
オートロック付きマンションとは?種類や売るときにアピールできるメリット、安全性を徹底解説!
オートロック付きマンションはセキュリティ面で優れており、安全性が高く人気です。この記事では、オートロックの種類や特徴から、マンション売却時にアピールできるメリット、安全性まで詳しく解説します。
目次
マンションのオートロックとは
オートロックとは、主にマンションのエントランスに設置され、解錠後にドアが閉まると自動的に施錠するシステムです。不審者や勧誘員などの侵入を防ぐ対策の1つとして、多くのマンションに採用されています。原則、オートロック付きマンションは、専用のキーや暗証番号を知っている居住者だけが入れる仕様です。訪問者は、エントランスのインターホンを使って居住者を呼び出し、解錠してもらうことで中に入れます。
オートロックの種類と特徴
オートロックは解錠方法によって、主に6つの種類に分類されます。
・集合キー式
・暗証番号式
・カードキー式
・非接触キー式
・生体認証式
・スマートロック式
それぞれの特徴について、以下で詳しく見ていきましょう。
集合キー式
集合キー式は、各部屋の鍵でエントランスのドアも解錠できるタイプのオートロックです。エントランスのオートロックと部屋の鍵が1本で済むため、複数の鍵を持ち歩く必要がありません。さらに、合鍵を作る際にも1つの複製で済むので、費用を抑えられます。
ただし、合鍵が第三者に渡ってしまった場合、エントランスから玄関まで簡単に侵入されるリスクがあります。
暗証番号式
数字や記号で設定された番号をテンキーに入力して解錠するタイプです。鍵やカードキーが不要なため、鍵の損傷や紛失のリスクを回避できるのがメリットです。ただし、暗証番号を知られてしまうと第三者による解錠のリスクが高まります。暗証番号を入力する際は、周囲に不審者がいないことを確認することが大切です。また、暗証番号を何度も間違えると解錠できなくなる場合もあります。
カードキー式
カードキーをカードリーダーに差し込んでドアを解錠するタイプです。かさばらないので、財布やカードケースに入れて持ち歩けるのがメリットです。鍵とは異なり、カードキーは複製が難しいため、防犯性にも優れています。しかし、カードキーが汚れたり割れたりすると解錠できなくなることがあります。
非接触キー式
ICチップが内蔵された鍵やカードを認証リーダーに読み取らせて解錠するタイプです。リーダーにかざすだけなので、鍵を回したりカードを差し込んだりする手間がかかりません。しかし、電池切れリスクのほか、カードキー式と同様に破損や紛失のリスクがあります。
生体認証式
生体認証式とは、登録した指紋や顔などの生体情報を利用してドアを解錠するタイプのオートロックです。鍵やカードのように複製される危険がなく、最も防犯性に優れているといえます。雨の日や荷物が多い状況でも、鍵を探すことなくセンサーに指をかざしたり、顔を向けたりするだけで済むため、非常に便利です。しかし、手荒れやマスクなどが原因で生体情報を読み取りにくくなることもあります。
スマートロック式
スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、スマートフォンで鍵を管理・操作できるタイプのオートロックです。スマートフォンはよく使うものなので鍵やカードよりも紛失に気付きやすく、複製のリスクも気にせずに利用できます。しかし、スマートフォンの充電が切れたり、家に置いたまま外に出たりした場合にはロックを解錠できません。
オートロックは個人でも設置できる?
マンションにオートロックを個人で後付けするのはかなり難しいでしょう。マンションの共用部分であるエントランスの工事が必要になるため、導入にあたっては、マンションの管理組合での決議が必要です。エントランスのオートロックと居室インターホンを連動させる工事のために修繕積立金を取り崩さなければなりませんし、場合によっては、自動扉の付加など共用部の構造が大きく変わることもあるからです。
オートロックの導入が難しいと判断したら、物件にどのような安全策が施されているのかを管理会社に確認したうえで、さらに行えることはないかを考えましょう。また、オートロックを設置しただけで、物件が必ず売れるわけではありません。オートロックを導入していないマンションでも、ほかの強みをアピールすることで売れる可能性が高くなるため、まずは経験の豊富なプロである不動産会社に相談しましょう。
オートロック付きマンションを売るメリット
オートロックが設置されているマンションには、買い手が付きやすい傾向があります。なぜならオートロック付きマンションは、原則として居住者以外の人が中に入れず、防犯性が高いためです。特に1人暮らしや女性、子どもがいるファミリー層は、防犯面で安心なマンションを好む傾向があります。また、訪問者にはインターホン越しで対応するため、不要なセールスや勧誘を断りやすいというメリットもあります。
オートロック付きマンションを所有している方は、これらの点をアピールすることでスムーズに売却しやすくなるでしょう。
オートロックに関するQ&A
ここでは、オートロックについて、よくある質問に詳しく回答していきます。
1人暮らし用の物件ならオートロックが付いているほうが売却しやすい?
アピールポイントが増えるという観点では、売却がしやすくなるといえます。マンションにオートロックが付いていると、不審者やセールス・勧誘員などの侵入を防げるため、居住者にとっては安心です。特に、単身世帯ではオートロック付きマンションの需要が高い傾向があります。ただし、設置されていないからといって物件が売れないわけではありません。オートロックに限らず、防犯のために物件にどのようなセキュリティが備わっているかが大切です。モニター付きインターホンや防犯カメラ、人感センサー付き防犯ライト、管理人の常駐など、ほかの対策を確認しましょう。
オートロックは不審者の侵入を防げる?
オートロックには不審者の侵入を防ぐ効果がありますが、絶対に安全とはいえません。居住者や宅配業者がドアを解錠したタイミングで侵入したり、マンションの裏口から侵入したりする手口は多くあります。そのため、オートロックの設置有無に関係なく、油断せずに防犯意識を持つことが重要です。
オートロック付きマンションの売却は三井のリハウスへ!
オートロック付きマンションは、不審者や勧誘員などの侵入を防ぎやすく防犯性が高いため、需要が高く、買い手が付きやすい傾向があります。しかし、オートロックが付いているからといって必ず売却できるとは限りません。また、オートロックを後付けするには手間や費用がかかるため、ほかの対策を講じることで売れる可能性があります。そのため、オートロックの有無に関係なく、マンションを売り出す前には、まず経験の豊富なプロに相談するのがおすすめです。
三井のリハウスでは、100万件以上に及ぶ豊富な取引実績をもとに、マンションの売却をサポートしています。マンションの売却をお考えの方はぜひ一度、三井のリハウスの無料査定をご活用ください。また、売り出す前にオートロックを導入すべきかお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
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不動産鑑定士 竹内英二
株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士をはじめとしたさまざまな資格を保有。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングなども行なっている。
https://grow-profit.net/