
オープンルームとは?メリットや注意点、後悔しないためのコツなどをご紹介
オープンルームは、売り出している物件を自由に見学してもらう不動産販売方法の1つです。ただし、売主にとっては、プライバシーや防犯上の懸念が生じる可能性もあります。今回の記事では、オープンルームを行うメリットや注意点、そして後悔しないためのコツについて詳しく解説します。
目次
オープンルームとは?
オープンルームとは、売り出し中の中古マンションや一戸建てなどの物件を特定の日に開放し、自由に内覧してもらう不動産の販売・集客方法です。不動産会社によっては「オープンハウス」と呼んでいることもあります。通常、不動産会社が売主の許可を得て実施するもので、チラシや看板で開催日時を告知したり、当日は物件の入り口に案内板を設置したりして集客を行います。
オープンルームのメリット
オープンルームには、売主と買主双方にとってメリットがあります。オープンルームに興味がある方は、後悔しないために事前にそのメリットをしっかりと理解しておきましょう。
売主にとってのメリット
売主にとってのオープンルームのメリットは、短期間で幅広い層に物件をアピールできる点です。原則、予約不要で自由に内覧できます。そのため、不動産会社に予約してから部屋を見る通常の内覧よりも気軽に行きやすくなり、「購入意思はあるが、不動産会社への予約はハードルが高い」という層にもアプローチしやすい点が魅力です。さらに、「はっきりした購入意思はないものの、住み替えに関心を持っている」という潜在的な購入希望者を多く集められます。
また、複数の見学者が同時に訪れることがあり、見学者同士に「ほかにも購入希望者がいる」という意識が芽生え、購入意欲が高まることもあります。これにより、成約率が向上するだけでなく、購入希望者が早期購入を優先することで、過度な値下げ交渉を受けずに成約できる場合もあるでしょう。
さらに、看板やチラシを通じて周辺に住んでいる人へ告知できる点は、オープンルームならではのメリットです。周辺環境を熟知している見学者であれば、物件説明に集中した深い商談がしやすいでしょう。たとえば、物件が最寄り駅から徒歩15分の立地の場合、不動産ポータルサイトにおける「駅徒歩5分以内」「駅徒歩10分以内」などの検索条件に合致せず、見落とされる場合もあります。そのような物件は、オープンルームを行うことで土地勘のある見学者に検討される可能性が高くなります。
買主にとってのメリット
買主にとってのオープンルームのメリットは、モデルハウスやモデルルームではなく、実際の物件を自由に体感できる点です。オープンルームの多くは予約不要で気軽に訪問できるうえ、物件の気になる部分を細かく確認できます。間取りや窓からの眺望、採光の具合、周辺環境、住宅設備などを直接確認することで、物件の価値をより深く理解できるでしょう。
さらに、オープンルームには不動産会社の担当者が常駐しているため、疑問点をその場で質問できるほか、見ただけでは分からない情報も解説してもらえます。
オープンルームの注意点
オープンルームには、売主と買主双方にとって注意点もあります。オープンルームの開催前に、以下の注意点をしっかりと理解しておくことが重要です。
売主にとっての注意点
オープンルームの当日は人の出入りによって近隣の方にも迷惑をかける恐れがあるため、担当の不動産会社は、事前にオープンルームの開催について周囲に伝える場合があります。
さらに、気軽に訪問できるというメリットは、購入意思のない「冷やかし」の見学者が来る懸念もあります。近隣の人に興味本位で来られたり、引越しの理由を詮索されたりすることを避けたい方にとっては、オープンルームは適していないかもしれません。
また、地域のイベントや近隣の学校行事があると見学者が減ってしまう可能性があるため、日程が被らないよう確認しておくとよいでしょう。
買主にとっての注意点
オープンルームは営業活動なので、買主にとっては不動産会社とのやりとりがハードルの1つになると考えられます。訪問すると、氏名や連絡先、年収、資金計画などの個人情報を求められたり、後日に頻繁な連絡を受けたりすることもあります。こうしたことへの煩わしさが理由で、訪問をためらう方もいるかもしれません。しかし、個人情報に関する回答は必須でないため、断っても問題ないことを知っていれば、抵抗感を軽減できるでしょう。
また、オープンルームは開催日が限られているため、自分の都合が合わず参加できないこともあるでしょう。内覧できた場合でも、複数の見学者がいると、物件をじっくり確認できなかったり、担当者に質問する機会を逃したりすることもあり得るのが難点です。
オープンルーム開催にあたり、売主が押さえておくとよいポイント
オープンルーム開催の準備や当日の対応は、不動産会社が行います。売主の方ご自身で対応が必要なことは基本的にありませんが、オープンルームを成功させるために、売主の方が押さえておくとよいポイントを2つご紹介します。
・どのような準備がされているか不動産会社に確認する
・オープンルーム開催にも積極的な信頼できる不動産会社を選定する
それぞれ詳しく解説していきます。
どのような準備がされているか不動産会社に確認する
オープンルーム開催にあたり、購入希望者に魅力をアピールする工夫がされているか、不動産会社に確認するとよいでしょう。たとえば、購入希望者が物件での生活を具体的にイメージしやすいように、物件の特徴や近隣情報をまとめた資料が用意してあると魅力が伝わりやすいです。また、物件によっては、新生活をイメージさせるソファなどの家具や小物を設置し、空間演出することがあります。このような準備がされているか、不動産会社に確認しておくと安心です。
ただし、原則、物件はありのままの状態で開催されます。売主の方は開催前に、必要に応じて汚れが目立ちやすい水回り(キッチン・浴室・トイレ)のクリーニングや、壁や床の傷の補修を業者に依頼しておくと、魅力がより伝わりやすいでしょう。
オープンルーム開催にも積極的な信頼できる不動産会社を選定する
十分な集客力や販売力を持っていない会社は、オープンルームの実施に積極的ではない場合があります。なぜなら、オープンルームには人件費がかかるうえ、当日は見学者に対してスピーディかつ的確な対応を求められるためです。売却を成功させるためには、オープンルームの実施等も積極的に提案してくれるような不動産会社を見極めることが重要です。過去の販売実績や広告・宣伝活動の内容などを確認して、信頼できる不動産会社を選びましょう。
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なお、三井のリハウスでは、「オープンハウス」という名称で、オープンルームを実施しています。オープンルームの開催を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
●東京都のオープンハウス開催中の新築一戸建て購入情報はこちら
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オープンルームも積極的にご提案!不動産売却なら三井のリハウスへ
オープンルームの実施を提案されたら、事前にメリットや注意点をしっかり把握したうえで実施するか判断しましょう。また、オープンルームを成功させ、買い手が見つかるかどうかは不動産会社の対応が鍵です。仲介会社を選定する際は、オープンルームを積極的に開催しており、売却実績も豊富な不動産会社を選ぶのがおすすめです。
三井のリハウスでは、不動産売却に関するご相談を受け付けています。豊富な知見を生かした売却プランの提案やマネープランのアドバイス、無料査定など、幅広いサポートが可能です。さらに、オープンハウスのほかにも売却活動を支援するさまざまなサービスをご用意していますので、一戸建て・マンション売却を検討されている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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監修者:三上隆太郎
株式会社MKM 代表取締役
大手ハウスメーカーにて注文住宅の受注営業、家業の建設会社では職人として従事。
個人向け不動産コンサルティング会社のコンサルタントやインスペクターを経験し、中古+リノベーションのフランチャイズ展開、資格の予備校にて宅地建物取引業法専属講師など、不動産業界に幅広く従事。
https://mkm-escrow.com/