土地を売るタイミングはいつが最適?相続した場合についても解説

土地を売るタイミングはいつが最適なのでしょうか?この記事では、土地を売るのにおすすめのタイミングから注意点、売却の流れやかかる税金・費用をご紹介します。土地の売却をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次
  1. 土地を売るのにおすすめのタイミング4つ
  2. 土地を売るタイミングに関する注意点
  3. 土地を売る流れ
  4. 土地を売る際にかかる税金や費用
  5. よくある質問
  6. 土地を売るなら三井のリハウスへ
記事カテゴリ 売却 費用 税金 土地
2025.06.27

土地を売るのにおすすめのタイミング4つ

「不要な土地を手放したいものの、売るタイミングが分からない」とお悩みの方はいませんか?土地売却におすすめのタイミングには、以下の4つが挙げられます。

・周辺環境が変わるタイミング
・税制上有利なタイミング
・土地の維持管理が難しくなってきたタイミング
・経済が好況なタイミング

上記のタイミングを考慮して土地を売却すると、より高く売れる可能性があります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

土地売却のイメージ

周辺環境が変わるタイミング

周辺環境が変わるタイミングは、土地を売却しやすくなる可能性があります。たとえば、土地の近くに駅や高速道路ができて交通アクセスがよくなる、または大型商業施設や学校・病院などができて生活利便性が高まるといった変化は、周辺の地価を上昇させる要因となります。このようなタイミングが来たら、土地の売り出しを早めに検討するとよいでしょう。

周辺環境が変化したイメージ

税制上有利なタイミング

税制上有利になる時期は、土地を売るのによいタイミングです。土地を含む不動産の売却によって利益(譲渡所得)が出た場合、その利益に対して所得税や住民税などが課税されます。ただし、譲渡所得にかかる税率は、不動産の所有期間によって異なります。

売却年の1月1日時点で、不動産の所有期間が5年を超える場合は「長期譲渡所得」、5年以下の場合は「短期譲渡所得」に分類されます。所有期間が5年を超えるタイミングで売れば、税率が低い長期譲渡所得に分類されるので有利です。しかし、5年以下で売ると税率は長期譲渡所得の倍近くになってしまいます。そのため、土地の売却で利益が出そうな場合は、土地の所有期間を事前に確認しておきましょう。

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土地の維持管理が難しくなってきたタイミング

住まなくなった、遠方に引越したなど、所有している土地の維持管理が難しくなったタイミングで売却を検討することもおすすめです。維持管理ができない土地をただ所有し続けると固定資産税やメンテナンス費がかかるほか、市街化区域内では都市計画税も支払わなければなりません。さらに、土地の管理を怠ると犯罪に悪用されたり、雑草や害虫が繁殖したりして、近隣トラブルを招く恐れもあります。

また、維持管理がきちんとできていない土地は、買い手が見つかりにくいのが実情です。そのため、ニーズがあるうちに早めに売ることをおすすめします。

経済が好況なタイミング

土地のような不動産は、景気がよい時期に取引が活発になる傾向があります。というのは、好景気になると、経済が安定し個人の収入も増えることで、不動産にも資金を回しやすくなるためです。

さらに、景気がよいタイミングでは、不動産価格が高くなる傾向があるため、この時期を狙えばより高い価格で土地を売却できる可能性があるでしょう。

土地を売るタイミングに関する注意点

土地売却のタイミングを検討する際には、主に3つの注意点があります。

・タイミングにこだわり過ぎない
・時間の余裕を持って売却する
・故人名義の土地は相続登記を行う必要がある

それぞれの注意点について、詳しく見ていきます。

タイミングにこだわり過ぎない

土地を売却するなら、先述したようなタイミングで売るのがおすすめです。しかし、経済状況や周辺環境の変化は、自分でコントロールできるものではなく、先行きを予測するのは難しいでしょう。

そのため、「もう少し待てば経済状況がよくなるかもしれない」「いつか土地の周辺が開発されるかもしれない」と信じてタイミングを待ち続けることは、時間を無駄にするうえ維持費を増やしてしまう可能性があります。

売る意思が固まっているなら、得になりそうなタイミングを漠然と待つより、まずは査定してみることをおすすめします。現在の土地の価値を把握し、売却を具体的に検討してみるのもよいでしょう。

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土地を売るタイミングのイメージ

時間の余裕を持って売却する

急いで資金を得たい場合、土地の売却には時間がかかることを念頭に置かなければなりません。不動産会社と媒介契約をして買主を探し、売買契約を締結するまでには、3か月~6か月ほどかかるのが一般的です。

土地の条件やタイミングによっては売却活動が長引く場合もありますので、売却は時間に余裕を持って行いましょう。

故人名義の土地は相続登記を行う必要がある

相続した土地の売却において、名義が故人のままになっている場合、売主は土地の名義を故人から自分へ変更する相続登記を行わなければなりません。相続登記は、所有権移転登記(買主に所有権を移転する手続き)の時期までに行う必要があります。

また、2024年4月から相続登記は義務化されています。期限内に手続きを行わないと罰則の対象となってしまうため、早めに対応することが大切です。

●相続登記の義務化についてはこちら

不動産相続の注意点

土地を売る流れ

土地売却は、以下のような流れで進めていきます。

1.相場価格を把握する
2.不動産会社に査定を依頼する
3.不動産会社と媒介契約を結ぶ
4.売却活動を行う
5.売買価格を交渉する
6.売買契約を結ぶ
7.土地の決済・引渡しを行う

売却の流れについて把握しておくことで、これからの売却をスムーズに進めやすくなるでしょう。

●土地売買の流れについてはこちら

土地売却の説明をしている不動産会社の人

土地を売る際にかかる税金や費用

土地を売却する際には、さまざまな税金や費用がかかります。事前に内容を確認し、資金計画を立てるときの参考にしましょう。

かかる税金の種類

土地売却にかかる税金は、以下の一覧表の通りです。

税金の種類内容
印紙税売買契約書に課税される税金
登録免許税不動産の抵当権抹消登記にかかる税金(売却する土地に抵当権が設定されている場合のみ)
所得税土地の売却で利益(譲渡所得)が出た場合、課税される税金
住民税土地の売却で利益(譲渡所得)が出た場合、課税される税金
復興特別所得税東日本大震災の復興財源に充当するため、所得税に上乗せして徴収される税金

●土地売却にかかる税金を納めるタイミングについてはこちら

かかる費用の種類

土地売却にかかる主な費用は、以下の一覧表の通りです。

項目内容
仲介手数料売買が成立した場合に仲介を依頼した不動産会社に支払う費用
建物解体費建物を取り壊す場合に発生する費用
司法書士への報酬登記手続き(抵当権の抹消登記、相続登記、住所変更登記)を司法書士に依頼した場合に支払う費用

●不動産売却にかかる費用の目安についてはこちら

よくある質問

ここまで、土地を売るタイミングや注意点などについて説明してきましたが、まだ土地売却について不安や疑問を持っている方もいるでしょう。ここでは、土地売却に関するよくある質問について回答します。

相続した土地を売るタイミングはいつがベスト?

相続した土地を売るのによいタイミングは、状況によって2パターンに分かれます。

相続した土地を活用する予定がない場合は、すぐに売却するのがおすすめです。なぜなら、早く手放せば、土地を所有することによってかかる費用を抑えられるためです。

一方、相続した土地を所有し続けても納税が負担でない場合や、土地活用の予定がある場合は、すぐに売る必要はありません。土地のニーズが増える市況を見極め、自分に合う最適なタイミングで土地を売却することで、利益を得られる可能性もあるでしょう。

●相続した不動産の売却タイミングについてはこちら

土地は売らないほうがよい?

土地を活用する予定がある場合や、土地の価値が上昇する見込みがある場合は、土地を売らないほうが得になるかもしれません。ただし、現金化できる、維持管理の手間がなくなるといった売却のメリットも踏まえたうえで、慎重に判断することをおすすめします。

●不動産売却のメリット・デメリットについてはこちら

土地売却による現金化

土地を売るなら三井のリハウスへ

ここまで、土地を売るおすすめのタイミングから注意点、売却の流れやかかる税金・費用まで説明してきました。土地を売る最適なタイミングは、それぞれの状況にもよるので一概にはいえませんが、上記でご紹介した内容を押さえておくと判断しやすいでしょう。また、土地売却の経験が豊富な不動産会社の査定を受けると、売却がよりスムーズに進みやすくなります。

三井のリハウスでは、100万件以上に及ぶ豊富な取引実績をもとに、土地の売却もサポートしています。土地を売りたいとお考えの方はぜひ一度、三井のリハウスの無料査定をご活用ください。土地売却のタイミングに関するご相談も随時お待ちしています。

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監修者:三上隆太郎

株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。
個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し、中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/