マンション購入後によくある後悔は?失敗しないためのポイントと解決方法も解説

マンションを購入した後に、物件や周辺環境、費用、購入時期について後悔する方は一定数います。この記事では、よくある後悔の具体例をご紹介するとともに、購入に失敗しないためのポイントと解決方法について解説します。

目次
  1. マンション購入についての後悔【物件】
  2. マンション購入についての後悔【周辺環境】
  3. マンション購入についての後悔【費用】
  4. マンション購入についての後悔【購入時期】
  5. マンション購入で後悔しないためのポイント3選
  6. マンション購入で後悔してしまった場合の解決方法
  7. 売却するならまずは査定を!
記事カテゴリ 売却 購入 費用 マンション
2025.03.25

マンション購入についての後悔【物件】

マンション購入を後悔する理由の1つとして、購入前の物件のイメージと、実際に住んでからの印象のギャップが挙げられます。以下は物件自体に関してよくある後悔の一覧です。

・間取りが使いにくい
・日当たりが悪い
・駐車場・駐輪場が使いにくい
・近隣住民のマナーが悪い
・設備・共用施設に不満を感じる
・管理組合・管理規約が煩わしい

マンション購入前のイメージと、実際に住んでからの印象が一致しないことで生じる後悔が多いようです。特に、新築マンションを建物の完成前に購入した場合、入居前にモデルルームを見学しただけでは上記のような問題に気付けなかったというケースもあります。

また、マンションは、一戸建てとは異なり、集合住宅です。新築・中古を問わず、近隣住民とのトラブルや共用施設、管理組合など、集合住宅では避けられない部分での悩みが生じやすいでしょう。

マンション購入を後悔する夫婦

マンション購入についての後悔【周辺環境】

物件の間取りや設備に満足していても、建物周辺の環境を十分に調査しなかったために後悔する事例があります。周辺環境についての主な後悔は以下の通りです。

・利便性が悪い
・騒音が気になる
・近所に大きな建物が建った
・災害リスクが高い

実際に住んでみたら、最寄り駅へのアクセスが思ったより不便に感じたり、工場や道路からの騒音が想像以上に大きかったりすることがあります。また、マンション購入後に近隣に大きな建物が建ち、想像していた眺望が得られないことや、起こってからでないと気付かなかった災害リスクも後悔のもとです。

購入したマンションの周辺環境

マンション購入についての後悔【費用】

マンション購入にあたっては、売買契約が完了した後にも費用の支払いが生じます。購入後の費用面で後悔する主な事例は以下の通りです。

・住宅ローンの組み方に問題があった
・固定資産税が高かった
・管理費・修繕積立金が値上がりした
・教育費の負担が増えた

住宅ローンでマンションを購入し、いざ返済を始めてみると、家計のやりくりに困る人もいます。具体的には、固定資産税が予想以上に高かったり、マンションに特有の管理費・修繕積立金が値上がりしたりと、思わぬ支出での苦労が原因です。子育てをするなかで、教育費の増加により家計が逼迫することもあります。

マンション購入後に発生する支出

マンション購入についての後悔【購入時期】

納得のいく物件を見つけられても、購入時期を見誤ったと後悔する人もいます。以下は、購入時期について後悔している人の例です。

・独身向けのマンションを買った後に結婚が決まった
・子どもが生まれてから買うべきだった
・転職や転勤で住む場所が変わった
・市況や税制の改正を考慮して買うべきだった

マンション購入には多大な費用がかかるため、人生設計に変更が生じても、それに合わせた住居の変更は簡単ではないことが多いでしょう。特に、結婚、出産、転職、転勤などのライフイベントに直面した際に、それらを待ってからマンションを購入するべきだったとの後悔があります。

また、時期によってマンション価格は上下し、購入にあたって適用される税制上の優遇も年々変化していくため、それらを把握したうえで購入するべきだったとの声もあります。

上下するマンションの市場価格

マンション購入で後悔しないためのポイント3選

ここまで、マンション購入に際しての後悔、失敗例を見てきましたが、同じような後悔をしないためにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか?マンション購入に関する後悔を未然に防ぐための主なポイントを3つご紹介します。

・現地調査を念入りに行う
・余裕ある資金計画を立てる
・ライフイベントを考慮する

それぞれ解説していきます。

現地調査を念入りに行う

物件や周辺環境について後悔しないためには、徹底的な現地調査が重要です。現地調査では、間取りや設備の把握だけでなく、実際の生活を具体的にイメージしてみましょう。たとえば、部屋の使い方や収納の計画、家事の動線を、平日と休日に分けて考えると調査が具体的になります。エントランス、エレベーター、駐車場・駐輪場、ごみ置き場などの共用部分のチェックも忘れずに行うとよいでしょう。

また、物件と最寄り駅までの道のりを歩いたり、周辺の施設や該当地域の開発計画について調べたりしておくと、購入後の懸念を減らせる可能性があります。不動産会社や売主に近隣住民の様子や管理組合の活動内容などを聞くのもおすすめです。

そして、地震、洪水、土砂災害のリスクも軽視できません。マンションの耐震性、耐久性だけでなく、土地自体の災害リスクも考慮すべきポイントです。国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」では周辺地域のハザードマップを調べることができます。うまく活用し、天災に耐えられるマンションであるかを検討しましょう。

●ハザードマップポータルサイトはこちら

入念な現地調査を行う家族

余裕ある資金計画を立てる

マンション購入後に発生する支出を想定し、余裕のある資金計画を立てましょう。住宅ローンを組む際は、長期間にわたる返済を考慮し、自身の返済能力や将来の出産・教育・介護費用なども含めて借入額を検討することが大切です。

固定資産税、管理費、修繕積立金など、住宅ローンの支払い以外の支出も把握しておきましょう。特に、中古マンションの場合は大規模修繕の実施状況や修繕積立金の残高を確認しておくことで、費用増加の有無も予想できます。新築分譲マンションの場合は、長期修繕計画書で将来の修繕積立金がどれくらい上昇するのかを確認しておくとよいでしょう。

また、子どもの教育費は教育方針に左右されることがあります。選択肢に応じた予算を見積もるようにしましょう。

ライフイベントを考慮する

マンション購入にあたっては、ライフイベントを考慮しましょう。マンション購入は多額の費用を要するため、簡単にやり直せるものではありません。結婚や子育ての予定がある場合には、確定するまで購入を遅らせたり、同居人が暮らせる物件の購入を検討したりするのがよいでしょう。転職や親との同居など、この先の人生設計も加味したうえでマンションを購入することが大切です。

マンション購入で後悔してしまった場合の解決方法

マンションを購入して後悔する事例は幅広く、どんなに気を付けていても後悔する事柄が出てくるかもしれません。そのようなときに役立つ、主な解決方法が以下の3つです。

・リフォーム・リノベーションを行う
・賃貸に出す
・売却する

詳しく見ていきます。

リフォーム・リノベーションを行う

物件の間取りや設備に関する後悔は、リフォーム・リノベーションを行うことで解決する場合があります。生活スタイルに合わせた間取りの設計・変更や、デッドスペースの空間活用、設備の交換などがその例です。物件の広さそのものは変えられませんが、工夫次第で悩みを解消できる可能性はあるでしょう。

ただし、マンションの場合、バルコニーや配管などは変更することが難しく、管理規約にリフォーム・リノベーションの制約が設けられていることもあるため、注意が必要です。

賃貸に出す

今住んでいる物件を賃貸に出すことも、マンション購入に後悔したときの解決策の1つです。購入したマンションから引越したいけれども手放したくない人や、将来的に再度住む可能性がある人に向いています。

メリットとして、賃貸で得られた家賃収入を貯蓄やローンの返済に活用できるだけでなく、住み替えの費用に充てることもできますが、転勤等やむを得ない事情がある場合を除き、不動産投資ローンへの借り替えが必要です。不動産投資ローンは、住宅ローンよりも金利が高くなるのが一般的であるため、計画的に進めるようにしましょう。

●マンションを賃貸に出すことについてはこちら

●住み替えについてはこちら

売却する

マンション購入の後悔を解決するために売却を検討するのもおすすめです。マンションの売却代金をローンの返済や新しい物件の購入代金に充てられる利点があります。

実際に住み始めなければ求める条件が分からないのは仕方ないことです。後悔している場合や、購入当時に想定していなかった生活上の変化に対応したい場合には、売却して新しい物件への住み替えを検討してみるのもよいでしょう。

●マンション売却についてはこちら

後悔を解決するためのマンション売却

売却するならまずは査定を!

より理想の条件に近い物件に住み替えればマンション購入後の後悔を解決できるでしょう。マンションは、新築・中古にかかわらず、なるべく早く売ることが資産価値を落とさず高値で売却するコツです。売却の際には、市況を把握するといった、より高く売るためのポイントを意識して準備を進めましょう。

マンション売却において最も重要なポイントは、信頼できる不動産会社を選ぶことです。三井のリハウスは、100万件を超える取引実績と豊富な知識でマンション売却をサポートします。まずは、無料査定を利用して購入したマンションの価値を調べてみてはいかがでしょうか?

●無料査定はこちら

●リハウスAI査定はこちら

監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉

株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。