バルコニーとは？意味やベランダ・テラスとの違いなどを解説

バルコニーとは

バルコニーとは、2階以上の住戸から外部に張り出した屋根のないスペースを指し、その語源はイタリア語の「balcone（バルコーネ）」に由来します。一戸建て住宅のほか、マンションのような集合住宅にも設置されることがあります。

バルコニーは、外の景色を眺めながらのコーヒーブレイクやガーデニングなど、開放的な空間で多様に過ごせるため、憧れを抱く方も少なくありません。しかし近年では、建築コスト削減や共働き家庭の増加で室内干しが一般的になったことなどから、バルコニーを設置しない住宅も増加傾向にあります。

この記事では、バルコニーの種類、用途、メリット・注意点、さらには使用上のルールについて解説していきます。マンションや一戸建て住宅の取得を検討中の方、バルコニーの有無について迷われている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

バルコニーとベランダ、テラスの違い

バルコニーと似ている言葉に「ベランダ」や「テラス」などがあります。つい混同してしまいがちですが、それぞれ異なる特徴があります。バルコニー、ベランダ、テラスの違いは、以下の表の通りです。

一般的なバルコニーとベランダの大きな違いは、屋根の有無です。バルコニーには屋根がありませんが、ベランダには屋根が設けられています。そのため、バルコニーはベランダよりも日当たりや風通しに優れるというメリットがある一方、雨天時にはバルコニーに置いてあるものが濡れることがあるため注意が必要です。

テラスは、建物の1階部分から外部に張り出すように設けられた屋外スペースを指すため、2階以上に設置されるバルコニーとは異なります。また、テラスに類似した表現として「庭」がありますが、庭との違いは地面より一段高くなっているか否かという点です。テラスはバルコニーやベランダと同様に開放感があり、ガーデニングスペースや子どもの遊び場など、多用途に活用できます。

バルコニーのメリット・注意点

ここからは、バルコニーの主なメリットと注意点について解説していきます。自分のライフスタイルにどのように影響するかを確認してみましょう。

バルコニーのメリット

バルコニーの主なメリットは、以下の通りです。

・日当たりがよく、洗濯物が乾きやすい
・ガーデニングや家庭菜園を楽しめる
・プライベートな屋外空間として活用できる
・隣接する部屋に光を取り込み、開放的な空間を演出できる

バルコニーの特徴的なメリットは、プライベートな屋外空間を確保できる点にあります。開放的な構造を生かし、気分転換のための読書スペースや、広々としたルーフバルコニーなら子どもの遊び場など、さまざまな用途で利用できます。

バルコニーは住まいに光、風、開放感をもたらすだけでなく、ライフスタイルの多様性を広げる空間だといえるでしょう。

バルコニーの注意点

一方、バルコニーの主な注意点は、以下の通りです。

・掃除の手間がかかる
・夏は暑くなりやすい
・悪天候の日は洗濯物が干せない
・集合住宅では利用を制限される場合がある

先述の通り、バルコニーは屋根がないため、直射日光が室内に入りやすく、天気によっては洗濯物を干せないという点には注意が必要です。また、夏場は暑さ対策として、よしずやすだれ、カーテンなどを取り付けないと過ごしにくくなることもあります。採光の目的でバルコニーを利用したい場合は、十分なメリットを得られないこともあるでしょう。

このように、バルコニーは生活の選択肢を広げる一方で、維持管理の手間や天候への対策が必要な設備だといえます。

バルコニーの種類

バルコニーにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を把握しておくと、住宅選びやバルコニーの活用方法を検討するうえで役立つでしょう。主なバルコニーの種類は、以下の4つです。

・ルーフバルコニー
・インナーバルコニー
・回りバルコニー
・サービスバルコニー

それぞれの種類について解説していきます。

ルーフバルコニー

ルーフバルコニーとは、下の階の屋根部分を利用して設けられたバルコニーを指します。下階の屋根をそのままバルコニーの面積として活用できるため、広々とした開放感のあるスペースを確保できる場合が多いのが魅力です。

●ルーフバルコニーについてはこちら

インナーバルコニー

インナーバルコニーとは、建物の内側に入り込んだ形状をした屋根付きのバルコニーを指します。通常のバルコニーやベランダが建物の外側に張り出す形であるのに対し、インナーバルコニーは建物の内側に空間を設けている点が特徴です。雨や風の影響を受けにくいため、天候に左右されずに洗濯物を干せる点がメリットとして挙げられます。

回りバルコニー

回りバルコニーとは、建物を取り囲むように設置されたバルコニーのことで、マンションにおいては角部屋に設けられることが一般的です。複数の部屋に面することが多いため、屋外とのつながりが増してより一層の開放感を得られるだけでなく、採光性や通気性にも優れています。また、複数の部屋から出入りできる利便性も備えています。

サービスバルコニー

サービスバルコニーとは、エアコンの室外機やごみの一時置き場として利用される、奥行きの狭いバルコニーを指します。人が作業できるほどの広さはなく、奥行きは1m以下程度が一般的です。

バルコニーの活用法3選

バルコニーは、多岐にわたる用途に活用可能です。広さや周囲の環境にもよりますが、バルコニーは工夫次第で快適かつ豊かな空間へ変えられます。以下に、活用方法の一例をご紹介します。ただし、バルコニーの使い方については管理規約で定められていることが一般的です。使用の際は事前によく確認しましょう。

アウトドアリビング

アウトドアリビングとは、バルコニーを屋内のリビングルームのように設えた空間です。外気を感じられるため、屋内のリビングとは異なる趣のリラックス空間となります。コーヒーブレイク、読書、テレワークなど、自宅にいながら手軽に気分転換を図れます。ただし、集合住宅の場合、バルコニーは共用部分であり、災害時は避難経路にもなるため、大きなものを置きっ放しにすることは避けましょう。

ガーデニング

バルコニーにプランターや鉢を置いてガーデニングを行えば、緑に囲まれた癒しの空間を創出できます。ただし、集合住宅の場合、バルコニーは避難経路として指定されており、荷物を置けないことが一般的です。そのため、ガーデニングを行う場合は、事前に管理組合へ確認するようにしましょう。

子どもの遊び場

広めのバルコニーであれば、プールやテントなど屋外ならではの遊びも楽しめます。都心部や公園が少ない地域でも、アウトドアのようにのびのびと遊べるスペースを用意できるのは、子育て世帯にとって魅力的な選択肢となるのではないでしょうか。ただし、集合住宅の場合はプール等が禁止されていないか規約を確認することが大事です。また、プールやテントは使い終わったらその都度片付け、排水の際にほかの居住者の方に迷惑がかからないようにしましょう。

マンションのバルコニーを使用するうえでのルール

マンションのバルコニーは、多くの場合専有部分（各住戸の居住者が独占的に使用できる部分）ではなく、共用部分と見なされます。これは、緊急時にバルコニーが避難経路としての役割を担うためです。

従って、管理規約や使用細則により、バルコニーの使用に関する禁止事項が定められています。一般的な禁止事項の例としては、以下のような行為が挙げられます。

バルコニーは便利で魅力的な空間ですが、集合住宅においては共用部分としての規定を守ることが重要です。また、近隣住民への配慮も忘れずに、バルコニーライフを楽しみましょう。

バルコニーのある家への住み替えは三井のリハウスに相談を！

バルコニーはプライベートな屋外空間として、暮らしにさまざまなメリットをもたらします。マンションの場合は利用に際して一定の制約がありますが、子どもとの外遊びやバーベキューなどを気軽に楽しみたい方にとっては、最適な選択肢の1つといえるでしょう。

バルコニー付き住宅への住み替えをご検討中の方は、ぜひ三井のリハウスまでご相談ください。住み替えにあたっては、まずご所有の不動産の市場価値を把握し、自己資金と合わせて、どのくらいの予算が確保できるのかを検討する必要があります。

三井のリハウスが提供するAI査定や簡易査定では、物件情報を入力するだけで、査定結果が得られます。また、訪問査定であれば豊富な販売実績と全国規模のネットワークを生かした高精度な査定結果をご提供できます。経験豊富な担当者が早期売却をサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

●住み替えのご相談はこちら

●無料査定のお申し込みはこちら

●AI査定のお申し込みはこちら