マンションAI査定とは?利用時のメリットや注意点、おすすめの物件もご紹介

マンションAI査定とは、人工知能が過去の取引事例のデータをもとに査定価格を自動で算出する査定方法を指します。この査定方法は、売却を検討している段階の方におすすめです。今回はAI査定のメリットや注意点、適しているマンションを解説します。

目次
  1. マンションAI査定とは?どんな仕組み?
  2. マンションAI査定のメリット
  3. マンションAI査定の注意点
  4. マンションAI査定がおすすめの物件
  5. マンションAI査定のシミュレーションをしてみよう!
  6. マンションAI査定に関してよくある質問
  7. マンションの相場価格はAI査定も参考に!
記事カテゴリ 売却 マンション
2024.12.14

マンションAI査定とは?どんな仕組み?

AI査定とは、過去に取引された物件の条件や成約価格などのデータをもとに、AI(人工知能)が不動産価格を算出する査定のことです。ほかの簡易査定や訪問査定と同様、費用をかけずに依頼できます。AI査定を行うためには、いくつかの情報を入力するだけでよく、三井のリハウスが提供する「リハウスAI査定」で入力する項目は以下の通りです。

・所在地
・マンション名
・所在階数
・部屋番号
・個人情報(氏名、メールアドレス)

上記項目を入力すれば、その場でマンションの査定価格(査定額)が分かります。ただし、AI査定は簡易査定や訪問査定と異なり、市況や物件の特徴といった情報が加味されません。そのため、ほかの査定に比べて精度が低くなります。マンション売却をするかまだ決めておらず、おおよその査定価格を知ってから売却を決めたい方におすすめの査定方法です。

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マンションAI査定を依頼する女性

マンションAI査定のメリット

AI査定のメリットを知っていれば、より効果的に活用できます。ここでは、AI査定の2つのメリットについて順番に見ていきましょう。

手軽かつスピーディーに査定を受けられる

AI査定のメリットの1つは、手軽に受けられる点です。ネット上で情報を入力するだけで済むので、24時間365日いつでも依頼できます。

また、ほかの査定方法と比較して査定価格がすぐに分かるのも便利です。AI査定では、不動産に関する情報を入力すれば、即時に結果が分かります。対して、簡易査定で結果が出るまでには1日~3日、訪問査定では早ければ2日~3日、最大で1週間程度かかるのが一般的です。時間を要する理由は、より詳細な調査を行うためです。

不動産会社の営業担当者とのやりとりがいらない

査定時に電話番号の登録が不要のため、不動産会社の営業担当者と直接やりとりする必要がないこともAI査定のメリットです。「とりあえず査定価格を知りたいが、現段階では不動産会社とやりとりをしたくない」という方も、安心して査定を受けられます。

ただし、不動産会社によっては、名前やメールアドレスの入力が必要です。事前に確認しておきましょう。

マンションAI査定を気軽に依頼する女性

マンションAI査定の注意点

上記ではAI査定のメリットについてご紹介しましたが、一方で注意すべき点もあります。メリットと注意点をどちらも踏まえたうえで、上手に活用しましょう。

取引実績の数で査定の精度が異なる

まずAI査定の注意すべき点は、査定を行う不動産会社の取引実績数によって、算出される査定価格と実際の成約価格との間に差が出やすいことです。

AI査定は、レインズのデータや、その不動産会社の成約事例をもとに査定価格を算出します。レインズとは、実際に売買されている全国の不動産情報を閲覧できるネットワークサービスのことです。レインズの情報はどの不動産会社も共通して利用できます。そのため、不動産会社個々の成約事例の多さがAI査定の精度に影響するといえるでしょう。

AI査定を受けるのであれば、できるだけ取引実績の多い不動産会社を選ぶのがおすすめです。

訪問査定と比較して精度が低い

AI査定では、物件に関する細かい特徴を査定価格に反映できません。たとえば、内装のデザインや、日当たり、周辺環境、リフォームしているかどうかなどは査定価格に影響する要素ですが、AI査定で入力できるのは基本的な情報のみです。

一方、訪問査定では、不動産会社の担当者が実際に物件所在地を訪れ、建物や周辺環境、土地の状況を確認します。外壁や室内の劣化具合、立地条件といったより具体的な情報を加味した評価が可能です。そのため、AI査定で算出された価格は、あくまで参考価格として理解しておくとよいでしょう。

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訪問査定中の夫婦と不動産会社の担当者

マンションAI査定がおすすめの物件

ここからは、AI査定に向いているマンションをご紹介します。AI査定でも精度の高い査定価格を得やすいマンションの特徴は、以下の3つです。

・大規模マンション
・築10年以上のマンション
・リフォームされていないマンション

これらのマンションが、なぜAI査定で精度の高い査定価格を得やすいのか、それぞれの理由を見ていきましょう。

大規模マンション

AI査定は、過去の取引事例が多ければ多いほど精度が高くなります。そのため、住戸数が多い大規模マンションは、住戸数の少ないマンションに比べて高精度な結果が得やすいといえます。

大規模マンション

築10年以上のマンション

築10年を超えている中古マンションは、大規模マンションと同じく過去の取引事例が多い傾向があるため、比較的精度の高い査定価格が得られます。反対に、築年数が浅いマンションの場合は、取引事例が少ない、またはそもそも売りに出された事例がないというケースがあるため、AI査定では査定価格がつかみにくいことに注意しましょう。

リフォームされていないマンション

リフォームを施している物件は、そうでない物件に比べて査定価格が高くなる傾向があります。ただし、AI査定では物件を見ずに査定が行われるため、リフォームの有無や内容を考慮できず、実際の成約価格と大きな差が生まれることがあります。リフォーム済みの物件の売却を検討している場合は、物件について細かく調査される訪問査定で相談することがおすすめです。

マンションAI査定のシミュレーションをしてみよう!

AI査定がどういったものなのか、実際にAI査定のシミュレーターを使ってみましょう。ここではリハウスAI査定を用いて、マンションAI査定の流れを分かりやすく説明します。

マンション名や住所を入力する

まずは三井のリハウスのサイト内にあるAI査定のページから、査定を依頼したい物件を検索しましょう。検索方法には、マンション名から検索する方法と、住所から検索する方法があります。

マンション名から検索する場合
マンション名が分かる場合は、マンション名を直接入力します。

リハウスAI査定のマンション名からの検索ページ

住所から検索する場合
マンション名だけでなく、住所から検索することも可能です。

リハウスAI査定の住所からの検索ページ

階数・部屋番号を選択する

物件を検索したら、階数と部屋番号を入力します。部屋番号が不明な場合、リハウスAI査定は利用できないため注意が必要です。その場合には、物件の種類や間取りなどの概要を入力して行う不動産無料査定をご利用ください。

●不動産無料査定のお申し込みフォームはこちら

リハウスAI査定の所在階数と部屋番号の選択ページ

オーナー情報を入力する

続いてオーナー情報を入力します。リハウスAI査定では、氏名とメールアドレスを入力するのみで、電話番号を入力する必要はありません。

リハウスAI査定のオーナー情報入力ページ

AI査定の必要情報を入力する女性

マンションAI査定に関してよくある質問

ここまでマンションAI査定についてさまざまな側面から解説してきましたが、ここからはマンションAI査定について、よくある質問にお答えします。

査定結果は信頼できる?

SNSやネット上の体験談では、マンションAI査定で得られる査定価格はあてにならないという意見もあります。マンションAI査定は、ほかの査定と比べて簡易な方法で行うため、訪問査定などと比べて精度が劣るのは事実です。

マンションAI査定は、入力する個人情報を最小限に抑え、おおよその査定価格を把握することが目的です。そのため、マンションAI査定の査定価格で売れるとは考えず、不動産売却に向けた最初の一歩としての参考程度に捉えましょう。

依頼する不動産会社の選び方は?

マンションAI査定は簡易な査定とはいえ、できるだけ精度の高い査定価格を得たいものですよね。前述の通り、AI査定は取引実績の多さが査定の精度に影響するため、実績が豊富な不動産会社のAI査定が比較的信頼できるといえます。

100万件の取引実績を誇る三井のリハウスでは、リハウスAI査定を提供しております。できるだけ高精度なマンションAI査定を利用されたい方は、ぜひご利用ください。

●リハウスAI査定はこちら

マンションの相場価格はAI査定も参考に!

ここまで、マンションAI査定についてメリットや注意点、実際の査定方法などを解説してきました。簡易査定や訪問査定に比べて、AI査定はスピーディーに結果を知れる査定方法で、不動産会社とのやりとりが発生しないため気軽に活用できます。

「AI査定って本当に信頼できるの?」と不安を感じる方にも、精度の高さで自信を持っておすすめできるのがリハウスAI査定です。マンションを売却するか迷われている方や、手軽にマンションの相場価格を知りたいという方は、リハウスAI査定をご活用ください。

●リハウスAI査定はこちら

●不動産無料査定のお申し込みフォームはこちら

監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石泉

株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。