
駅遠マンションは売却しにくい?高く売れる物件の特徴も解説
駅遠マンションの売却を検討している人のなかには、「家が駅から離れているので売却しにくいのでは?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか?今回は駅遠でも売れるマンションの特徴と売却を成功させるポイント3点についてご紹介します。
目次
駅遠マンションが売却しにくい理由
駅遠マンションを購入した人のなかには、利便性の低さから売却を検討している方もいるのではないでしょうか?駅から家の遠さについて、明確な定義はありませんが、最寄り駅から家まで徒歩20分以上離れている場合、「駅遠」といわれるのが一般的です。
マンションの売却では、最寄り駅から遠くなるほど成約価格が下がる傾向があります。東日本不動産流通機構が発表した「中古マンションの駅からの交通別成約状況[首都圏]」(※1)によると、2023年度の駅近(徒歩10分以内)中古マンションの成約価格が5,315万円なのに対し、21分以上では2,755万円であり、駅遠マンションのほうが成約価格が安いことが分かります。
駅遠でも売却しやすいマンションの特徴
売却しにくいといわれやすい駅遠マンションですが、駅から遠いマンションならではのメリットもあります。
たとえば、駅近の商業地域に近接したマンションでは、周辺に高い建物が多く、日当たりや眺望のよさが得られない場合があります。また、列車の走行音、繁華街の賑わいといった騒音が気になることもあるでしょう。一方、駅遠マンションでは、駅から遠いことで、十分な日当たりや眺望、閑静な環境が手に入る可能性があります。
ほかに、より高く売却しやすい駅遠マンションの特徴として、以下のものが挙げられます。
・バス停が近い
・周辺の施設が充実している
・再開発エリアにある
・子育てしやすい環境
・駐輪場や駐車場がある
それぞれについて詳しく見ていきます。
バス停が近い
マンションが駅から遠くても、代わりにバス停が徒歩圏内にあれば、利便性が高いと判断され、買い手が付きやすくなると考えられます。さらに、バスの本数が充実しているか、運行状況が安定しているかどうかも利便性が高まる要素です。マンションがバス停から近く、バスの本数が多いほど立地条件がよいとされ、売却しやすい可能性があります。
周辺の施設が充実している
生活に欠かせない施設がマンション周辺に揃っている場合、需要が高い傾向があります。スーパーやコンビニ、ドラッグストア、病院などの生活利便施設はもちろん、学校が近くにあればファミリー層もターゲットにでき、買い手が見つかる可能性があります。
再開発エリアにある
駅遠マンションでも、再開発エリアにあれば、今後周辺の資産価値が上がることに伴い、物件の価値も上がる見込みがあります。マンション周辺が再開発中、もしくは今後再開発の予定があるエリアならより高く売却できる可能性があるでしょう。
子育てしやすい環境
子どもが通う学校や保育施設、連れて行ける公園がマンションの近くに充実している場合は、駅から遠くても子育て層からの需要を見込めます。駅近物件と比べて交通量が少ない点や繁華街から離れていて治安がよい点も、子育て層にアピールできるでしょう。
駐輪場や駐車場がある
駅遠マンションを売却する場合、駐輪場や駐車場の有無が買い手の付きやすさに影響します。なぜなら、自転車や自動車は駅までの移動手段にもなるためです。さらに駐輪場・駐車場の防犯システムが整備されているとより買い手に好まれるでしょう。
駅遠マンションを売却するための不動産会社の選び方
駅遠マンションを売却するには、不動産会社選びが重要です。これからご紹介する2つのポイントを満たした不動産会社に仲介を依頼しましょう。
・売却実績が豊富
・担当者の対応がよい
これらのポイントについて1つずつ見ていきます。
売却実績が豊富
売却実績が豊富な不動産会社であれば、過去に駅遠マンションの売却を手掛けている可能性があります。駅遠マンションをはじめとする需要が見込みにくい物件の売却にはノウハウが必要なため、できるだけ売却実績が豊富な不動産会社を選ぶとよいでしょう。
三井のリハウスでは100万件を超える取扱実績をもとに売却プランを提案いたします。駅遠マンションの売却を検討している方は三井のリハウスへご相談ください。
担当者の対応がよい
駅遠マンションを売却する際は、不動産会社の担当者が専門知識を持っているかだけでなく、質問に誠実に答えてくれるか、親身に相談に乗ってくれるかなどをチェックしましょう。
さらに、不動産会社が算出した査定額の根拠を確認することも重要です。査定額が極端に高い場合、売却につながりづらいだけでなく、購入希望者から値下げ交渉をされる恐れがあります。逆に安過ぎる場合も、損をするだけでなく、何か問題のある物件だと思われ、売却しづらくなる恐れもあるため注意が必要です。
●不動産会社の選び方に関する詳しい記事はこちら
駅遠マンションを売却するためのポイント
駅遠マンションの売却を成功させるためのポイント3点について解説します。
・売却相場を確認する
・ホームインスペクションを検討する
・売却のタイミングに注意する
それぞれのポイントについて詳しく見ていきます。
売却相場を確認する
まずはマンションがどのくらいの価格で売却できそうか、相場を確認しておきましょう。エリアや立地、間取りなど、所有するマンションと似た条件の物件と比較検討することで、高過ぎる売り出し価格を設定せずに済みます。
●不動産売却の相場に関する詳しい記事はこちら
ホームインスペクションを検討する
「ホームインスペクション」とは、住宅診断士が行う住宅診断のことです。ホームインスペクションを実施することにより、マンションの劣化や欠陥の有無を客観的に確認できます。ホームインスペクションで問題があれば事前に対応でき、問題がなければホームインスペクション済みの物件として売り出せます。なお、ホームインスペクションを行うには費用がかかるため、実施するかどうかは不動産会社に相談しましょう。
三井のリハウスでは、売買契約前に適用条件を満たした物件のチェック&サポートサービスを行っております。三井のリハウス独自の基準を設け、売却物件の設備や建物の状態を無償でチェックいたします。
●360°サポートについて詳しくはこちら
●ホームインスペクションに関する詳しい記事はこちら
売却のタイミングに注意する
同じマンション内に売り出し中の物件がある場合、売り出し時期をずらすことも1つの方法です。立地や周辺環境、室内の設備が同じ、もしくは似ている物件と売り出し時期が被る場合、価格競争が起こりやすく、成約価格が下がる恐れがあります。周辺エリアの状況は、不動産会社が把握しています。売却をお考えの方は不動産会社に相談しましょう。
●マンション売却のコツに関する詳しい記事はこちら
駅から遠いマンションの売却でお困りの方は三井のリハウスへ
これまで駅遠マンションの特徴と売却するためのポイントについてお伝えしてきました。一般的に、駅近マンションのほうが成約価格が高い傾向にありますが、駅遠マンションでもポイントを押さえることで、高く売却できる可能性があります。駅遠マンション売却の際は、事前に売却相場を把握し、経験豊富な不動産会社に仲介を依頼しましょう。
三井のリハウスは、100万件を超える取引実績で積み上げた知見を生かし、精度の高い不動産査定を行っています。まずは、ご所有のマンションがどのくらいの価格で売却できそうなのか、査定を依頼してみませんか?どうぞお気軽にお問い合わせください。
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※1出典:中古マンションの駅からの交通別成約状況[首都圏],公益財団法人東日本不動産流通機構
http://www.reins.or.jp/
(最終確認:2024年12月5日)


監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉
株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。