訪問査定とは?メリットや注意点、流れを解説

訪問査定とは、不動産会社の担当者が売却予定の物件を訪問し、実際に確認しながら査定価格を算出する査定方法です。今回は、訪問査定のメリットや注意点、評価のポイント、不動産会社の選び方などについて解説します。

目次
  1. 不動産の訪問査定とは?
  2. 訪問査定の3つの流れ
  3. 訪問査定の際に準備しておきたいこと
  4. 【チェックポイント】訪問査定はどこを見るの?
  5. 訪問査定のメリット
  6. 訪問査定の注意点
  7. 訪問査定後の不動産会社選びのポイント4つ
  8. 訪問査定なら三井のリハウスにお任せ
2024.12.26

不動産の訪問査定とは?

訪問査定とは、不動産会社の担当者が現地に出向き、物件の状態を確認したうえで不動産の推定売却価格を算出する査定方法です。電話やWebサイトから不動産会社に依頼でき、無料で受けられます。

不動産価格は市場の動向や物件の築年数、状態によって変動するため、売却前に現在の価格を把握する「査定」が必要です。不動産査定には、訪問査定のほかに、簡易査定をはじめとする手軽な査定もありますが、訪問査定では、不動産会社の担当者が物件を直接確認するため、ほかの査定よりも精度の高い査定価格(査定額)を提示してもらえます。

この記事では、不動産の売却を考えている方に向けて、訪問査定の特徴やメリット、注意点、依頼する不動産会社の選び方について詳しく解説していきます。

不動産を査定する男性

用意しておくとよい書類

訪問査定の際、売主が必ず用意しなければならないものは特にありませんが、以下の書類があると査定後、スムーズに売却活動に移れます。必要に応じて準備しておきましょう。

・身分証明書
・登記済証(権利証)
・固定資産税の納税通知書および固定資産評価証明書
・登記事項証明書
・購入時の売買契約書
・ローン残高証明書
・購入時の図面や資料
・管理規約(マンションのみ)
・管理費や修繕積立金・維持費等が分かる資料(マンションのみ)

簡易査定との違い

査定方法査定の特徴向いている人
訪問査定・担当者による訪問で物件や立地の詳細な特徴が査定に加味される
・簡易査定より精度が高い
・より精度の高い査定価格を知りたい人
・不動産会社の担当者の対応を確認したい人
簡易査定・家に担当者を招く必要がない
・訪問査定に比べて査定に時間がかからない
短時間で手軽に査定価格を知りたい人

訪問査定と簡易査定は、「手軽さ」と「精度」で区別できます。

簡易査定とは現地に出向かず、立地や築年数などの基本データをもとに査定する方法で、「机上査定」と呼ばれることもあります。電話やWebサイトからの申し込み後、1日~3日ほどで手軽に査定結果が得られることが特徴です。

対して、訪問査定は、基本データのほかに、現地調査で得られた物件固有の詳細な情報も加味して査定価格を算出します。

●査定方法の違いについて詳しくはこちら

訪問査定の3つの流れ

訪問査定は、主に以下のようなステップで進みます。

1.不動産会社に依頼する
2.訪問査定を受ける
3.査定結果をもとに不動産会社を選ぶ

訪問査定を行う女性

1.不動産会社に依頼する

最初に、実績が豊富で物件が所在するエリアに強い不動産会社に訪問査定の依頼をします。不動産会社による不動産査定は無料で利用できます。

2.訪問査定を受ける

不動産会社の担当者が物件を訪れ、建物の内外の状態はもちろん、立地や周辺環境、敷地の状態といった評価ポイントをもとに査定を行います。通常、訪問査定の所要時間は30分~1時間程度です。

3.査定結果をもとに不動産会社を選ぶ

査定結果は担当者による現地調査の後、早ければ2日~3日、遅くとも1週間程度で知ることができます。査定価格を受け、正式に売却の意思が固まったら、売却を依頼する不動産会社を決めて媒介契約を結びます。その後はいよいよ売却活動がスタートしますが、売り出し価格は査定価格と売主の売却希望価格をもとに、不動産会社と相談し、最終的に売主自身が設定します。適切な売り出し価格を設定するためにも、訪問査定で精度の高い査定価格を知ることが重要です。

●訪問査定のお申し込みはこちら

訪問査定の際に準備しておきたいこと

訪問査定を受けるにあたり、以下の準備を行っておくとよいでしょう。

・売却相場を調べる
・家を片付ける

それぞれについて詳しく解説します。

売却相場を調べる

訪問査定を受けるまでに自分でも相場を調べておくと、査定価格が適正かどうかを判断しやすくなります。おおまかな相場を知っておけば、不動産会社から提示される査定価格が相場とかけ離れていないかを確認できます。もし相場より高過ぎたり低過ぎたりしたら、担当者に査定価格の根拠を聞くようにしましょう。

自分で相場を調べるときは、以下を活用してみましょう。

不動産情報ライブラリ(運営元:国土交通省)
REINS Market Information(運営元:不動産流通機構)

家を片付ける

訪問査定の前には、家をある程度片付けておくのがおすすめです。訪問査定は担当者が室内を見て回り、間取りや設備、日当たりなどを細かく確認します。そのため、部屋が片付いているほうがスムーズに進むでしょう。

【チェックポイント】訪問査定はどこを見るの?

不動産の訪問査定では、主に以下のポイントが評価されます。

・立地
・日当たり
・方角や階数
・広さ
・間取り
・築年数
・内外装の状態
・設備
・マンションの管理状態
・施工会社
・土地の境界

訪問査定時のチェックシート

訪問査定のメリット

訪問査定には、査定の精度が高いことのほかにさまざまなメリットがあります。具体的に見ていきましょう。

売却のアドバイスを受けられる

訪問査定は対面でのやりとりになるため、売却についての相談や質問がしやすいといったメリットがあります。売却をスムーズに進めるための適切な時期や、必要な準備など、分からないことは、不動産会社の担当者に相談や質問をして、アドバイスを受けましょう。

不動産会社を選ぶ判断材料になる

納得のいく不動産売却を行うためには、不動産会社選びが重要です。家を売却する際には、権利関係を明確にしたり、より現実的な資金計画を立てたりと、不動産会社のサポートが欠かせません。

訪問査定では会話や対応を通じて、不動産会社の担当者が誠実で信頼できるかどうかをチェックしましょう。

訪問査定時にアドバイスを受ける売主

訪問査定の注意点

次に、訪問査定の注意点についてもご紹介します。

結果が出るまでに時間がかかる

訪問査定は、担当者による現地調査を終えてから早ければ2日~3日で結果が出ますが、場合によっては1週間程度かかることもあります。そのため、売却に向けて動くのがまだ先である方や、「精度が低くてもいいからとりあえず早く結果を知りたい」という方には、簡易査定が適している場合があります。状況に応じて使い分けるのがよいでしょう。

簡易査定と比べて手間がかかる

訪問査定では、査定を申し込んでから不動産会社の担当者に訪問してもらうための日程調整を行ったり、現地調査に立ち会ったりなど、簡易査定と比べて手間や労力がかかります。また、売却の意思が固まっていない段階で家の内部を見られることに抵抗を感じる方は、簡易査定から受けてみましょう。

訪問査定にかかる手間

不動産会社によって差がある

比較的精度の高い訪問査定ですが、不動産会社によって査定結果が異なるケースがある点に注意しましょう。なぜなら不動産会社ごとに蓄積されているデータ量や、担当者のノウハウが異なるためです。査定結果が相場や他社の査定価格と大幅に異なる場合は、担当者に査定の根拠を尋ねてみましょう。

三井のリハウスは、累計取扱件数100万件の実績をもとに、精度の高い査定をご提供します。また、複数人でお客さまを担当する「ユニット制」を導入しているため、担当者の経験によって査定の品質に差が出ることもありません。訪問査定をする際は、ぜひ三井のリハウスにご依頼ください。

●訪問査定のお申し込みはこちら

訪問査定後の不動産会社選びのポイント4つ

売却を成功させるためには、実績が多く、査定の精度が高い不動産会社を選ぶことが大切です。ここでは、査定後に仲介を依頼する不動産会社選びのポイントを4つご紹介します。

・査定結果に根拠がある
・担当者の対応がよい
・地域に詳しい
・集客力があり売却実績が豊富

不動産会社の担当者と握手する売主

査定結果に根拠がある

査定結果が出たら、その根拠を担当者に確認しましょう。納得できる説明をしてくれるか、質問に誠実に答えてくれるかといった点から、信頼できる会社を見極められるでしょう。

なお、売り出し価格は査定価格をもとに決めるため、査定価格が相場からかけ離れていると、適切な売り出し価格を設定できません。相場より高過ぎる価格で売り出すと、買い手がなかなか付かず、売却が長期化する恐れがあります。適切な売り出し価格を設定するためにも、査定価格の精度の高さは重要です。

三井のリハウスでは100万件以上の取引実績にもとづく精度の高い無料査定を提供しており、査定後には経験豊富な担当者が売却をサポートいたします。不動産の売却を検討されている方はもちろん、まずは査定を受けてから売却を考えたいという方も、ぜひお気軽に三井のリハウスへお問い合わせください。

●訪問査定のお申し込みはこちら

担当者の対応がよい

不動産の売却に際しては、不動産会社の担当者とのやりとりが欠かせません。売主の話を親身に聞き、要望に沿った提案をしてくれるか、疑問や困りごとに丁寧に対応してくれるかといった点は重要なポイントです。担当者の知識量や経験はもちろん、メールや電話でのやりとりをしながら、相手の人間性や相性などを見極めてみましょう。

丁寧な対応をする不動産会社の担当者

地域に詳しい

売却活動に進むと、購入希望者とのやりとりが始まりますが、物件のことだけでなく地域について質問をされることもあります。地域に精通した不動産会社であれば、地域の魅力と併せて物件をアピールできるでしょう。

集客力があり売却実績が豊富

希望条件に合う買い手が見つかるかは、不動産会社の集客力が大きく影響します。特に、最近はインターネットを使って物件探しをする買い手が多いので、「インターネットでの集客に力を入れているか」という観点で会社選びをするとよいでしょう。たとえば、ページの読み込み速度が速く、操作がしやすいWebサイトを運営する不動産会社は、インターネットでの集客に注力している可能性があります。

また、不動産会社によっては「一戸建ての売却に強い」「マンション売却に特化している」といった得意分野があることもあります。売りたい物件に似た物件の実績が豊富な不動産会社を選ぶのがおすすめです。

訪問査定なら三井のリハウスにお任せ

売却の意思が固まっている方には、精度の高い訪問査定がおすすめです。売却を成功させるためには、不動産会社選びが重要なので、信頼のおける不動産会社に訪問査定を依頼しましょう。

三井のリハウスでは、不動産の売却を希望される方々に向けて、訪問査定はもちろん、簡易査定、AI査定も無料で実施しております。また、査定に加え、売買契約前の建物調査や物件引渡し後のトラブル対応など、幅広いサービスを整えて売却をサポートいたします。

不動産の売却が初めてで不安を感じている方や、「売却を希望しているが、何から始めればよいかよく分からない」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

●訪問査定のお申し込みはこちら

監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉

株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。