売却するコツを解説!
1LDKマンションは一般的にファミリー層向けの物件と比べて売れないといわれることがありますが、コツを押さえることで、売却の可能性も広がります。今回は、1LDKマンションが売れにくい理由や高く売却するコツを詳しく解説します。
目次
1LDKマンションは売れないって本当?
中古マンション市場では、ファミリー層向けの3LDK物件の人気が高く、1LDKマンションは売れないといわれることがあります。しかし、契約率を見ると必ずしもそうとはいえません。
以下は、不動産経済研究所が公表した「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年7月」(※1)をもとに、間取り別の発売戸数に対する契約率をまとめた表です。1LDKマンションは2LDKや3LDKと比べて、発売戸数が少ないものの、契約率は劣っていません。1LDKマンションが売れないことは決してなく、一定の需要があるといえるでしょう。
間取り | 発売戸数 | 契約戸数 | 契約率 |
---|---|---|---|
1LDK | 146 | 110 | 約75.34% |
2LDK | 309 | 218 | 約70.55% |
3LDK | 953 | 676 | 約70.93% |
今回の記事では、1LDKマンションが売れないといわれる理由や、高く売却するコツについて解説します。
1LDKマンションが売れない理由
1LDKマンションが売れないといわれる理由は主に以下の3つがあります。
・若い夫婦やカップル、単身者は賃貸派が多い
・ファミリー層のニーズに合わない
・将来売却しにくいイメージがある
上記の3つの理由について、それぞれ詳しく見ていきます。
若い夫婦やカップル、単身者は賃貸派が多い
1LDKの建物に住むのは、主に20~30代の夫婦やカップル、単身者が多く、こうした若い世代はマンションを購入するより賃貸住宅を好む傾向があります。その理由としては、家を購入する資金に余裕がないことや、ライフスタイルがまだ定まっていないことが挙げられます。
ファミリー層のニーズに合わない
家を購入する主な世代は30~40代のファミリー層です。1LDKマンションは間取りが限られているため、複数の部屋や広いスペースが必要なファミリー層のニーズには合いません。特に家族の人数に応じた個室が必要な場合は、スペースに余裕がある2LDKや3LDK以上の間取りが選ばれるでしょう。
将来売却しにくいイメージがある
1LDKマンションは将来売却しにくいイメージを持たれやすいことも、売れないといわれる理由の1つです。特にメインターゲットの若い世代は、家族が増えたり、ライフスタイルが変わったりする可能性が高く、そうなると再度住み替える必要が出てくるためです。
1LDKマンションは誰が買う?
ここまで1LDKマンションが売れないといわれる理由について触れましたが、冒頭でご紹介した通り、1LDKマンションの成約率は約75.34%で、一定の需要があります。では、1LDKマンションを購入するのはどのような人でしょうか?
1LDKマンションの主なターゲットには、以下の3つが挙げられます。
・単身者
・2人暮らし夫婦
・投資家
上記の特徴を、1つずつ詳しく見ていきます。
単身者
1LDKマンションは、単身者にとって十分な間取りと広さで、価格も手頃なため、購入の選択肢に入りやすいといえます。たとえば、賃貸マンションで長く暮らしており、毎月支払う家賃がもったいないと感じている人や、そろそろ資産として不動産を所有したいと思う人は、1LDKマンションの購入を検討するでしょう。
2人暮らし夫婦
夫婦2人暮らしの世帯も、1LDKマンションの購入を検討する場合があるでしょう。近年一般的になってきたDINKs(子どもを持たない共働き夫婦)や、既に子どもが独立した夫婦にとっては、1LDKがちょうどよい広さだといえるためです。また、1LDKの間取りは2LDKや3LDKに比べて購入価格を抑えられる点もメリットだと考えられます。
投資家
1LDKマンションは投資家にも人気があります。1LDKの物件は、2LDKや3LDKと比較して購入価格が安く、投資リスクが低いというメリットがあるためです。
1LDKマンションを高く売却するコツ
一定の需要がある1LDKマンションを、できるだけ高く売却するにはどうすればよいのでしょうか?以下で、1LDKマンションを高く売却する3つのコツをご紹介します。
・部屋を広く見せる工夫をする
・投資物件として売り出す
・マンション売却に強い不動産会社に依頼する
それぞれについて、1つずつ詳しく見ていきます。
●家の売却について詳しい記事はこちら
部屋を広く見せる工夫をする
内覧前には物を整理し、できるだけ部屋を広く見せる工夫をすると効果的です。1LDKマンションの購入希望者のなかには、生活スペースの狭さを心配する人もいるからです。居住中の場合でも、荷物を片付け、家具の配置を見直すとよいでしょう。内覧で「意外と広い」と感じてもらえれば、購入意欲が高まることもあります。
投資物件として売り出す
1LDKマンションを居住用ではなく投資物件として売り出せないかを検討するのも1つの方法です。投資物件であれば、エリアやターゲットが広がる分、購入希望者が見つかる可能性も高まるでしょう。周辺エリアの今後の開発計画や家賃相場を確認すると、投資物件としてのアピールポイントが分かります。
マンション売却に強い不動産会社に依頼する
1LDKマンションを売却する場合は、当然、マンション売却に強い不動産会社を選ぶのがおすすめです。不動産会社には得意分野があり、1LDKのマンション売却の経験が豊富な会社であれば、どのターゲットにどのようにアプローチしていくのか、効果的な戦略を立ててスムーズに売却してもらえる可能性が高いでしょう。
三井のリハウスでは、豊富な取引実績に基づいてマンション売却を幅広くサポートしています。1LDKマンションの売却にお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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1LDKマンションが売れないときの対処法
1LDKマンションが売れないときはどうすればよいでしょうか?その対処法として以下の2つが挙げられます。
・売り出し価格を下げる
・不動産会社を変える
それぞれについて、詳しく見ていきます。
売り出し価格を下げる
事情があり1LDKマンションをとにかく早く売りたい場合は、売り出し価格を下げるのがおすすめです。しかし、売り出し価格を下げ過ぎると購入希望者が疑念を抱き、購入をためらう恐れもあります。そのため、売却したいマンションの周辺相場を確認し、不動産会社とも相談して値下げ幅を決め、適正な価格で売り出すことが重要です。
●不動産の相場価格について詳しい記事はこちら
不動産会社を変える
売却は急いでおらず、値下げをしたくない場合は、不動産会社を変えてみるのもおすすめです。不動産会社によって、得意なエリアや物件タイプがあるため、不動産会社を変えれば買い手が見つかるケースもあります。売却活動が長引いている場合は、1LDKやワンルームのようなコンパクトマンションの売却実績が豊富な不動産会社を探してみましょう。
1LDKマンションが売れないときはまずプロに相談しよう
ここまで、1LDKマンションが売れないといわれる理由から高く売却するコツまでを解説してきました。1LDKマンションは、単身者や子どもが巣立った夫婦、投資家など、さまざまなターゲットからニーズがあります。売れない場合は、段階的に値下げをしたり、不動産会社を変えたりすることで、買い手が決まる場合もあります。
1LDKマンションが売れずに困っている方や売却まで不安な方は、まずは、経験豊富な信頼できる不動産会社に相談するのがおすすめです。
三井のリハウスでは、100万件以上の豊富な取引実績により培った知見を生かし、1LDKマンションの売却を丁寧にサポートしております。まずは、お持ちのマンションがどのくらいの価格で売却できそうなのか、無料査定を受けてみませんか?1LDKのマンションの売却をご検討の方は、ぜひ一度三井のリハウスにご相談ください。
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※出典1:「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年7月」,株式会社不動産経済研究所
https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/600/t2S63jgx.pdf
(最終確認:2024年11月8日)


監修者:三上隆太郎
株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。
個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し、中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/