
不動産売却のメリット・デメリットとは?売る際のリスクと対策も併せて解説!
不動産売却をすると、まとまった現金を得られたり、固定資産税といった税負担の必要がなくなったり、さまざまな利点が生まれます。今回は、不動産売却を検討している人に向けて、メリットやデメリット、リスクとその対策まで詳しく解説します。
目次
不動産売却のメリット・デメリット
不動産売却には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・現金化できる ・税負担が減る ・維持費を削減できる ・住宅ローンを完済できる ・資産を分割しやすくなる | ・諸費用が発生する ・時間と手間がかかる |
不動産売却を成功させるには、基礎知識を身に付け、メリットとデメリットをしっかりと押さえておくことが大切です。今回は、不動産売却のメリット・デメリットに併せて、リスクと対策、売却に向いている人について解説します。
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不動産売却の5つのメリット
不動産売却には、金銭的なメリットが数多くあります。1つずつ見ていきましょう。
現金化できる
不動産を売却することで、まとまった資金を手にすることができます。また、火災保険や地震保険に加入していれば、不動産売却に伴って未経過分の保険料が返金される場合があります。たとえば、治療費や学費、事業資金、相続税の納付など、急に高額な金銭が必要になった場合、不動産売却によって資金調達が可能です。
税負担が減る
不動産は、所有しているだけで毎年固定資産税が課せられます。なお、市街化区域内の不動産であれば、都市計画税も支払う必要があります。活用していない不動産を売却すれば、これらの税金を納める必要がなくなり、支出が軽減されます。
維持費を削減できる
不動産を所有しているとメンテナンス代や設備の交換・修繕代など、さまざまな維持費がかかります。マンションの場合であれば、管理費や修繕積立金の費用がかかるでしょう。ですが、所有している不動産を売却してしまえば、これらの維持費はかからなくなり、結果的に支出を抑えることができます。これも不動産売却の大きなメリットです。
住宅ローンを完済できる
不動産購入後に、月々の住宅ローンの返済を負担に感じるようになった方もいるのではないでしょうか?その場合は、不動産売却が解決策の1つになるかもしれません。不動産の売却代金の手取り額が住宅ローンの残債を上回れば、住宅ローンを完済できます。そのため、売却代金がどれくらいの金額になりそうか、不動産会社へ査定を依頼して情報を得るとよいでしょう。
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資産を分割しやすくなる
遺産分割の際には、相続した不動産を売却することで資産を分割しやすいというメリットがあります。不動産を共有名義で相続して持ち続けると、当事者間で後々トラブルが起きる恐れがあります。しかし、不動産を売却して得た現金を相続人で換価分割すれば、より公平な分け方が可能になるでしょう。
ただし、単独名義で相続し、換価分割を行う場合は、遺産分割協議書に換価分割についての記載が必要です。記載がないと売却代金の分配が贈与と見なされ、贈与税がかかる恐れがあります。そのため、代表相続人が単独で相続する際は、必ず換価分割を行う旨と、ほかの相続人への分配の内容を記載しましょう。
不動産売却の2つのデメリット
不動産売却には多くのメリットが存在する一方で、デメリットもあります。しかし、不動産売却のコツやポイントをあらかじめ把握していれば、デメリットによる影響を抑えつつ売却をスムーズに進められる場合もあります。実際に不動産売却をする際に落ち着いて行動できるよう、ここでデメリットとして想定される要素を確認しておきましょう。
諸費用が発生する
不動産売却には、一般的に成約価格の3.5%~4%程度の費用が発生するといわれています。主な費用の例は以下の通りです。
・印紙税
・仲介手数料
・登記費用
・譲渡所得税といった税金
・住宅ローンの返済手数料
また、売却前にハウスクリーニング代がかかったり、土地売却の場合には測量費が必要になったりすることもあります。「売却時の支出が思ったよりも大きかった」と後で慌てることのないよう、不動産売却を検討する際はどのような出費が発生するのかといった資金の見通しを綿密に行いましょう。
●不動産売却にかかる費用に関する記事はこちら
時間と手間がかかる
不動産売却は、希望のタイミングでスムーズに売れるとは限らないことを理解したうえで、計画的に行うことが大切です。物件の状態、周辺環境、市場のニーズ、売却活動の内容などによっては成約までに半年以上かかることもあり、想定以上の時間を要するケースもあり得ます。
しかし、スムーズに進めば3か月程度で売却完了することもあり、実際はケースバイケースといえるでしょう。そのため、不動産売却の完了時期に強い希望や期限がある場合は、時間に余裕を持って売却活動を開始するのがおすすめです。
なお、スムーズな不動産売却には不動産会社の実力も必要です。できるだけ手間をかけずに売却を成功させたいなら、実績豊富な不動産会社に仲介を依頼しましょう。
不動産売却のリスクと対策
不動産売却には、以下のようなリスクが考えられます。
・スケジュール通りに売れない
・希望額で売れない
・契約不適合責任を問われる
それぞれのリスクについて、具体的に見ていきましょう。
スケジュール通りに売れない
不動産を売り出しても、買い手が見つからず売却活動が長期化することもあります。「いつまでに売りたい」と考えていても、スケジュール通りに進むとは限りません。
売却活動を長期化させない対策としては、実績が豊富な不動産会社に仲介を依頼し、販売戦略を一緒に考えてもらうことです。実績が豊富な不動産会社であれば、いくらで売り出し始め、買い手が見つからなければどれくらい値引きをするべきかといったノウハウを持っているため、スケジュール通りに売却できるようサポートしてくれるでしょう。
三井のリハウスは、100万件を超える取引実績で培ったノウハウをもとに、売却活動をご支援します。不動産売却をお考えの方は、まずは査定から、お気軽にご相談ください。
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希望額で売れない
必ずしも希望額で売れるとは限らないというのも、不動産売却におけるリスクの1つです。買い手が見つからなければやむを得ず値下げする必要も出てきますし、最終的な成約価格は買い手との交渉によって決まります。「思っていた金額で売れなかった」となると、資金計画が崩れることにもなるでしょう。
このようなリスクを回避するためには、適切な売り出し価格を設定することが重要です。できるだけ高く売りたくても、売り出し価格が相場より高過ぎると買い手が見つからず、値引きを余儀なくされるでしょう。
●適切な売り出し価格を設定する方法はこちら
契約不適合責任を問われる
契約不適合責任を問われる可能性があることも、不動産売却におけるリスクの1つに挙げられます。契約不適合責任とは、売買契約時に買主へ伝えられていない欠陥や不備が引渡し後に見つかった場合、売主が負わなくてはならない責任のことです。物件の面積や状態などが、契約内容と異なっていた場合も責任を負う必要があり、買主から損害賠償請求や売買契約の解除などを求められる恐れがあります。
売却時点で分かっている傷や欠陥といった瑕疵(かし)は、当然、買主へ売買契約前に伝えておかなければなりません。ですが、売却前に気付かなかった瑕疵が、売却後に見つかった場合も売主には責任が生じます。そのため、売却前にホームインスペクション(住宅診断)を行っておくのも1つの方法です。プロの目で物件に不具合がないかを厳しく診断してもらえば、事前の対策が打てるでしょう。
ここまでにご紹介したさまざまなリスクを回避するには、不動産会社選びが重要です。三井のリハウスは、累積取扱件数100万件を超える実績で培ったノウハウと、地域に根差したスタイルで、お客さま一人ひとりのご要望にお応えします。売却をお考えの方は、まずは査定からお気軽にご相談ください。
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不動産売却がおすすめのケース
以下の場合には、不動産売却の検討がおすすめです。
・空き家を所有している場合
・相続で資産を分割する場合
それぞれ、具体的に見ていきましょう。
●マンション売却に関する記事はこちら
空き家を所有している場合
使っていない空き家を所有している方は、修繕費や固定資産税といった金銭的負担や管理の手間がかかり続けてしまうため、売却を検討してみましょう。
万が一、所有している空き家が国土交通省で定められた定義に該当する「特定空家等」に指定され、適切な管理を怠っているといった改善の勧告を受けてしまうと「特定空家等に対する措置」によって、固定資産税の軽減措置が受けられなくなるといったデメリットを被る場合があります。
また、空き家が老朽化していれば倒壊の危険が想定され、周囲に影響を及ぼす恐れも出てきます。こうしたことから、居住物件、または賃貸物件(収益物件)として活用する予定のない空き家は、早めの売却を検討しましょう。
相続で資産を分割する場合
相続で遺産分割を行う際も、不動産売却に向いているケースがあります。先ほども述べたように、相続した遺産を売却して現金化すれば、公平性が高まった状態で分け合うことができるからです。
特に相続人の数が多い場合は、公平に分けられないと遺産分割トラブルへ発展することもあります。そのため、より公平に不動産という資産を分割したい場合は、売却も検討してみましょう。
●不動産の相続に関する記事はこちら
よくある質問
ここでは、不動産売却に関する質問に回答します。
適切な売り出し価格を設定するにはどうすればいい?
適切な売り出し価格を設定するためには、エリアに詳しい不動産会社に仲介を依頼するのがおすすめです。なぜなら、どのような売却活動が適切かは、競合の状況によって変わるからです。たとえば、エリア内に同じような条件の物件が売り出されている場合、その物件より高く売り出すと、買い手はより安い競合物件を選ぶでしょう。一方で、エリア内に競合といえる物件が売り出されていない場合は、高めに売り出しても買い手が見つかるかもしれません。このように、エリアの状況を踏まえて売り出し価格を設定することが、より高く、希望額に近い金額で成約するためのコツです。
事前にやったほうがいいことは?
不動産売却をする際は、おおまかな相場を自分で把握しておくことも重要です。国土交通省が運営する「不動産情報ライブラリ」をはじめとしたサイトを利用して、売却する不動産の相場を事前に調べておくとよいでしょう。
●不動産情報ライブラリはこちら
不動産売却のメリット・デメリットを押さえて査定を受けよう!
ここまで、不動産売却のメリットやデメリット、リスクとその対策方法などをお伝えしてきました。
不動産売却をする際は、資産を現金化できたり税負担を軽減できたりするメリットとともに、デメリットやリスクの存在も知っておくことが大切です。そして不動産売却におけるリスクを回避し、売却を成功させるには、お伝えしてきたように信頼できる不動産会社に仲介を依頼することが重要です。
三井のリハウスでは、累積取扱件数100万件を超える実績により積み重ねた知見で不動産売却をサポートしています。まずは、所有している不動産がどのくらいで売却できそうなのか、精度の高い無料査定を受けるところから始めてみませんか?どうぞお気軽にお問い合わせください。
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監修者:三上隆太郎
株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。
個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し、中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/